アレルギー
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42 巻, 1 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1993 年 42 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1993 年 42 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 林田 道昭, 土居 悟, 井上 寿茂, 高松 勇, 豊島 協一郎
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    DSCG吸入やテオフィリンRTC療法でコントロールできない6歳以上の慢性中〜重症喘息児78例に対し, 平均4.2±2.4年 (0.5〜10年) 間BDI療法を行った。有効性は1年後61.1%, 3年後89.5%と経年的に増加した。5年以上の長期投与で身長や副腎皮質機能 (早朝コーチゾール, rapid ACTHテスト) への抑制はみられなかった。しかし, 小児への安全性は, まだ確立されたとはいえない。さらに, 無効例や導入初期の喘息悪化による死亡例がみられ, 更なる治療法の開発が必要である。
  • 前田 裕二, 秋山 一男, 早川 哲夫, 長谷川 眞紀, 金子 富志人, 信太 隆夫, 宮本 昭正
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 1 号 p. 9-17
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    我々はネコ, イヌに感作 (RASTスコア≧1) されている成人喘息患者を検討した。非感作例と比べ感作例には以下のような特徴があった。1) 喘息発症年齢のヒストグラムは二峰性を示した。2) ネコ上皮に感作されている喘息患者はイヌの毛, フケに感作されている患者に比べより高頻度にみられより高いRASTスコアを示した。3) イヌフケとイヌ上皮のRAST値は有意な相関があった。4) ネコ上皮とイヌ毛のRAST値には相関はみられなかった。5) その他のアレルゲンの皮内反応陽性率は非感作例よりもより高率であり, 特に食物アレルゲンにおいて高率であった。6) イヌ, ネコアレルゲン感作例は非感作例よりもより強く室内塵-ダニに感作されていた。イヌ, ネコに感作されている喘息患者は他のアレルゲンにも多く感作されていた。感作患者は非感作患者よりもアトピー素因が強くこのことがイヌ, ネコに感作されている理由と考えた。ネコのRASTスコアがイヌのRASTよりもより高かったことはネコがイヌよりも臨床的にはより重要であることを示している。このことは臨床上の経験とも一致することである。
  • 波田 重英, 橋爪 誠, 西井 聡, 吉岡 二三, 安永 幸二郎
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 1 号 p. 18-25
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    我々はすでに, エイコサノイド受容体拮抗薬AA-2414が, 気管支喘息患者のTXA_2/PGH_2受容体を介する血小板凝集を抑制すること, しかもその抑制作用には個体差がみられることを報告した。今回は喘息患者22名について, あらかじめin vitroでU-46619を凝集惹起剤としてAA-2414による血小板凝集抑制率を測定し, 抑制率60%以上のA群と60%未満のB群に層別した後に, 両群にAA-2414錠 (40mg/日) を6週間経口投与し, 臨床効果との関連性について検討を加えた。invitroのU-46619血小板凝集率と, AA-2414による凝集抑制率の間には正の相関関係がみられた。投与終了時には, 全例でU-46619血小板凝集の強い抑制がみられたが, A群ではB群に比べて臨床症状の改善率が有意に高かった。喘息患者の血小板はU-46619に対する高反応群と低反応群に大別され, 各々が気道局所でのTXA_2に対する反応性を反映している可能性が示唆された。
  • 谷崎 勝朗, 貴谷 光, 岡崎 守宏, 御船 尚志, 光延 文裕, 岡野 智治, 本家 尚子, 多田 慎也, 高橋 清, 木村 郁郎
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 1 号 p. 26-33
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    対応する年齢のアトピー型喘息15例および非アトピー型喘息15例を対象に, 気道反応に関与する化学伝達物質および細胞性成分と気道過敏性との関連について検討を加えた。1. アトピー型および非アトピー型喘息いずれにおいても, 気管支肺胞洗浄液 (BALF) 中の好酸球の出現頻度と気道過敏性との間には有意の相関がみられた。さらに, アトピー型喘息では, BALF中好酸球+好中球の出現頻度と気道過敏性との間により密接な有意の相関がみられたが, 非アトピー型喘息では有意の差はみられなかった。また, アトピー型および非アトピー型喘息いずれにおいても, BALF中好中球の出現頻度と気道過敏性との間には相関はみられなかった。2. アトピー型喘息ではBAL細胞からのヒスタミン遊離と気道過敏性との間には有意の相関がみられたが, 非アトピー型喘息では相関はみられなかった。一方, 非アトピー型喘息では, BAL細胞からのロイコトリエンC_4遊離と気道過敏性とは有意の相関を示したが, アトピー型喘息では相関はみられなかった。また, ロイコトリエンB_4遊離と気道過敏性との間には, いずれの病型においても有意の相関はみられなかった。以上の結果より, 気道内の液性および細胞性因子のなかには, 気道過敏性と関連を有するものがあること, そして, その程度はアトピー型と非アトピー型でかなり異なることが示唆された。
  • 新井 恵子
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 1 号 p. 34-41
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    麗沢通気湯加辛夷 (RKS) の抗アレルギー作用について検討するために, 能動感作ラットの抗原惹起による血中ヒスタミン量増加に対する影響およびラット腹腔内肥満細胞 (RPMC) からのヒスタミン遊離に対する影響を調べた。能動感作ラットに抗原を静脈内投与して全身性アナフィラキシー反応を惹起させた後の血中ヒスタミン増加量を測定してコントロール値とした。アゼラスチンおよびクロモグリク酸ナトリウム (DSCG) を比較薬物として用いた。RKSとアゼラスチンの経口投与はこの血中ヒスタミン増加を有意に抑制した。すなわち, RKS 50mg/kg投与の抑制率は17%, 100mg/kg投与は26%であった。ただし, RKS 500mg/kgの経口投与では有意な効果はみられなかった。アゼラスチン5mg/kg投与の抑制率は28%, 10mg/kg投与は29%であった。RKSとDSCGの静脈内投与も血中ヒスタミン増加を有意に抑制した。すなわち, RKS 0.1mg/kg投与の抑制率は33%, 0.5mg/kg投与は29%であった。ただし, RKS 2.5および10mg/kgの静注は有意の効果を示さなかった。DSCG 10mg/kg投与の抑制率は53%であった。また抗原抗体反応によるRPMCからのヒスタミン遊離をin vitroで調べ, RKSがこれを有意に抑制することを確認した。すなわちRKS 5×10^<-4>, 10^<-3>, 2×10^<-3> g/mlの抑制率は42, 71, 79%であった。以上の結果から, RKSは, アゼラスチン, DSCGと同様に, mediator遊離抑制作用を有する抗アレルギー薬であることが示された。
  • 金野 真一, 足立 満, 松浦 崇行, 洲之内 建二, 星野 博, 岡沢 明, 小林 英樹, 高橋 昭三
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 1 号 p. 42-47
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    マウスのストレインによるメサコリン, セロトニンに対する気道反応性の差異について検討した。8〜10週齢のC3H/HeN, A/J, C57BL/6, DBA/2, WBB6F_1-W/W_v (W/W_v), WBB6F_1-+/+ (+/+) を対象とした。マウスはペントバルビタール腹腔内投与による麻酔下で気管切開を行い, マウス用レスピレーターに装着した。1回換気量は0.5ml, 分時換気回数は60/minで人工換気を行った。メサコリン, セロトニンは10^<-6>〜10^<-2>Mの濃度のものを0.1mlずつ, 低濃度のものより経静脈的に投与した。気道反応性はKonzett-Rossler変法により評価した。その結果, DBA/2, A/Jはメサコリン, セロトニンのいずれにも高い気道反応性を示し, C3H/HeN, C57BL/6はメサコリン, セロトニンのいずれにたいしても低い気道反応性を示し, W/W_v, +/+はメサコリン, セロトニンに対して中程度の気道反応性を示した。以上よりマウスのストレインにより気道反応性の差異が認められ, 気道反応性亢進のメカニズム, およびその遺伝的背景を解明するモデルとして有用であると考えられた。
  • 大瀬 寛高, 野村 明広, 遠藤 健夫, 野口 佳子, 早乙女 幹朗, 二宮 浩樹, 濱田 雅史, 渡辺 東, 杜 盾, 橋本 健一, 内田 ...
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 1 号 p. 48-56
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    エンケファリナーゼは, 気道系において, 上皮細胞, 平滑筋, 腺組織, 神経線維等に存在し, タキキニン類などの気道収縮物質を水解していることが知られている。今回我々は, 二相性反応を呈する喘息モデルをモルモットにおいて作成し, 誘発前, IAR時, LAR時の3群に分け各々の気管, 肺のホモジネート, およびBALF中のエンケファリナーゼ活性を測定した。その結果, IAR時, LAR時のエンケファリナーゼ活性は, 気管では, 各々誘発前の79.7%, 73.4%, 肺では各々誘発前の74.3%, 55.7%と低下し, 特にLAR時に強く抑制される傾向を示した。また摘出気管平滑筋を用いた薬理学的張力測定においてもLAR時に採取した標本は, NKAに対する反応が強く, その用量反応曲線は対照群と比較すると左方移動し, ホスホラミドンを添加した場合のものに近づいた。今回の結果より特にLAR時には気道中のエンケファリナーゼ活性が抑制されることが示唆された。このエンケファリナーゼ活性の低下がLARの病態に関与している可能性が推察された。
  • 林 野花, 大和 謙二, 吉島 聡, 畑中 武志, 末広 豊, 四宮 敬介, 井上 康広, 細井 進
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 1 号 p. 57-63
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    生後2週目から哺乳直後の水様下痢, 腹部膨満が出現し, ショック様状態で入院した生後1カ月の牛乳アレルギーの1例を経験した。入院時本児の皮膚反応は陰性であったが牛乳抗原によるPK反応陽性, 血清総IgE高値, RASTによる牛乳特異IgE抗体陽性からI型アレルギーの関与が考えられた。さらにCH50の著明な低下と各免疫グロブリンの牛乳特異抗体, 特に牛乳特異IgG1抗体の上昇, 血清に牛乳添加することにより補体吸収反応の亢進がみられたことからIII型アレルギー反応の関与が考えられた。605Zミルク開始後は血清総IgE値は1カ月後に低下しRASTは陰性化した。牛乳特異IgM, IgA抗体は1カ月後には消失し, IgG抗体は5カ月まで徐々に低下した。血清CH50は次第に上昇し正常化した。牛乳抗原添加による補体吸収反応は3カ月で低下, 5カ月で消失した。また妊娠中母親は多量の牛乳を摂取していたが母血清中の牛乳特異抗体は上昇しておらず, 本児の牛乳に対する各免疫グロブリンクラスの特異抗体は胎盤移行性ではなく胎内感作により本児自身が産生したものと考えられた。
  • 藤宮 大, 宮田 英雄, 中島 茂, 野沢 義則
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 1 号 p. 64-73
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ラット好塩基球性白血病 (RBL-2H3) 細胞を抗原刺激すると, 二相性の1,2-ジアシルグリセロール (DG) 産生がみられた。第一相は一過性であり, ホスファチジルイノシトール4,5-ビスリン酸 (PIP_2) の分解とイノシトール1,4,5-トリスリン酸 (IP_3) 産生に一致して生じた。第二相は持続的であり, 量的にも第一相より大きい。膜リン脂質画分の変化を検討したところ, 第二相のDG供給源は主にホスファチジルコリン (PC), 一部ホスファチジルイノシトール (PI) であることが示唆された。エタノール存在下でのホスファチジルエタノール産生をホスホリパーゼD (PLD) 活性化の指標としてPCの分解経路を検討したところ, PCからのDG産生の少なくとも50%以上はPLDを介することが示された。また, PCの分解はプロテインキナーゼCおよび細胞内Ca^<2+>濃度の上昇により促進されることから, PIP_2の分解がPC分解の引き金となっていると考えられる。一方, 分泌反応は第一相のDG産生に引き続いて経時的に生じた。エタノールによりPCからPLDを介するDG産生は抑制されたが, ほぼ同じ濃度依存性で分泌反応も抑制された。したがって, 第一相のDGは分泌反応の開始に, 第二相の持続的なDGは分泌反応の維持に関与している可能性が示唆された。
  • 今岡 浩一, 井上 栄, 高橋 徹, 小島 保彦
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 1 号 p. 74-80
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    古くから漢方薬の一つとして用いられ, また, 食生活にもなじみの深いシソ (Perilla frutescens) には, インターフェロン誘起能, 抗ウイルス作用および抗腫瘍作用があることが明らかにされている。今回, その抽出エキス (PFE) を作成し, IgE抗体産生に及ぼす影響を検討した。DNP-ovalbuminをアラムアジュバントとともにマウスに免疫し, DNPに対する抗体を測定した。免疫の前日にPFEを投与し, 一次免疫応答に及ぼす影響を検討した。PFE投与により, 抗DNP抗体産生が抑制された。次に, 追加免疫の前日にのみ, PFEを投与し, 二次免疫応答に及ぼす影響を検討した。PFEの濃度依存性に, 抗DNP-IgE抗体および総IgE抗体の産生が抑制されたが, 抗DNP-IgGはほとんど影響を受けなかった。PFEは, I型アレルギーの予防・治療に対して効果を持つと考えられた。
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年 42 巻 1 号 p. 81-82
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年 42 巻 1 号 p. 83-
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年 42 巻 1 号 p. 83-
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年 42 巻 1 号 p. 84-86
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1993 年 42 巻 1 号 p. Cover3-
    発行日: 1993/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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