色材協会誌
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49 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 鶴田 栄一
    1976 年 49 巻 2 号 p. 69-81
    発行日: 1976/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • イミダゾールによるエポキシ樹脂の硬化反応およびその硬化物の構造と物性
    加門 隆, 斎藤 和美, 三輪 泰彦, 佐伯 健作
    1976 年 49 巻 2 号 p. 82-89
    発行日: 1976/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    種々の置換基を持つイミダゾールによるエポキシ樹脂の硬化挙動をDTAにより, またイミダゾール硬化物の構造と物性を動的粘弾性より検討した。
    硬化活性はイミダゾールの塩基の強さ (pKa) が大きいほど大きくなる。また, 1位に置換基のないイミダゾールは約110℃で一段で反応し, 1位に置換基のあるイミダゾールでは20~100℃の問で幾分反応するが, 約100℃で激しく反応した。
    これらの結果から, 硬化の開始反応はイミダゾールの3位の第三アミンへのエポキシ基の付加が主反応であると推定した。
    イミダゾールによる硬化物は第三アミン硬化物よりはるかに高いTgと橋かけ密度のものが得られた。この結果, イミダゾールによる重合の際にはほとんど停止反応や連鎖移動が起こらないものと考えられた。
    イミダゾール硬化物とDDM硬化物はほぼ同じHDTであるが, その橋かけ密度とTgはイミダゾール硬化物の方が高く, 柔らかい主鎖からなるイミダゾール硬化物では, ガラス領域での弾性率の温度依存性が大きいことが認められた。
  • スズフタロシアニンおよびバナジウムフタロシアニンの熱分解
    相馬 勲, 増田 秀基
    1976 年 49 巻 2 号 p. 90-95
    発行日: 1976/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    スズフタロシアニン (PcSnCl2;以下Sn-Pcと略記) およびバナジウムフタロシアニン (PcVO;V-Pc) にっいて, Arガスふん囲気下での熱分解の様子を調べた。まずTG, DTAを測定した結果, Sn-Pcの減量域は500~550℃, 600~700℃, V-Pcは570~620℃, 670~780℃でそれぞれ2段型のTGを示した。850℃までの総減量はSn-Pcが48%, V-Pcが46%で, このうち第1減量域の減量はSn-Pcが27%, V-Pcが34%でいずれも昇華による減量が過半を占める。DTAはそれぞれの減量域に対応して吸熱が現われる。
    つづいて1,000℃まで温度を変えて加熱処理を行ない, 処理試料の元素分析, 赤外およびX線分析を行なった。またSm-Pc560℃, V-Pc625℃における熱分解生成物の分析を行なった結果, Sn-Pcは500℃と530℃の間で塩素を脱離しPcSmCl2からPcSmに変る。その後550℃までに結晶構造が完全に崩れ, HCN, C6H6, C6H5CNが生成する。第2減量域に入ると金属スズの結晶が析出し, 炭化が進行してゆく。
    一方, V-Pcは575℃まで安定であるが, その後脱離した酸素によってC-N結合の一部が攻撃されて結晶構造が完全に崩れる。この時CO, N2, C6H6, C6H5CNが生成する。この後分解が進むにつれ675℃で炭素様構造が現われ, 800℃からVCの結晶が析出する。
  • 金広 忠雄, 長江 明
    1976 年 49 巻 2 号 p. 96-105
    発行日: 1976/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    顔料の着色力の光学的測定法の妥当性を検討するための実験を行なった。
    7種類の赤顔料をアクリル樹脂系透明ワニスをビヒクルとして亜鉛白と混合し, その重量混合比は亜鉛白100に対して赤顔料をそれぞれ3.16, 1.47, 0.681, 0.316と等比級数的に4水準に変化させ, また各水準の繰り返し数は4とし, 合計112枚の完全隠ぺい状態の塗膜をランダムに作製し, 測色した。そしてこれらの測色値を次の5種類の特性値に変換した。
    (1) マンセルバリュー (VY)
    (2) 原色と, 白でうすめた色との色差 (ΔE)
    (3) 白色と, 白でうすめた色との色差 (ΔE')
    (4) 吸収最大の波長の所のKubelka-Munk関数 (K/S)
    (5) Rabeの色濃度指数 (θ)
    これらの特性値が顔料の混合比の対数に対して直線関係にあり, かつ互いに平行であることを統計的に証明できれば, 試料顔料と標準顔料を同じ混合比でそれぞれ白顔料と混合して塗膜を作り, 測色後, 両者の特性値の比を求めることによって, 試料顔料の比着色力をあらわすことができる。
    上記4水準の混合比の間で回帰分析を行なった結果は次のようであった。
    (1) 直線性については, K/Sの場合が最も良好であり, VY, ΔE, ΔE'はこれに次ぎ, θが最も悪い結果を示した。
    (2) 平行性については, あまり良い結果は得られず, 特にΔEとθの場合が悪かった。
    以上総合すればK/S, VY, ΔE'が辛うじて上記条件を満たしているに過ぎないが (本実験のように異種類の顔料同志でなく), 同種類の顔料同志であればもっと好結果が得られることが, 既報からも予想できる。
  • 石丸 優
    1976 年 49 巻 2 号 p. 106-116
    発行日: 1976/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 堀池 清
    1976 年 49 巻 2 号 p. 117-123
    発行日: 1976/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 川村 二郎
    1976 年 49 巻 2 号 p. 124-130
    発行日: 1976/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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