色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
Print ISSN : 0010-180X
ISSN-L : 0010-180X
68 巻, 8 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 藤谷 俊英, 加藤 道知
    1995 年 68 巻 8 号 p. 463-472
    発行日: 1995/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    顔料の分散安定化において, 従来から高分子分散剤が常用されているが, 粒子の凝集特性を逆に応用して, 顔料表面に超微粒子を吸着させることによって顔料の分散安定化をおこなった。
    塗料用顔料37種類と超微粒子7種類との相互作用をアルキド樹脂分散系で検討した。その結果, 各粒子間の凝集性は酸・塩基相互作用に依存し, 特に最適な凝集はそれらのζ電位の符号および大きさにおいて適性な範囲の特性を示す粒子の組み合わせで生ずることが明らかとなった。塩基性超微粒子は酸性顔料に, 酸性超微粒子は塩基性顔料に凝集・吸着した。
    これら顔料表面に超微粒子が吸着した系はその分散安定化が計れ, また, これらの系は流動特性が改良でき, 塗膜の光沢や平滑性等塗膜の仕上がり外観も向上した。
  • 井上 浩, 野村 英樹, 伊藤 征司郎
    1995 年 68 巻 8 号 p. 473-480
    発行日: 1995/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    カルボキシル基含有量の異なる3種類のアクリル樹脂水溶液中における銅フタロシアニンブルー (CuPc) の分散性について検討した。CuPcとしては, 酸性官能基および塩基性官能基を有する銅フタロシアニン誘導体でそれぞれ処理されたものと, 表面無処理品の3種類を使用した。
    顔料と樹脂の極性や, 吸着特性を調べた結果, 顔料表面の極性が大きいほど, 湿潤熱が大きくぬれやすいので, 初期分散性がよいことがわかった。一方, 樹脂は低極性であるほど, 顔料に吸着されやすく, 分散安定化への寄与が期待できることがわかった。
    樹脂吸着したCuPc顔料表面のXPSスペクトルの解析結果から, 樹脂吸着は顔料のCuと樹脂の-COO-との間の弱い静電的結合によるものと推測した。
  • 酸化チタン表面への吸着挙動と分散性に及ぼすアクリル樹脂中のカルボキシル基濃度の影響
    金井 毅哉, 石原 真興
    1995 年 68 巻 8 号 p. 481-488
    発行日: 1995/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    カルボキシル基濃度の異なる5種類のアクリル樹脂を合成し, 酸化チタン顔料表面への吸着挙動について検討した。さらにこれらの樹脂と酸化チタンからなる分散体について, アクリル樹脂中のカルボキシル基濃度と分散性の関係について検討した。
    アクリル樹脂の酸化チタン顔料表面への吸着量は, カルボキシル基濃度が2mo1%まで増加し, 5mo1%でほぼ一定値となった。吸着層中の樹脂濃度は, カルボキシル基濃度が2mo1%まで増加し, 5mo1%で一旦緩やかな増加となるが, 10mo1%で急激な増加が認められた。さらに, 吸着層の厚さは, カルボキシル基濃度の増加に伴い減少する傾向を示し, 10mo1%で急激な減少が認められた。
    酸化チタンとアクリル樹脂からなる分散体の分散性について, レオロジー測定, および透過型電子顕微鏡による観察を行ったところ, カルボキシル基濃度が2mo1%あたりまで分散性は大きく向上し, 以降緩やかに増加した。
    これらのことより, アクリル樹脂中のカルボキシル基濃度が, 分子中に平均4個までは, 酸化チタン表面への相互作用は増加する。一方分散性は平均1個までは向上するが, それ以上増加しても変化しないことが認められた。
  • 村上 泰, 高須 芳雄
    1995 年 68 巻 8 号 p. 489-495
    発行日: 1995/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 稲村 恵三
    1995 年 68 巻 8 号 p. 496-501
    発行日: 1995/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 木下 啓吾, 坪田 実, 池本 栄嗣
    1995 年 68 巻 8 号 p. 502-513
    発行日: 1995/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 岩木 正哉
    1995 年 68 巻 8 号 p. 514-523
    発行日: 1995/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
feedback
Top