日本醸造協会誌
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101 巻, 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 三林 憲忠
    2006 年 101 巻 3 号 p. 133
    発行日: 2006/03/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
  • 歩いてきた道・進むべき道
    仲野 益美
    2006 年 101 巻 3 号 p. 134-142
    発行日: 2006/03/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
    出羽桜酒造が位置する山形県天童市は, 県内における他の豪雪地に比べ積雪は多くないものの, 雪解け水が地中を潜って湧き出す立谷川の伏流水は, 古来より当地を銘醸地たらしめている。出羽桜酒造は, 明治25年に仲野酒造として創業し, 昭和45年に出羽桜酒造に社名を変更。昭和55年発売の「一級酒より安い吟醸酒・桜花吟醸酒」は, 出羽桜酒造のナンバーワン商品として地酒界に君臨し,「出羽桜」ブランドを全国に確立した。その後海外市場にも販売網を拡大して目下, 飛躍的成長を遂げている。低迷期が長く続く酒造業界にあって, 着実に業績を上げている屈指の優良企業に経営理念をお伺いした。
  • 須藤 茂俊
    2006 年 101 巻 3 号 p. 143-150
    発行日: 2006/03/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
    最近, 海外における日本文化への関心の高まりから, 日本文化の一つである清酒も注目されてきており, 東南アジアやアメリカを中心に輸出量も年々増加している。特にアメリカでは日本酒が認知されブームになっているという話がよく伝わってきている。
    このような状況のもと, アメリカとカナダの酒販店, 飲食店でどのような品質の清酒が取り扱われているのかという視点で, 最新の清酒事情を報告していただいた。
  • 布村 伸武
    2006 年 101 巻 3 号 p. 151-160
    発行日: 2006/03/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
    日本の醸造醤油の最も特徴づける香味成分は, このフラノン類の一種HEMFである。この香味成分は最近, 発がん抑制効果があることが認められた。香味成分「HEMF」研究の第一人者の筆者に詳しく解説いただいた。
  • 渡辺 聡, 太養寺 真弓
    2006 年 101 巻 3 号 p. 161-170
    発行日: 2006/03/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
    HEMFはまず醤油の特香成分として認められ, その機能性も注目されている。HEMFは発酵型熟成の米味噌や麦味噌の特有香気成分であることも明らかにされている (本誌, 97, 247;98, 89参照)。筆者には, 代表的発酵型米辛口味噌の製造条件を種々違えて試験してHEMFの生成挙動を把握し, それらの結果からHEMF増強技術を構築し, 工場規模での確認試験を行った結果について紹介・解説いただいた。
  • 恩田 匠, 柳田 藤寿, 辻 政雄, 原川 守, 篠原 隆, 横塚 弘毅
    2006 年 101 巻 3 号 p. 173-177
    発行日: 2006/03/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
    味噌から分離したバクテリオシン産生乳酸菌3株の製麹工程への応用試験を実施した。製麹時に, 蒸米に麹菌とともにLc. lactis GM005を添加したところ, Lc. lactis GM005 は良好に増殖し, バクテリオシンを産生した。麹中のLc. lactis GM005の増殖は, 麹菌の生育には影響しなかった。Lc. lactis GM005添加により作製された麹は抗菌活性を有し, B. subtilisJCM1465Tの生育を阻害した。バクテリオシン産生E. faecium MR006 とE. dumns MY411を用いた場合も, 同様に汚染菌レベルの少ない製麹が可能であった。本研究遂行にあたり, 貴重なご助言を頂いた山梨県庁工業振興課技術指導監 (現・山梨県工業技術センター) 小宮山美弘博士に御礼申し上げます。また, 味噌製造実験に技術的ご援助いただきました, 宮坂醸造 (株) 甲府工場の皆様に御礼申し上げます。
  • 秋山 稔, 三上 慶浩
    2006 年 101 巻 3 号 p. 178-185
    発行日: 2006/03/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
    貯蔵に伴う蒸留酒のクラスターサイズの変化を定量的に決定するために
    (1) マクロなクラスターサイズを (1) 式と (2) 式で定義した。
    (2) エタノール水溶液での水分子とエタノール分子の水和クラスターへの分率であるPwとPEとを贋-NMRにおける化学シフト値の濃度変化から (5) 式により求めた。
    (3) 蒸留酒として, ウィスキーを選び, ウィスキーでの分率Pw*とPE*とをPwとPEを基礎にし, ウィスキーとエタノール水溶液から蒸発する水分子数の比とエタノール分子数の比を測定することによって, (12) 式から算出した。
    (4) 算出されたPw*とPE*から (4) 式により, ウィスキーでの3種のマクロなクラスターサイズを求めた。
    (5) 本研究で定義されたマクロなクラスターサイズの25年の貯蔵に伴う変化はエタノールクラスターで大きく減少しているが, 水和クラスターと水クラスターではそれに較べて小さい。
  • 河東田 茂義, 和田 弥寿子, 小関 敏彦, 三浦 澄子
    2006 年 101 巻 3 号 p. 186-194
    発行日: 2006/03/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
    振とうや通気撹搾の条件下で高いエタノール生産性を得る目的で, 清酒酵母きょうかい7号 (K-7) から泡なし変異株NF1-を得た。この菌株を用い, 各種培地のもとで振とう培養およびファーメンター培養を行った。糖濃度30%に調整したトマト抽出液を用いて振とう培養した場合, エタノール濃度は125.3g/L, 生産性はK-7株より1.1倍高い3.0g/L・hであった。トマト果汁にエタノール発酵促進物質の存在が示唆された。NF1-株はK-7株に比ベエタノール耐性が低く, 耐塩性, 耐糖性及び温度耐性は高かった。トマトジュースによる低濃度エタノール飲料を試作した結果, 初発糖濃度10%の場合, ジャーファーメンターにより20時間で発酵が終了し, 新たなアルコール飲料の可能性が示唆された。
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