色材協会誌
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45 巻, 6 号
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  • 赤金 華津男, G.G. ALLAN
    1972 年 45 巻 6 号 p. 293-296
    発行日: 1972/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    高分子交換重合というのは, 既成の高分子が分解してそのモノマー単位になる際に, 異種のモノマーが重合を行ない最終的に系全体として見た場合, 高分子間に交換が生じたことになる重合と定義し, この重合に関して検討した。ポリヒ酸ナトリウム塩, ポリリン酸がそのモノマー単位であるヒ酸ナトリウム塩, オルトリン酸におのおの分解する際に, 異種のモノマー単位であるトリエチレングリコールが脱水縮合してポリエチレングリコールに換わることを認めた。しかしながらニチンングリコール, ジエチルレングリコールは高分子化せず, 脱水閉環してジオキサンに, 1, 4-ブタソジオールはテトラヒドロフランになった。さらにポリリソ酸を用いて3, 3ノージアミノベンジジンとセバシン酸よりポリ2, 2, -オクタメチレンー5, 5'-ビベンズイミダゾールの交換重合を試みた結果, 従来の縮重合より比較的低温度で重合することがわかった。
  • 油変性フェノール樹脂
    永沼 俊二, 桜井 徹男, 高橋 勇蔵, 高橋 誠一
    1972 年 45 巻 6 号 p. 297-302
    発行日: 1972/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    熱硬化性樹脂の硬化反応測定法の一つとして, 試料支持体に小さなスパイラル・スプリングを用いるDSA (Dynarnic Spring Analysis) を開発した。DSAによって液体・固体試料のいかんを問わず, 硬化反応の全過程を迅速に測定できる。
    本法によって油変性フェノール樹脂の硬化反応を解析した結果, 以下の事実が明らかとなった。
    i) 油変性フェノール樹脂の硬化反応は200℃付近を境にして低温側と高温側とで反応機構が異なることを確認した。低温側の硬化反応の見掛けの活性化エネルギーは13kcal/mol程度で, 高温側のそれは18kcal/mol程度である。
    ii) ドライヤーとしてのMn-actateはシナキリ油分子間の硬化反応には直接的な促進作用をもたないが, シナキリ油分子とフェノール樹脂分子間の硬化反応に対しては著しい促進作用をもつように考えられる。
  • ポリプロピレンと応力緩和
    村上 謙吉, 田村 三郎, 山田 勝彦
    1972 年 45 巻 6 号 p. 303-309
    発行日: 1972/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    充テン剤添加ポリマーの物性に関しては, カーボンブラックなどゴムの補強効果が著しい充テン剤添加の場合は, 実用上も重要な問題なので, 多くの構造と物性に関する研究が行なわれてきている。しかしながら, 顔料添加ポリマーの物性に関しては, 系統的, 組織的研究がまだ少なく, われわれは, 結晶性ポリマー (ここではポリプロピレン) への添加顔料の影響に関して, 系統的結果の一部を得たので, その一端をここに述べる。使用顔料は数種類を選び, 常温, 並びに高温における物性の影響を応力緩和, 振り緩和装置を通して観察した。その結果, ポリマーに添加した顔料は充テン剤効果, 二次的な橋カケの変化およびポリマーの安定性の増減に影響を与えることが明らかとなった。また, その挙動は無機系顔料と有機系顔料との間で著しく異なっており, 顔料の構造や表面性質, 粒子径などがポリマーの結晶生成に微妙に影響しているためと考えられる。
  • 一見 敏男
    1972 年 45 巻 6 号 p. 310-317
    発行日: 1972/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 釣谷 泰一
    1972 年 45 巻 6 号 p. 318-326
    発行日: 1972/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 国司 龍郎
    1972 年 45 巻 6 号 p. 327-336
    発行日: 1972/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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