日本醸造協会誌
Online ISSN : 2186-4012
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111 巻, 4 号
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解説
研究
  • 福田 央, 韓 錦順, 山田 修
    2016 年111 巻4 号 p. 261-270
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/06/29
    ジャーナル フリー
    市販泡盛の低沸点香気成分及び中高沸点香気成分84成分を分析・比較し,泡盛の特徴となる成分を把握し,古酒と一般酒の判別,及び泡盛とそれ以外の焼酎の判別を試みた。その結果,古酒と一般酒では42成分に有意差があり,ステップワイズ法で7成分の変数を選択し,判別分析を試みた。また,判別分析の検証を行ったところ,92.6%の精度であった。泡盛とそれ以外の焼酎では,84成分中59成分に有意差があり,ステップワイズ法で6成分の変数を選択し,判別分析を試みた。また,判別分析の検証を行ったところ,98.1%の精度であった。更に,貯蔵年数の違いによる成分についても検討した。
  • 大場 孝宏, 松岡 武志
    2016 年111 巻4 号 p. 271-273
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/06/29
    ジャーナル フリー
    (1)我々が考案した水蒸気蒸留装置と重量法を組合わせた簡単で迅速なアルコール分の分析法についてAOACの基準に従い,均質の試料6種類(酒母,もろみ,清酒)を用いて室間共同試験(参加試験室11)を行い,併行精度及び室間再現精度の調査を行った。
    (2)得られた測定値について統計処理を行った結果,併行相対標準偏差RSDrは0.13~0.35(%),併行許容差rは0.06~0.13%(v/v),室間再現相対標準偏差RSDRは0.20~0.38(%),室間再現許容差Rは0.08~0.15%(v/v)の範囲であった。RSDRとのPRSDR比であるHORRATが,0.08~0.14であり,得られた測定値のばらつきは極めて小さいことが分かった。
    (3)以上のことから,本方法は極めて併行精度及び室間再現精度に優れた分析法であり,本方法の精度について妥当性に問題がないことが確認された。
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