色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
Print ISSN : 0010-180X
ISSN-L : 0010-180X
47 巻, 6 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 綱島 真, 毛利 憲三
    1974 年47 巻6 号 p. 249-255
    発行日: 1974/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    カドミウム系顔料の一品種であるところのCdSに関して, 焼成ふん囲気の色調におよぼす影響を検討した。
    試料としては高純度CdS (99.999%) を使用し, これを種々の条件で加熱処理した。
    これら処理試料に対して結晶多形, 格子定数, 粒子径ならびに分光反射率曲線などを測定した。
    以上の結果, CdSを加熱処理するふん囲気として酸素が存在するときは, 分光曲線の吸収端の立上りこう配が大きくなるとともに色調は他の試料に比較して著しく鮮明となることが示された。また, ふん囲気が窒素, 減圧さらにイオウの場合は, 立上りこう配が小さくなり, 色調も暗赤色化していくことが見いだされた。六方度と粒子径の増加はイオウふん囲気の場合に著しく促進された。
    したがって, 原理の解明はできなかったが, CdSの鮮明な色調のものを得るためには酸素の存在がきわめて有効であることが見いだされた。
  • ホウ酸コバルト系顔料の水による退色とその防止法
    伊藤 征司郎, 桑原 利秀
    1974 年47 巻6 号 p. 256-262
    発行日: 1974/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ホウ酸コバルト系紫色顔料コバルト・バイオレット・ノーバは水中へ放置すると徐々に退色し, 最終的にはピンク色になり, X線的に見ると非晶質となる。この退色の防止を目的としてホウ酸コバルト系顔料に活性亜鉛華を添加し, 200℃および350℃で処理した場合, ほぼ完全に退色の防止が可能となったが, 500℃および600℃で処理した場合は退色の防止効果はある程度認められるが, 200℃および350℃で処理した場合ほどの効果はなかった。水中で退色する試料の着色力は耐水試験によって著しく減少するが, 退色を防止した試料はほとんど同じで, 構造的にも変化していなかった。
  • 塗料原料中のPCBの分析方法
    藤沢 光宏, 中森 紀夫, 小島 務, 斉藤 治一
    1974 年47 巻6 号 p. 263-267
    発行日: 1974/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    乳肉食品・水・農作物・土壌などの中のPCBの定量に関しては確立された分析方法があるが塗料原料に関しては公定の方法はない。
    われわれは乳肉食品などに適用されている電子捕獲形ガスクロマトグラフによる定量方法を参考にして, 特に前処理工程を改良することによって油脂・合成樹脂・顔料・溶剤などに適合する分析方法を確立した。
  • 吉田 豊彦
    1974 年47 巻6 号 p. 268-274
    発行日: 1974/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
feedback
Top