色材協会誌
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55 巻, 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 複素環系顔料の熱分解機構と耐熱性
    多留 康矩, 高岡 京
    1982 年 55 巻 1 号 p. 2-12
    発行日: 1982/01/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    複素環系顔料の窒素中 (N2中) および空気中 (Air中) における耐熱性を示差熱天びん法により測定し, Air中における熱分解反応機構をIRおよび元素分析により検討した。両ふん囲気下で, これらの顔料は第1減量域で変色した。
    ローダミン6GはN2中で2段階 (210~260℃, 260~400℃), Air中では3段階 (210~520℃) で熱分解を生じた。Air中での第1減量域 (210~265℃) では, エチルエステル基および塩化水素の開裂が生じた。
    ジオキサジンバイオレットはN2中で2段階 (320~440℃, 460~740℃), Air中では3段階 (280~505℃) で熱分解を生じた。Ari中での第1減量域 (280~390℃) では, エチル基および塩素の開裂が生じた。
    インヂゴは両ふん囲気下で2段階 (260~380℃, 420~495℃) で減量し, 第1減量域では昇華と分解が併行した。Air中における分解初期では>N-Hの水素が開裂し, 320℃付近からベンゼン環の水素の開裂および環構造の分解が併行した。
    2, 3-キナクリドンは両ふん囲気下で1段階 (N2中390~575℃, Air中400~520℃) で熱分解を生じた。Air中における分解初期では>N-Hの水素が開裂し, 複素環の>C=Oおよび窒素の開裂は分解後期で急激に生じた。
    Cu-フタロシアニンはN2中では2段階で減量し, 第1減量域 (460~630℃) では昇華と分解が併行した。Air中では405~420℃で急激に酸化分解を起こし, CuOが生成した。
  • 伊藤 征司郎, 宇都宮 康晴, 桑原 利秀
    1982 年 55 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 1982/01/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    透明性酸化鉄顔料の製造をコロイド化学的手法を用いて行ない, これに成功した。すなわち, 塩化第二鉄水溶液に陰イオン交換樹脂を加えて透明な陽性の水和酸化鉄ゾルを作り, このゾルに陰イオソ性界面活性剤水溶液を加えてコロイド粒子を凝集させ, この凝集粒子をブラッシングによって有機溶媒相中に移してオルガノゾルとし, これをその系の沸点の温度で還流して水分を除去したのち, 濃縮あるいは有機溶媒を完全に除去してペースト状あるいは粉末状の透明性酸化鉄顔料を製造する方法である。
    透明な陽性の水和酸化鉄ゾルを調製するには塩素イオン交換率70~80%で行なうのがよく, フラッシソグは, 陰イオン性界面活性剤ドデシルベンゼンスルホソ酸ナトリウムを用いた場合は溶解パラメーターが7.8~9.9の有機溶媒を, ジ (2-エチルヘキシル) スルポコハク酸ナトリウムを用いた場合は, 溶解パラメーターが7.0~9.9の有機溶媒を用いることによって行なうことができる。
    本法によって得られた透明性酸化鉄顔料は, 有機溶媒や油性ビヒクル中に容易に分散し, 抜群の透明性を有していた。
  • 井原 辰彦, 伊藤 征司郎, 桑原 利秀, 木卜 光夫
    1982 年 55 巻 1 号 p. 20-23
    発行日: 1982/01/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 茂木重次郎翁を偲ぶ
    多田 繁
    1982 年 55 巻 1 号 p. 24-29
    発行日: 1982/01/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 太田 恵三
    1982 年 55 巻 1 号 p. 30-36
    発行日: 1982/01/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 太田 恵三
    1982 年 55 巻 1 号 p. 37-42
    発行日: 1982/01/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 菅野 照造
    1982 年 55 巻 1 号 p. 43-53
    発行日: 1982/01/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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