色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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51 巻, 12 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 松岡 賢, 柳瀬 英二郎, 北尾 悌次郎
    1978 年51 巻12 号 p. 689-694
    発行日: 1978/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    無機顔料に代替可能な物性をもつ有機顔料の開発を目的として, 新規な赤色系フタロン顔料の合成について検討した。フタロン系顔料についてはその代表であるキノブタロン顔料が, すでにカドミウム黄代替顔料の一つとして広く研究されてきた。著者らは, キノフタロンのキナルジン成分に, 1-アミノアントラキノン誘導体とアセトンから容易に合成できる2-メチルピリジノアントロンを用いると, キノフタロンと類似の構造をもつ新規なフタロン系色素が合成できることを見いだした。しかも, その色調が従来のキノフタロンにみられる黄橙色から, この場合には赤色系まで移動することがわかった。そこで発色構造を検討した結果, インジゴ型の発色系をとることがわかつた。この顔料は, 物性面では耐光性に劣るが, キノフタロンの場合と同様にして, 11位に分子内相互作用が可能な置換基を導入すると大幅な耐光性の向上が得られた。以上の結果から, この新規な赤色系フタロン顔料は, 今後, 赤色系有機顔料の基本骨格の一つになりうるとの知見を得た。
  • 村重 素子, 寺田 晁
    1978 年51 巻12 号 p. 695-701
    発行日: 1978/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    市販の漆椀5種類, すなわち黒漆椀2, 朱漆椀2, 摺漆椀1および赤色ポリウレタン塗装椀2種類について, 4%酢酸と氷酢酸による60℃, 30分~7時間の溶出試験を行なってその耐性を調べた。4%酢酸溶出液中の溶出金属量を原子吸光分析法で, 有機物量を過マンガン酸カリウム消費量の測定で時間的に追跡した。
    ポリウレタン塗装椀よりも漆椀がよい耐性を示し, 漆椀の中では朱漆椀よりも黒漆椀が強い。酸に弱いシェナで着色した摺漆椀の耐性が小さかったが, しかし, いずれも合成樹脂食器および容器包装の厚生省規制基準に十分に合格するとみられる結果を示した。60℃の氷酢酸では, 漆椀はかなり耐えるが, ポリウレタン塗装椀に対する侵食は大きかった。
  • 太田恵三
    1978 年51 巻12 号 p. 702-710
    発行日: 1978/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 小沢 忠
    1978 年51 巻12 号 p. 711-719
    発行日: 1978/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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