色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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32 巻, 1 号
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  • 豊田 三郎, 斎藤 治一, 中村 芳夫
    1959 年32 巻1 号 p. 2-6
    発行日: 1959/01/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ニトロセルロース8gが含まれるラッカー中でのラッカー溶剤のトルエン希釈比について工業的資料を得るために,この研究が行われた。この研究で判明したことはつぎのとおりである。
    ラッカー溶剤に水が存在するときは,溶剤のトルエン希釈比の最大は,水分0.1%以下の範囲であって,水分1%以上のときは希釈比が小さい。
    水・トルエン・ラッカー溶剤の三成分系におけるニトロセルロースの溶解性は極めて小さい。
    ラッカー溶剤にアルコールを添加する時はアルゴールの種類によって希釈比が変化し,一般に希釈比は上昇する。
    アルコール含有率20~50%の範囲で希釈比の極大点が見出される。
    アルコール・トルエン・ラッカー溶剤の三成分系ではエチルアルコールの場合にニトロセルロースの溶解性が最も大きく,次いでイソプロピルアルコールとn-ブチルアルコールで,sec-ブチルアルコールは最も小さい。
  • 東出 福司
    1959 年32 巻1 号 p. 7-11
    発行日: 1959/01/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ラッカー用のニトロセルロースと酢酸エステルからなるクリヤラッカーに,ポリオキシエチレングリコールエステル,リン酸エステルあるいはフタール酸エステル等の可塑剤を各々別に加えて,添加した可塑剤量とラッカー粘度の変化率との関係を求めた。
    比較的高粘度のニトロセルロースを用いたラッカーにポリエチレングリコールージー(2-エチル)ヘキソエート(PEGH)を約10%添加したラッカーは粘度変化率が約0.5%程増加した。ラッカーの粘度は可塑剤の粘度より相当高く作ってあるから,一般的に言って可塑剤の添加によって粘度は減少すべきである。
    この現象を他の方面から確かめるために水面上に1ミクロン以下の薄膜を形成し,それが重りによって破断するまでのくぼみを測定した。前記の異常粘度を示したラッカーでは可塑剤の添加によってくぼみは逆に減少した。
    また細かいガラス粉末を一様に付着して不透明としたガラス板上に上記の各ラッカーで薄膜を作ると,高粘度ニトロセルロースとPEGHからなるラッカーで作った薄膜には光沢のあるハン点が数多く見られた。このラッカーを1MCの超音波で処理し,ふただびガラス板上に同様の薄膜を作ると前にあらわれた光沢ハン点は消失する。さらに処理ラッカーを放置しておきふたたび薄膜を作ると光沢ハン点が見られるようになる。ラッカーの粘度も放置によって0.7%程下り放置によってもとにもどる。
    この現象は重合度にも関係し,低粘度コントセルロースを用いるとこれらの異常現象は認められないか,又は非常に小さくなる。
    これらの実験結果から粘度の異常性はニトロセルロース分子の集合体あるいはミセルと可塑剤の相互作用によるミクロの凝集体がラッカー溶液中に出来た結果生じたものであると推論した。
  • 1959 年32 巻1 号 p. 12-29
    発行日: 1959/01/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 井上 正良
    1959 年32 巻1 号 p. 32-35
    発行日: 1959/01/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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