色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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65 巻, 9 号
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  • Xianfu WEI, Takeshi AMARI
    1992 年65 巻9 号 p. 535-543
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    Effects of flocculated structure formed by metal powder in poly (ethylene glycol) on thermal conductivity and rheological properties were investigated. The suspension of metal powder shows a remarkable shear thinning and pseudoplastic flow and this tendency becomes pronounced with increasing the concentration of metal powder. Frequency dependences of G′ and G “were also investigated, and they showed the characteristic ones of concentrated suspensions having the flocculated structure. The thermal conductivity of metal powder is larger than that of disperse medium, therefore the thermal conductivity of the system increases with increasing the concentration of metal powder. When the metal powder is uniformly dispersed, the thermal conductivity of the system is comparatively high. However, it decreases as the flocculated structure of metal powder is constructed because the path of thermal conduction is broken or shrunk.
  • 今井 健雄, 小島 伸俊, 小柳 秀信, 高野 敏
    1992 年65 巻9 号 p. 544-550
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    一般に, 着色顔料と種々の顔料を混合すると, 混合比に伴い特有の色軌跡を描くことが知られている。化粧品用タール系色素のなかでも汎用される赤色201号 (R-201) と硫酸バリウムとを混合すると, 色相および明度は変化することなく彩度のみが向上した。種々の体質顔料の検討の結果, 顔料分散系の彩度は, 体質顔料と分散媒との屈折率差が小さい場合に向上することがわかった。この彩度の向上は, 赤色201号の粒子間に体質顔料粒子がスペーサーとして入り込むことにより, 光学的にその分散性を向上させるスペーサー効果によるものと考えられる。また, この効果は赤色202号 (R-202) 系においても同様に認められた。
    スペーサー効果を更に効率的かつ安定とするため, 着色顔料と体質顔料とをボールミル処理によって複合化することを試みた。得られた複合化顔料は, 顔料の混合系と比べても更に高彩度であり, 優れた分散性を備えていた。顔料の断面の走査電子顕微鏡観察 (SEM) 像から, 母核である体質顔料の粒子表面が, 着色顔料によって均一に被覆されているものであることがわかった。また, 本顔料は顔料の複合化比に伴い, 着色顔料の被覆膜厚が変化した。さらに, この膜厚は, 着色顔料を微粒化分散した場合の顔料粒径にほぼ対応することがわかった。
  • 柳多 貴文, 佐々木 邦綱, 見宝 勉
    1992 年65 巻9 号 p. 551-557
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    飽和磁化量σ (emu/9) の異なるメタル磁性粉を用いて調製した磁性塗料について, 応力制御式レオメーターを用いて, 流動曲線, クリープ曲線および動的粘弾性のひずみ依存性の測定を行った。
    流動曲線の測定結果より, σの増加にともない降伏値 (流動開始点) の低下がみられた。またクリープ曲線の測定では, 高σ磁性粉を使用した塗料 (以下高σ塗料) においてクリープ変形量が大きくなる結果が得られた。しかし高σ塗料の場合, クリープ変形は複雑で塗料の内部構造が非常に不均一であることが推察された。また動的粘弾性のひずみ依存性の結果から, 線形領域に近い微少ひずみ振幅下で, 高σ塗料は高い弾性率を示すことがわかった。ところがひずみの増加にともない, 高σ塗料の弾性は低ひずみから著しく低下した。すなわち高σ塗料の三次元構造はひずみに敏感であり, 低ひずみ (低応力) から破壊される傾向にあることがわかった。
    以上のレオロジー的性質は, 「フロックが集まって系全体の三次元構造が形成される」という「フロック構造モデル」にしたがって説明することができた。
  • 酒見 俊之, 粟井 清, 科野 邦藏
    1992 年65 巻9 号 p. 558-564
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 前田 重義
    1992 年65 巻9 号 p. 565-574
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 柄 洋之輔
    1992 年65 巻9 号 p. 575-582
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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