分子量の異なるポリアクリル酸ソーダの電気易動度および粘度を, イオン強度0.2のCH
3COOH-CH
3COONa, Na
2HPO
4-KH
2PO
4, Na
2CO
3-NaHCO
3系の緩衝溶液において, pH4~10の域にわたって測定した。高分子濃度ゼロにおいて得られた極限易動度 (Uc→o) は, このpH域で, 分子量に依存しなかった。特に, オリゴマー域にある分子量3.67×10
3においても, この関係は成立した。 [η] とMnの関係は, pH4で, [η] =7.9×10-5Mπ
n0.75, pH7で, [η] =1.6×10
-4M
n0.80であった。さらに, θ点に対するこの関係は, [η] 対Mnに関するFixmanプロットより推定した。他方, 一定分子量での [η] ~pH曲線は, Uc→0~pH曲線に類似し, [η] 対Uc→0のプロットは直線となることを観察した。
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