アレルギー
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39 巻, 12 号
選択された号の論文の22件中1~22を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 39 巻 12 号 p. Cover11-
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 39 巻 12 号 p. Cover12-
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 滝沢 敬夫
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1549-1555
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 篠川 真由美
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1556-1566
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息の病態におけるロイコトリエンの役割の一端を明らかにする目的で, 気管支喘息患者(感染型, アトピー型減感作群, 非減感作群)の末梢血白血球をcalcium ionophore A23187により刺激し, その上清中のロイコトリエンをHPLC-RIA法で測定し検討した.得られた結果は, 以下のごとくであった.1)calcium ionophore A23187刺激による末梢血白血球からのロイコトリエン遊離量は, 健常者に比し気管支喘息患者で高値を示したが, 軽症と中等症の間で有意差を認めなかった.2)感染型ではアトピー型に比し, LTB_4遊離量が高値を示し, LTC_4も高い傾向を示した.ロイコトリエンは, アトピー型だけでなく, 感染型の病態においても重要なメディエイターの一つと考えられた.3)アトピー型減感作群と非減感作群の比較では, 減感作群でペプチドLT遊離能が低い傾向を示した.さらに減感作群では, LTC_4のspontaneous releaseも有意に減少していた.4)減感作療法の有効機序は, 現在でも完全には解明されていないが, 末梢血白血球からのペプチドLT遊離能の低下もその一つであることが示唆された.
  • 緒方 英嗣, 本島 新司, 福田 健, 牧野 荘平
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1567-1575
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気道上皮の集塊であるCreola body(CrB)の喀出は気管支喘息患者の特徴の1つである.われわれは喘息発作の経過, CrBの喀出, および喀痰中eosinophil cationic protein(ECP)濃度の関係を検討した.17人の気管支喘息患者の22回の急性喘息発作が検討された.喘息発作で来院した患者に対し採痰とスパイロメトリーを行った後に治療を行った.100μlの喀痰をスライドグラス上にとり, 2枚のスメアを作製, パパニコロー染色したスライドグラス上全野にわたりCrBを観察し, その大きさと個数よりCrB scoreを決定した.入院した患者において, CrB scoreと喀痰中ECP濃度は発作重症度スコアーと一致して動き, 入院日に最も高く5日で通常の値にまで回復した.CrB score, 喀痰中ECP濃度, %FEV_<1.0>などの間には有意の相関が認められた.来院当日のCrB scoreは寛解に至るまでの日数と相関した.これらの結果は, 好酸球が気道上皮の剥離をおこし喘息発作を遷延させるという仮説に一致する.CrBの検索は喘息発作の遷延化の指標として有用であると考えられた.
  • 横山 達也, 望月 博之, 重田 誠, 森川 昭廣, 荒川 浩一, 舘野 幸司, 木村 利定
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1576-1580
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    咳嗽誘発試験用吸入液のpHおよび浸透圧が咳嗽受容体に及ぼす影響を検討するために, 気管支喘息の小児37名を対象に, 咳嗽誘発試験を行った.吸入液はpHの違いにより, 酸性, 中性, 塩基性の3種類, 浸透圧の違いにより, 低張, 等張, 高張の3種類を用意し, 各々の組合せで3×3の合計9種類の溶液を作成した.また, 塩素イオンによる咳嗽の誘発性をみるため, pHが中性で浸透圧が等張の低塩素イオン溶液も準備した.咳嗽誘発試験は, それぞれの溶液を10秒間ずつ吸入させ, 咳嗽が認められたものを陽性とした.その結果, 酸性高浸透圧溶液では28名(76%), 酸性等浸透圧1名(3%), 酸性低浸透圧1名(3%), 蒸留水3名(8%)が陽性であったが, それ以外の溶液では陽性者は認められなかった.また, 塩素イオンの濃度変化によって, 咳嗽誘発性に変化は認められなかった.この結果から, pHのみ, あるいは浸透圧のみの変化では, 咳嗽を有効に誘発することはできず, pHと浸透圧の組合せが, 咳嗽誘発に関しての重要な要素であることが示唆された.
  • 九嶋 敦, 本島 新司, 山井 孝夫, 牧野 荘平
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1581-1589
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    12例のダニに対しRAST陽性の気管支喘息患者にダニ抗原誘発試験を行い, その前後で気道過敏性を評価した.12例中6例が吸入誘発48時間後に気道過敏性の亢進を示した.気道過敏性亢進を示した群と示さなかった群のIAR, LARのFEV_<1.0>低下率に差は認められなかったが, 気道過敏性亢進率では喀痰中に気道上皮細胞の集塊(Creola body, CrB)がIAR時にもLAR時にも有意に多く認められた.また気道過敏性亢進の程度と, CrBを数と大きさから半定量化したCrB scoreの間には有意な相関を認めた.この結果は, 抗原吸入誘発後の気道過敏性亢進に気道上皮の剥離が関与していることを示唆している.喀痰中eosinophil cationic protein(ECP)濃度は, 前, IAR, LARで有意な変動は認められず, 1回の抗原誘発刺激では喀痰中のECP濃度には著明な変化はもたらし得ないと考えられた.CrBはIAR時にも多く認められることより, 気道上皮剥離は吸入誘発前の気道上皮の状態に左右されていると考えられた.
  • 小幡 俊彦, 正木 拓朗, 飯倉 洋治
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1590-1597
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    β-刺激剤の吸入の問題点の一つに吸入後の低酸素血症の増悪がある.今回我々は16例(のべ19回)の小児気管支喘息患者を対象に定量噴霧式吸入器によるプロカテロールの吸入(10μg)を行い, 吸入前後の動脈血液ガスと呼吸機能の変化を検討した.その結果, (1)吸入前のPaO_2と%FEV, および%V_<50>の間には正の相関関係があった.(2)19例中11例(57.9%)で吸入後PaO_2は平均6.6mmHg低下し, 5mmHg以上低下した症例は19例中6例(31.6%)であった.吸入後最も低下した症例は-14mmHgであった.(3)PaO_2の変化は吸入後5分が最も著しい症例が多かった.(4)吸入5分後のPaO_2の変化と吸入前の%FEV_1, %V_<50>とは正の相関関係にあり, 5mmHg以上低下した群では吸入前の呼吸機能は上昇群に較べて有意に低かった.(5)重症群は中等症群に較べ, 吸入後PaO_2が低下しやすかった.(6)A-aDO_2の結果より吸入後のPaO_2の低下は換気・血流の不均衡の増大によることが推察された.(7)心拍数に有意な変動はなく, 副作用を思わせる訴えはなかった.
  • 土肥 眞, 須甲 松信, 杉山 温人, 山下 直美, 田所 憲治, 奥平 博一, 伊藤 幸治, 宮本 昭正
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1598-1604
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    exercise-induced anaphylaxis(EIAn)は, 物理的アレルギーの一表現型として確立された疾患概念である.EIAnの増悪因子として, 食物の摂取が高頻度に認められ, food-dependent EIAnと呼ばれているが, この他に薬剤の服用も文献上報告されている.我々は, アスピリンの服用の後, 従来と比べてより激しい症状の出現したfood-dependent EIAnを3例経験した.各症例とも単なるアスピリンの服用のみではこれまで症状は誘発されていなかった.感冒や頭痛, 歯痛に対してアスピリンを服用した後に, 食事を摂取した後で運動している最中に症状が出現した.3例中2例では, 以前にもfood-dependent EIAnの症状を経験していたが, アスピリンの服用により, より軽い運動によって, より広範囲で激しいアナフィラキシー症状が認められた.トレッドミルによる運動負荷試験では, 3例中2例で, 単なる運動負荷のみで血漿中ヒスタミンの上昇が認められた.これに対して, 健常人8名に同一試験を実施しても, ヒスタミンの変動は認められなかった.以上の結果より, これら3例の患者においては, 肥満細胞からのreleasabilityが高まっており, アスピリンの服用がそれを増悪させた可能性が示唆された.
  • 宇野 勝次
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1605-1611
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    β-ラクタム剤過敏症疑診患者145例を対象に白血球遊走阻止試験(LMIT)により原因薬剤の検出同定を行い, 各過敏症状における細胞性免疫の関与, 並びに白血球遊走促進因子(LMAF)と阻止因子(LMIF)の関与について検討した.LMITは過敏症全体で74%, ショックを除く多くの過敏症状でも70%以上の陽性率を示し, 特に発熱, 好酸球増多では90%以上の陽性率を得た, LMAFとLMIFの検出率は, 過敏症全体ではLMAFが39%, LMIFが35%で, 肝機能障害ではLMAFの検出率が高かった.また, 皮疹および発熱の潜伏期間(原因薬剤の感作期間)が10日未満ではLMIFよりもLMAFが高い検出率を得たが, 10日以上ではLMAFよりもLMIFが高い検出率を得た.肝機能肝障害でも潜伏期間が14日を境に同様の結果を得た.以上の結果から, β-ラクタム剤過敏症の発現に細胞性免疫が主要な役割を演じ, LMAFとLMIFが共に関与し, LMAF及びLMIF産生は抗原薬剤の感作期間に依存し, 感作期間ではLMAF, 後期ではLMIFが産生されると考えられる.
  • 高橋 裕一, 井上 栄, 阪口 雅弘, 片桐 進
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1612-1620
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    我々は, Schumacherらにより開発されたfluorescence immunoblotting法を, 二次抗体に酸素標識抗体を用いることで肉眼または10×ルーペで花粉アレルゲンを判別できる方法に改良した.すなわち, Burkard捕集器の透明なテープ上に捕集した大気中の花粉アレルゲンをニトロセルロース膜に転写し, アレルゲンを抗Cry j Iウサギ血清または抗Lol p Iウサギ血清と反応させ, 次いでアルカリホスファターゼ標識F(ab')_2抗ウサギIgGで処理した.最後に, BCIP/NBT基質を加えることで青紫色のスポットを得た.この方法は, 従来用いられている形態観察による計数法のような熟練を必要としない.また, 共通抗原性を有する花粉全体を計数し得るため, ある花粉症患者の感作花粉アレルゲンの空中量を把握するにはすぐれた方法と考えられる.ただし, スギ花粉のように大量に飛散する花粉では, 試料捕集面積の0.16cm^2当たりに400個以上の花粉がみられた場合には, 花粉数が多く重なってしまい, スポット数として求めることができなかった.この場合には, 染色領域を1花粉の染色領域で除して算出する方式を試みた.しかし, 花粉症患者の原因物質量の把握という意味ではスポット数として計数するよりは, むしろデンシトメータを用い比色定量しアレルゲン濃度として表示する方式のほうが良いと思われる.
  • 中村 正平, 山村 秀樹, 河野 茂勝, 大幡 勝也, 吉見 彰久, 西村 憲一, 掛谷 宣治
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1621-1628
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    disodium cromoglycateの新規経口用プロドラッグである1, 3-bis-(2-ethoxycarbonylchromon-5-yloxy)-2-((S)-lysyloxy)propane dihydrochloride(N-556, KY-556)の抗アレルギー作用について検討し, 以下の成績を得た.1)N-556は経口投与(10〜100mg/kg)で, ラットhomologous PCAを用量依存的に抑制し, DSCGの静脈内投与におけるよりも持続的な抑制効果を示した.2)N-556は30または100mg/kg20日間連日経口投与により, 能動的感作ラット肺切片からのヒスタミン遊離抑制傾向を示した.3)ラットの全身性アナフィラキシーショックに対して, N-556 100mg/kgの経口投与は明らかな致死時間延長効果を示した.4)能動的感作ラットの実験的喘息モデルにおいて, N-556は100mg/kgの経口投与により明らかに抗原惹起による気道抵抗の増大を抑制した.以上の成績から, N-556はDSCGの経口用プロドラッグとして有望な抗アレルギー効果を有する化合物であることが示唆された.
  • 須甲 松伸, 越野 健, 土肥 眞, 杉山 温人, 奥平 博一, 伊藤 幸治
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1629-1632
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    我々はマウス用にオシレーション法による呼吸抵抗測定装置を作製し, egg albuminに感作したマウスと非感作マウスにmethacholineの点鼻を行い, その気道過敏性を検討した.感作マウス群では, 3mg/0.03ml/匹のmethacholineを点鼻すると, その呼吸抵抗(Rrs)は全て点鼻前に比べ2倍(200%Rrs)以上に上昇した.一方非感作マウスでは同量のmethacholineの点鼻投与を行っても200%Rrsに達せず, 感作マウス群の呼吸抵抗の上昇率は非感作マウス群に比べて統計的に有意であった(<0.01).200%Rrs以上を示したマウスの肺組織像では, 気管支平滑筋の著明な収縮と気道の細胞浸潤および浮腫がみられた.これらの結果は, 新しい呼吸抵抗測定装置がマウスの気道閉塞を捉えるのに有用であること, そして抗原の感作によりmethacholineに対してマウスの気道の過敏性が高まることを示している.
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1633-1646
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1647-1652
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1653-
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1653-
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1654-1661
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 索引
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1662-1665
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 索引
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1666-1696
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 39 巻 12 号 p. 1697-1702
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 39 巻 12 号 p. Cover13-
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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