色材協会誌
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34 巻, 9 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 不可逆性示温塗料の変色温度に及ぼす加熱条件の影響
    舟山 勉, 堀口 義一
    1961 年 34 巻 9 号 p. 415-418
    発行日: 1961/09/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    不可逆性示温塗料の変色温度は, 測温の際のいろいろな因子により支配されるので, 本塗料による測温の精度向上のためには, 変色温度とこれに影響を与える諸因子との相関関係を知る必要がある。本研究はこのような理由から, 変色温度と加熱条件の関係を究明することを目的として行なわれたもので, 不可逆性示温塗料21種について検討した結果, 変色温度θ℃と加熱時間t分の間には, すべて
    θ=a十blogt (a, b : 定数)
    で表わされる関係が成立することが判明した。
  • 脂肪族ポリアミンの合成
    阿河 利男, 大庭 康正, 小森 三郎
    1961 年 34 巻 9 号 p. 419-423
    発行日: 1961/09/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ウレタソ塗料の原料として使用されるイソシアナートの大部分は芳香族系で, 脂肪族イソシアナートとしてはわずかにヘキサメチレソジイソシアナートのみである。著者らは脂肪族イソシアナートの合成を目的として脂肪族ポリアミソの合成を行なった。まずオレイン酸を原料としてオレイルアミンー→アセトアミドステアリルアミンー→オクタデシルジアミンを収量よく合成した。また水, エチレングリコール, グリセリンブチンジオールのシアノエチル化, 接触還元によって収量よくそれぞれのジァミン, トリアミンを合成した。
  • 植木 憲二, 榎本 晟
    1961 年 34 巻 9 号 p. 424-429
    発行日: 1961/09/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    エポキシ樹脂の硬化法のうちエポキシアミンアダクトによる硬化では, エポキシ樹脂とアミンアダクトはそれぞれ末端に反応性に富むエポキシ基とアミン基を持ちこれらの間の橋かけ反応が主反応であるから, 硬化塗膜の平衡弾性値からその塗膜形成機構ならびに塗膜の微細構造に知見が得られることが期待できる。
    プレポリマーであるエポキシ樹脂の分子量およびエポキシ樹脂/アミンアダクト配合比の異なる各種塗料について, その諸性質を評価するとともに自由ねじり振動法による剛性率G・対数減衰率λの温度依存性を検討した。実験結果を総括するとつぎのようである。
    (1) プレポリマーの分子量が小さいほど硬化塗膜の橋かけ密度が大きいため, 高温における剛性率Gh・ガラス転移温度Tgが高く, 塗膜の耐薬品性がよい。しかし常温における乾燥性・硬度はプレポリマーの分子量が大きいものの方がよい。
    (2) Tg・Ghは当量配合比の場合最も高く過剰の未反応プレポリマーが多いほどTg・Ghは低下する。この現象は低分子量プレポリマーにおいて特に顕著であって, 流動性未反応プレポリマーは可塑剤として作用する。
  • 塩冶 孜
    1961 年 34 巻 9 号 p. 430-432
    発行日: 1961/09/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    印刷インキの混合によって, 色数を最少にして, その混合から, 他の多くの色を得ようとする場合, 赤, 黄, 青を三原色として用いることが, 都合のよい効果を得られることは明らかであるが, 飽和度が低く暗くなるために, 印刷インキの混合色としては, その発色数, すなわち, 色度図上の発色範囲が, 印刷インキの色として使用に堪えるものについては縮少させるので, なんらかの方法でできる限り, 色のさえを向上させる必要が生ずるのである。
    ここにおいて, 最近, 顔料をピヒクル中に分散させる方法について, いろいろな研究が行なわれているが, 著者は, これをブラッシュド・カラー法によって, その目的を達せんとした。しかし, 顔料の分散が良好となる一方において, 果して, これがその印刷イソキとしての使用に堪えるだけの耐光度を有するものであるか否かが問題となる。そこで, フラッシュド・カラー法によって得られたこれらの顔料についてその堅牢度を確かめた。その結果ほとんど'ドライ・カラー法によった場合と同様の耐光度を有し, なんらこれを使用する上において危惧する必要のないことを確かめ得た。
  • 鈴木 雄一郎
    1961 年 34 巻 9 号 p. 433-438
    発行日: 1961/09/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    近時の合成樹脂加工工業の著しい発展と, 最終製品の品質の向上, 並びに, 着色コストの引下げなどの面から2次的な加工を施した顔料, すなわち, 加工顔料に対する関心が高まり, 顔料製造業者の大半は, 加工顔料という範ちゅうに入るなんらかの製品を市販している現状である。これら加工顔料の概念, 現況および将来についてまとめてみたのが本報である。
    文献や統計資料の不足で, 独断に過ぎる点は多々あると思われるが, よろしく御批判をこう次第である。
  • 関口 安男
    1961 年 34 巻 9 号 p. 439-445
    発行日: 1961/09/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 高木 邦彦
    1961 年 34 巻 9 号 p. 446-451
    発行日: 1961/09/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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