色材協会誌
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33 巻, 12 号
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  • --塩素化銅フタロシアニンの塩素含有量と置換位置の可視および紫外吸収スペクトルにおよぼす影響--
    竹下 正明
    1960 年 33 巻 12 号 p. 538-546
    発行日: 1960/12/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    塩素化銅フタロシアニンはいずれも310nm付近に吸収があり, この他数本の吸収が紫外部に存在し, 可視部には820nm付近に吸光係数の大きい吸収および450nm付近に小さい吸収が存在する。また, 大部分のものは700nm付近に弱い吸収が存在する。310nm付近の吸収は塩素数の増加により長波長側にずれるが置換位置による差異は認められない。これに反し可視部の450nm, 700nm, 800nm付近の吸収はいずれも塩素数の増加により長波長側にずれ, このずれは3, 6-位置換体の方が4, 5-位置換体に比べて大きい。塩素数と分子吸光係数の間にはどの吸収についても一定の関係がない。
    また, 共縮合物の吸収スペクトルは, 同一組成になるように銅ブタ官シアニンと塩素化銅ブタ戸シアニンを混合したもののスペクトルとは異なる。
    銅フタロシアニンを塩素化すると4-または5-位から置換が起ることも吸収スペクトルにより確かめられた。
  • --無水フタル酸, 塩素化無水フタル酸, 銅フタロシアニンおよび塩素化銅フタロシアニンの赤外吸収スペクトルについて--
    竹下 正明
    1960 年 33 巻 12 号 p. 547-554
    発行日: 1960/12/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    (1) 無水フタル酸, 塩素化無水フタル酸, 銅フタロシアニンおよび塩素化銅フタ#シアニンの赤外吸収スペクトルを測定し, 主としてベンゼン核水素の面外変角振動による吸収および炭素一塩素伸縮振動による吸収について検討した。
    (2) 銅フタロシアニンの塩素化により得られた塩素化銅フタ#シアニンの赤外吸収スペクトルより, 塩素置換は4-または5-位から起り, また赤外吸収スペクトルにより置換位置を確認できることがわかった。
    (3) 銅フタロシアニン, (3-) テトラクロル-, および (3, 6-) オクタクロル銅フタロシアニソはクルードと顔料化したものの間にはスペクトルに差異があり, 二つの結晶形がある。
    (4) 縮合物と混合物のスペクトルに差異が認められ反応速度の異なる無水フタル酸および塩素化無水フタル酸でも縮合によって塩素化銅フタロシアニンが生成する。
  • 渡辺 久次
    1960 年 33 巻 12 号 p. 555-560
    発行日: 1960/12/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    本研究は紺青の組成, 製造法および製品の諸性質について行なった-連の研究の-部をなすもので, 本報においては鉄分, カリ分, アンモニウム分の変化に伴う製品の性質を検討した。フエロシアン基に対する鉄量の変化は, 色相にはあまり変化を与えないが, 流動特性は鉄分の多いものほど良好であった。カリ分の変化については, その増加にしたがって色相は良くなるが, フエロシアン塩1mo1に対して3mo1の塩化カリで十分となり, それ以上加えても色相は改良されない, 流動性は塩化カリの増加にしたがって次第に劣る。
    NH4+源としては硫酸アンモニウムを使用した。この場合もアンモニウム塩の増加にしたがって色相は良くなるが, 1mo1のフエロシアソ塩に対し1mo1の硫酸アンモニウムで色相はほぼ飽和に達し, 流動性はアンモニウム塩の増加にしたがって劣化する。
  • 酒井 登, 吉川 克爾, 佐伯 健次, 三枝樹 昭道
    1960 年 33 巻 12 号 p. 561-568
    発行日: 1960/12/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 市川 家康
    1960 年 33 巻 12 号 p. 569-576
    発行日: 1960/12/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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