色材協会誌
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78 巻, 3 号
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  • 坂本 恵一, 大野(奥村) 映子, 渡辺 雅樹, 加藤 拓
    2005 年 78 巻 3 号 p. 101-111
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    アルキルベンゾピリドポルフィラジンのピリジン環は窒素を四級化することで水溶性となり, 両親媒性となることが期待できる。両親媒性フタロシアニン誘導体は次世代のガン光線力学療法用光増感剤として良好な化合物になると予測できる。そこで亜鉛ビス (1, 4-ジデシルベンゾ) ビス (3, 4-ピリド) ポルフィラジンおよび亜鉛ビス (1, 4-ジデシルベンゾ) ビス (2, 3-ピリド) ポルフィラジンのジメチル硫酸, ジエチル硫酸およびモノクロロ酢酸による四級化を検討した。
    アルキルベンゾピリドポルフィラジンは, ジメチル硫酸およびモノクロロ酢酸を用いた場合, 四級化が達成でき, ジエチル硫酸からの生成物も両親媒性を示すことがわかった。
    得られた両親媒性化合物のサイクリックボルタンモグラムを測定した。
    すべての四級化生成物の酸化還元電位は四級化前の化合物に見られるピークが観察された。電子授受能力は四級化によって変化しないと考えられる。
    さらに亜鉛ビス (1, 4-ジデシルベンゾ) ビス (3. 4-ピリド) ポルフィラジンの位置異性体をジメチル硫酸にて四級化した。
    同一条件下において測定した四級化前後の位置異性体のサイクリックボルタンモグラムを比較したところ, 四級化後の形状が明瞭となっていた。位置異性体の四級化生成物は, 四級化の前に観察されたアノード波およびカソード波があらわれていた。位置異性体は四級化によって電子授受能力に変わりないことがわかった。
  • 秋山 慎太郎, 吉村 倫一, 江角 邦男
    2005 年 78 巻 3 号 p. 112-121
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    金-生体高分子ナノコンポジットをフコイダン, アルギン酸, ピアルロン酸ナトリウムを用いて調製した。金一フコイダンナノコンポジットでは平均粒径は3. 2-6. 8nmとなり, フコイダン濃度の減少とともに小さくなった。金一アルギン酸と金一ピアルロン酸ナトリウムナノコンポジットでは平均粒径は3. 4-5. 4nmとなり, 生体高分子の濃度の影響は小さかった。金一生体高分子ナノコンポジットのヒドロキシルラジカルの消去活性は, 生体高分子の種類と濃度に依存した。消去活性は, アルギン酸>ヒアルロン酸ナトリウム>フコイダンの順に大きいことがわかった。また, 生体高分子の濃度が減少すると大きくなることがわかった。とくに, 金一アルギン酸ナノコンポジットは代表的な抗酸化物質であるアスコルビン酸の約60倍も大きい活性を示した
  • 松井 英雄, 大槻 恵吾, 吉原 正邦
    2005 年 78 巻 3 号 p. 122-124
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ネオジムイソプロポキシドおよびイッテルビウムイソプロポキシドと1, 4-ヒドロキノンとの反応により, ネオジムーフェニレンーイッテルビウム三元構造を有する濃緑色のハイブリッド共重合体を合成した。生成物の電子物性を検討するためにESRスペクトルの測定を行ったところ, 337mT付近 (g=2. 003) に有機ラジカル種に由来するシグナルが観測され, そのシグナル強度は, ネオジムあるいはイッテルビウムのみによって構成した単一金属共重合体と比較して高くあらわれ, 有機基からネオジムを介してイッテルビウムへの電子移動が生じていることが明らかとなった。
  • 吉沢 賢一
    2005 年 78 巻 3 号 p. 125-130
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 電子材料を中心に
    前田 重義
    2005 年 78 巻 3 号 p. 131-139
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 久司 美登
    2005 年 78 巻 3 号 p. 141-148
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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