日本醸造協会誌
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107 巻, 3 号
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解説
研究
  • 渡辺 隆幸, 佐藤 恵里, 佐々木 康子, 府金 雅昭, 菊地 仁, 佐藤 勉, 瓜生 摂, 今野 宏
    2012 年 107 巻 3 号 p. 191-196
    発行日: 2012年
    公開日: 2017/10/24
    ジャーナル フリー
    129株の麹菌を用いてそれぞれシャーレ法により製造した米麹のα-グルコシダーゼ活性は最大値0.564~最小値0.014U/gであった。αグルコシダーゼ活性の高い7株を選択して,麹蓋により米麹を製造し,さらに15歩麹で味噌を製造したところ,麹菌AOK139を用いた味噌のイソマルトース量は3.43%と対照味噌の1.70%よりも高い値を示した。この味噌は官能検査において味,色,総合において対照よりも有意に優れていた。AOK139使用の味噌中イソマルトース量は麹歩合を20歩に,熟成温度を40℃にすることによりさらに増加し,4.72%と本研究の味噌製造試験で最も高い値を示した。以上の結果から,α-グルコシダーゼ活性の高い麹菌を選択し,味噌製造に用いることにより,イソマルトース量の増加が可能となることが示唆された。
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