色材協会誌
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40 巻, 11 号
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  • 田中 芳雄
    1967 年 40 巻 11 号 p. 513-518
    発行日: 1967/11/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ビスフェノールA系エポキシ樹脂・硬化剤系配合物を粉末塗料もしくはペレットとして用いるため, 種々配合物の粉体工学的な性質および溶融特性を検討した。溶融混合法によって得た配合物をボールミルで粉砕した粒子は180mesh付近を境にして二つの粒径分布を示したが, それら分布の相対的な割合は粉末融点によって変動した。これら粉末より成型したペレットの溶融時の流れは, 粉末の粒度にはほとんど無関係であり, 同一融点の配合物では硬化剤によってDDS>DAM-ETP>HETの順に小さく, 同一配合物では粉末の融点に依存した。シリカや顔料などの充テン剤もしくは添加剤の影響を検討するとともに, 市販のエポキシペレットの溶融時の流れと比較議論した。
    ビスフェノールA・エピクロルヒドリン縮合系エポキシ樹脂と各種硬化剤との溶融混合法によって得られる配合物を流動床浸セキ塗装用, もしくはペレット用配合物として有用か否かを検討した。用いた樹脂と硬化剤はEPikote 828およびジアミノジフェニルスルホン (DDS), ジアミノジフェニルメタン (DAM), クロレンド酸無水物 (HET), 無水ピロメリト酸 (PMDA), Epikure ETP (ETP), Epikure BF3-400 (BF3-400) とであった。ボールミルで粉砕した粉末粒子の微分分配関数は二つの極大値を有したが, これら二つのFractionの相対的な比は粉末の融点に比例して変化した。粉末の融点が低いとその経時変化が大きく, したがって棚寿命は短くなった。これら粉末配合物より粉末成型機によって得られるペレットの溶融流れは粉末の粒径には無関係だがその融点によって変動した。同一配合組成を持つペレットでは, 粉末の融点が高くなるとペレットの流れは小さくなり, 同一融点を示す種々のペレットの流れはDDS>DAM-ETP>HETの順に小さくなった。これは一つにはこれらの系における硬化速度の差異によって説明できるだろう。溶融時の流れの相対値は, 粉末配合物それ自体の融解時の粘度のみではなく, 融解状態で硬化反応が進行して, 系の粘度や融点が上昇し流動性が減少していく効果をも含んでいると思われる。
    顔料や充テン剤など他の添加物の溶融時の流動性に及ぼす効果も検討した。またこれらの結果を市販エポキシペレットの溶融時の流動性と比較した。
  • 新黄色モノアゾ顔料の研究
    田中 幸蔵, 萩野谷 稔, 阪井 英彦
    1967 年 40 巻 11 号 p. 519-525
    発行日: 1967/11/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    1-アセトアセチルアミノ-2-メトキシベンゼン-5-N, N'ージエチルスルホソ酸アミドをカップリング成分としジァゾ成分のベンゼン核にクロル原子, ニトロ基, メチル基, メトキシ基を導入した不溶性モノアゾ顔料を合成し, 顔料の色相およびその他の諸性質に及ぼす置換基の影響について調べた。その結果, 色相については, クロル原子を置換基として含んだ顔料は浅色的となり, 純度も小さくなったが, 置換基の系統的な影響はなかった。耐光性に関しては, モノ置換の顔料ではクロル原子またはニトロ基のような陰性置換基を含む顔料がメトキシ基またはメチル基のような陽性置換基を含むものより耐光堅戸ウ性が強かった。ジ置換の顔料はモノ置換よりはるかに耐光性が強く, 置換基の組み合わせは, ニトロ基とクロル原子, ニトロ基とニトロ基のような陰性基2個の場合よりは, ニトロ基とメトキシ基, ニトロ基とメチル基の2個の組み合わせの方が耐光性が強くなっている。耐溶剤性に関しては, 系統的な規則性は得られなかったが, 各溶剤に対し良好な耐溶剤堅ロウ性を示した。
  • 根来 健二, 沢田 俊之
    1967 年 40 巻 11 号 p. 526-528
    発行日: 1967/11/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    n-ヘキサントルエン (容量比95 : 5) 中での油溶性のナフテン酸金属塩による軽油ランプブラックの分散性を累積沈降法により検討した結果, ナフテン酸金属塩 (0.1%) 単独使用のときはBa, Mg, Zn, Ni, CoおよびCr塩が良くランプブラックを分散させる。また, さらに添加剤としてソルビタンモノオレエート (SMO 0.5%) と一緒に用いたときは著しい分散効果を示し, 相乗作用が著しい。また, 分散質としてアスファルテンを用いたときの上記溶剤中での分散性におよぼすナフテン酸金属塩の影響を吸光度法により検討した結果, ナフテン酸Mg, Ni, Cd塩およびSMO系のものがよかったが, この場合にはナフテン酸金属塩とSMOとの相乗作用はなかった。
  • 西田 滋, 高橋 威
    1967 年 40 巻 11 号 p. 529-537
    発行日: 1967/11/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 橋爪 清
    1967 年 40 巻 11 号 p. 538-551
    発行日: 1967/11/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • その他の有機顔料
    橋爪 清
    1967 年 40 巻 11 号 p. 552-561
    発行日: 1967/11/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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