日本醸造協会誌
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115 巻, 7 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 宇都宮 仁
    2020 年 115 巻 7 号 p. 381
    発行日: 2020年
    公開日: 2024/02/24
    ジャーナル フリー
  • 𠮷川 潤
    2020 年 115 巻 7 号 p. 382-386
    発行日: 2020年
    公開日: 2024/02/24
    ジャーナル フリー
    酒類や味噌,醤油,酢などの醸造食品の世界では,麴の力が今ひとつ十分でない場合などに糖化酵素剤等を使用する。最近では,酵素の種類も増え,α-アミラーゼ主体のものやグルコアミラーゼ主体のものなどがあり,食品製造の状況に応じて酵素の種類と量を適宜組み合わせることができる。本解説では,最近の酵素市場のトレンドを説明いただくとともに,新製品開発にも寄与している酵素の具体的な使用意義をわかりやすく解説していただいた。
    ぜひ参考にしていただきたい。
  • 勝木 慶一郎
    2020 年 115 巻 7 号 p. 387-395
    発行日: 2020年
    公開日: 2024/02/24
    ジャーナル フリー
    清酒の低アルコール化については,従来からの種々の方法が考案・開発されてきた。今回,特別な設備や新規の酵母を使用することなく,中小規模の清酒製造場でも容易に低アルコール清酒を製造できる方法について,開発の背景から技術上の要である原エキス分管理の考え方に至るまで,平易かつ丁寧に解説いただいた。また,原エキス分管理は,一般的な純米吟醸酒等の発酵管理にも共通する考え方でもあり,是非ご一読をお勧めする。
  • 多忙な職場におけるお金も時間もかけない人材育成はじめの一歩-働き方改革につながるOJT・技能伝承のコツのコツ-
    竹下 大学
    2020 年 115 巻 7 号 p. 396-404
    発行日: 2020年
    公開日: 2024/02/24
    ジャーナル フリー
    昨年末に,竹下氏の講演を聴く機会があった。「新人なんて邪魔だ,俺に聞くな自分でやれ,教えるの大変だから頼るな」ではOJTによる技能伝承が回るはずがない。人材育成には技術と知識が必要である。という導入部分からこれは全ての職場の基本であるとハッとして,是非醸造協会にご寄稿をとお願いした。働き方改革という労務環境改善にむけて取り組むべきことが,大変わかりやすくかつ気づきが多いコツとして示していただき,読者の取組みの良き指針となることと思う。
    また,氏は多忙な仕事の中,中公新書から「日本の品種はすごいーうまい植物をめぐる物語ー」を昨年出版されている。品種改良を巡る育種家のドラマでありこちらもお勧めする。
  • 大森 大陸
    2020 年 115 巻 7 号 p. 405-407
    発行日: 2020年
    公開日: 2024/02/24
    ジャーナル フリー
  • 山﨑 楓, 西山 和夫, 山﨑 正夫
    2020 年 115 巻 7 号 p. 419-428
    発行日: 2020年
    公開日: 2024/02/24
    ジャーナル フリー
    本研究は,エタノールとアセトアルデヒドの併用処理による肝細胞への影響とそのメカニズムを解明することが目的である。ラット正常肝細胞において,エタノールとアセトアルデヒドを併用処理すると,生細胞数の有意な減少,G0/G1期細胞の割合の有意な増加,G2/M期細胞の割合の有意な減少が確認された。さらに,細胞内ROS量の有意な増加も確認された。このことから,エタノールとアセトアルデヒドの共存によって酸化ストレス,細胞周期の遅延を介して,肝細胞毒性が誘導されることが示唆された。しかし,細胞内ROS量の増加においては,エタノール単独処理でも同レベルの変化が確認されたことから,エタノールとアセトアルデヒドの共存下における肝細胞毒性の増強には,細胞内ROS量は関与していないが,アセトアルデヒドが細胞内ROS量以外の部分で補助的に作用している可能性がある。また,エタノール・アセトアルデヒド併用処理による細胞内ROS量の増加に対して,CYP2E1の阻害剤を処理すると,有意に改善させたが,NADPHオキシダーゼの阻害剤を処理すると変化しなかったことから,エタノール・アセトアルデヒド併用処理による酸化ストレスの誘導は,CYP2E1の活性が関与していることが示唆された。以上のことから,エタノールとアセトアルデヒドの併用処理は,酸化ストレスの誘導と細胞周期の遅延を介して,アルコール性肝細胞毒性を誘導することが示唆された。そして,エタノール・アセトアルデヒド併用処理による酸化ストレスの誘導は,CYP2E1によるものであることが分かった。
  • 佐藤 圭吾, 金桶 光起
    2020 年 115 巻 7 号 p. 429-436
    発行日: 2020年
    公開日: 2024/02/24
    ジャーナル フリー
    A byproduct of the sake-making process is sake-kasu, which contains abundant nutrients. However, consumption of sake-kasu is decreasing. Because of this, we tried to develop a high value sake-kasu. We steamed the sake-kasu to remove alcohol(nAS). Then we inoculated the nAS with lactic acid bacteria or acetic acid bacteria and incubated the samples at 30℃ for 2 days. The sugars, organic acids, amino acids, trace elements, and ferulic acid were measured in the fermented sake-kasu. Lactic acid was produced in the sake-kasu fermented with lactic acid bacteria, while gluconic acid was produced in the sake-kasu fermented with acetic acid bacteria. In the sake-kasu fermented with Gluconobacter oxydans NBRC 3189, 7 times as much ferulic acid was produced compared to the non-fermented sake-kasu. Thus, we were able to produce a high value sake-kasu by bacterial fermentation.
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