アレルギー
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19 巻, 4 号
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  • 原稿種別: 目次
    1970 年 19 巻 4 号 p. 935-940
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1970 年 19 巻 4 号 p. Misc6-
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 成清 卓二, 柴田 整一
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 4 号 p. 239-242,311
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    腎糸球体基底膜(BM)の生化学的な面よりの追求は近年種々試みられてきている.それらの多くは, 酸素あるいは化学薬品等を用いて, BMより有効物質を抽出することを試みてきている.Krakower等の方法で, 糸球体にSonicationを行うことにより, BMを他の細胞成分等から分離し得るが, われわれは今回Sonicationの条件を種々吟味した結果.ある程度以上ラット腎糸球体にSonic attackを加えることにより, 全くmechanicalにネフロトキシン有効抗原(NT抗原)を水溶性の状態でSonication後の遠心上清中に抽出し得た.本上清中の有効物質に対する抗血清は強い腎炎惹能起力を有し, さらにOuchterlony Testでは, 本上清中の水溶性NT抗原は, 従来のトリプシン消化により得た有効抗原とidenticalである成績を得た.以上の結果は, NT抗原のBN内での存在様式を考える上に興味深く, さらに本上清中の水溶性NT抗原を用いて, 従来行ってきたのとは異つた方向からのNT抗原の純化も可能と思われる.
  • 川上 保雄, 野口 英世, 前田 克孝, 石原 勝三郎
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 4 号 p. 243-249,311-31
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    1)難治性喘息(慢性型アトピー型および慢性型混合型)とくにsteroid dependentの状態の患者37名に対しIntalの吸入を2ヵ月より7ヵ月にわたり実施, 著効6名(16.2%), 有効12名(32.4%), やゝ有効4名(10.8%), 無効15名(40.5%)の結果を得た.有効な比較的若年者および慢性型アトピー型に多く認められた.2)Intal吸入により12名がsteroid剤より離脱に成功した.3ヵ月以上1年以内のsteroid dependent 10名では7名が離脱可能となるも, 1ヵ年以上のsterid dependent患者では27名中5名のみ離脱が可能であつた.3)有効例の多くは尿中17OHCS, 17KSは正常値を示したが, steroid dependentの期間が長いものでは正常値を示していても, 急に大発作が起こることがあるため, たとえIntalにてsteroid離脱が可能であつても, その経過には十分注意し, 大発作の出現に際しては直ちにsteroid剤の再投与が可能な状態にしておくことが必要と考えられる.4)無効例の多くでは, 血中cortisolは低値を示していた.5)副作用としては3例に喉頭刺激感が認められたのみであつた.
  • 須藤 守夫, 吉田 亨
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 4 号 p. 250-259,312
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Disodium cromoglycateは抗原抗体反応時のchemical mediator遊離を抑制するといわれている.著者らはラットのPCAおよびPCA組織マスト細胞崩壊におよぼすdisodium cromoglycateの抑制効果を検討した.Disodium cromoglycate 8, 4, 2mg/kg心内注射は抗卵アルブミン血清によるラットのPCAおよびマスト細胞崩壊を抑制し, その抑制率は共に50%を越し, 統計的にも有意の差を示した.また両者の抑制の程度はほぼ平行していた.しかし皮内注射ではPCAもマスト細胞崩壊も抑制しなかつた.Disodium cromoglycate投与ラツトのPCA組織マスト細胞の変化は電顕的に顆粒周囲の空隙形成, 顆粒脱出などであり, 軽度な変化の細胞が多かった.以上のことからdisodium cromoglycateは心内注射によりPCAとマスト細胞崩壊の両者を抑制することがわかつた.
  • 奥田 正治
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 4 号 p. 260-266,312
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    従来よりSLEの発症及び再燃の際にPhotosensitivityが重要なtriggerとされている.著者は, 日光照射によりphotooxidationされた細胞核成分のDNAがphotoantigenとなつて, これに対応する抗体(poDNA抗体)の産生を推測し, 沈降反応, 補体結合反応を用いてSLE35例, cDLE16例について本抗体の検索を行つた.その結果, poDNA抗体は沈降反応ではSLE, cDLE全例に陽性(正常対照陽性20%), 補結反応では, SLE45.3%の陽性を示したが, cDLE, 正常対照とも全例陰性であつた.特に補結性poDNA抗体の陽性はSLEの末治療群で82.3%の高値を示した.補結性poDNA抗体はpoDNA, native DNA, heat-denaturedDNA抗原との交叉反応性が認められた.また, 補結性poDNA抗体の消失は速やかで, 治療開始後2週間から3ヵ月後に陰性化が認められ, 螢光抗体法によつて求めた抗核抗体の陰性化とは相関性がみられなかつたが, 血清補体溶血活性値(CH_<50>)の正常とは密接な相関々係が認められた.
  • 塚本 武司
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 4 号 p. 267-281,313
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Cytophilic antibodyの生物学的意義を明確にしたいと考え, 抗原としてヒツジ赤血球及びE.coli O 111を用い, モルモットのマクロファージとそのCytophilic antibodyをsystemをmodelにして, ロゼット形成法により検索した.1)Cytophilic antibodyに対するマクロファージ側のreceptorはplasma membraneの外側に接して存在することをフェリチン抗体法を用いて証明した.2)Cu-chlorophillinはin vitroはのみならずin vivoの投与においても, Cytophilic antibodyのマクロファージへの結合能を低下させた.これは電顕的検索により, 恐らくreceptorへの作用によるものと考えられた.3)ロゼットの電顕観察においては, ヒツジ赤血球はマクロファージ表面の突起を形成するplasma membraneに比較的規則正しい間隔で密接していた.4)2種の抗原及びcytophilic antibodyを用いた実験により, マクロファージに一方のcytophilic antibodyが結合した場合には, それに対応する抗原のみを吸着し, 他の抗原には反応せず, 他の抗原は先に吸合していたcytophilic antibodyが遊離し, その抗原に対応する抗体がマクロファージに結合した時, 初めて吸着及び貧食された.すなわち, cytophilic antibodyには, それに対応する抗原を特異的にマクロファージに吸着し, 貧食せしめる能力が存在することが確認された.5)種々免疫血清中には, 抗原に対する特異性と共に, マクロファージに対する親和性を有するcytophilic antibodyが存在すること, そして, このcytophilic antibodyがマクロファージに自己と非自己とを識別する能力を賊与しているのではないかという仮設に到達した.
  • 宮脇 昌二, 倉田 典之, 西村 隆夫, 大藤 真
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 4 号 p. 282-293,313-31
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    SLEの抗核抗体(ANF), 特にstaining patternについて検討し, 次の結果を得た.1)末梢白血球を核材として, ANFのpatternをShaggy(S-), Diffuse(D-)及びSpechled(Sp-)の3つに分類できた.S-はDNA抗体, D-はNu-cleoprotein抗体, Sp-patternはPBES抗体に由来することが確認できた.2)S-及びD-patternは白血球で一律に観察できたが, 臓器細胞核ではpatternの混在が起こった.Sp-patternは白血球及び末固定の臓器細胞で観察できた.3)S-はD-及びSp-patternに, またD-はSp-patternに各々千渉作用を及ぼした.4)Titerの高いANFは3免疫グロブリンに強くheterogeneityを示し, patternはγG ANFで明確に把握し得た.patternと免疫グロブリンとの間には特異的関係は認められなかった.5)patternは稀釈によつて変化し, 血清中に複合体として存在するANFを順次表現し得るものであることを確認した.6)LE細胞は, ANF titerが2^5以上で, S-とD-patternを含む血清の際に出現した.7)SLEの急性期には, 高いANF titerとS-patternを寛解期にはtiterの低下とD-〜Sp-patternを示した.またγG ANFと血清補体価との間に相関が認められた.
  • 吉田 亨
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 4 号 p. 294-306,314
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息の発作に関与する形態的特徴は気管支平滑筋の肥大・〓縮と粘液産生亢進像である.このような形態的変化と発作発現機序とに関与する肺組織結合抗体とさらにアレルギー反応の場を証明する目的で, 螢光抗体法を使用して検索した.材料は窒息で死亡した気管支喘息の4剖検例である.気管支喘息の肺組織における特異螢光は, 室内塵抗原, 細菌類抗原(Candida, Aspergillus, Broncasma Berna)および抗免疫グロブリン抗血清をもちいて比較観察した.室内塵, 細菌類抗原に対する特異螢光は3例全例に, 免疫グロブリンに対する螢光は被検2例に認められた.螢光発生部位は気管支上皮, 平滑筋, 気管支腔内の粘液, 脱落上皮, 細胞などであり, 基底膜, 粘膜固有層, 結合織, 軟骨, 肺動脈, 肺胞などには螢光を認めなかつた.感作モルモットでもほぼ同様の成績を得た.生前の皮内反応と肺組織結合体との関連は不明ある.以上のことから肺組織結合抗体は気管支上皮, 平滑筋, 平滑支腺, 気管支腺などに存在し, またそれらの部位がアレルギー反応の場としてもその形態的変化と共に重要な役割を演じている考えた.
  • 可部 順三郎, 都丸 昌明
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 4 号 p. 307-310,314-31
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Disodium cromoglicate (Intal)の喘息患者における抗原抗体反応抑制効果の量的・時間的関係を検討する目的でMonilia albicansに過敏性を示す喘息患者の1症例に同抗原の吸入誘発試験を行ない次の結果を得た.1.Intal 20mgを抗原吸入の30分前に吸入させるとPlacebo吸入後抗原を負荷した際にみられる誘発即時反応をほゞ完全に抑制した.20mgを6時間前に吸入させておくとその効果が軽度に持続しているのが認められた.5mgを30分前に吸入させた場合は抑制効果は20mg30分前吸入より弱かつたが, なお中等度にみられた.2.M.albicans抽出液吸入後6ないし48時間後にみられる遅発型呼吸困難に対するIntalの抑制効果は1回投与では顕著でなかつた.
  • 原稿種別: 文献目録等
    1970 年 19 巻 4 号 p. 311-315
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1970 年 19 巻 4 号 p. App7-
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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