色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
Print ISSN : 0010-180X
ISSN-L : 0010-180X
59 巻, 8 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 担体ゲルの調製条件と生成レーキの耐溶出性
    久保 靖, 上野 晃, 白井 誠, 牧田 兆史
    1986 年 59 巻 8 号 p. 447-459
    発行日: 1986/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    塩化アルミニウム溶液中に水酸化ナトリウム溶液を, あらかじめ定めたpH値 (5.0, 6.0, 7.0) に達するまで一定速度で添加するという方法で調製された担体ゲルについて, 調製時のpH値と組成の関係を明らかにした。
    この担体ゲルを食用黄色4号または食用黄色5号染料によって染着してアルミニウムレーキを製し, Alイオン, 染料イオンおよびC1イオソの含有量を求めて組成を決定し, 担体ゲル組成との関係を明らかにした。同時にNaCl溶液に対する染料イオンの溶出性を調べ, 担体調製条件とレーキの耐溶出性の関係を明らかにした。
    その結果, 本方法による担体ゲルは塩化水酸化アルミニウムであり, レーキはClイオンと染料イオソの交換によって生成することが確かめられた。また, 低いpHで生成した担体ゲルほど染料結合容量が大きく, 耐溶出性の大きいレーキを与え, 染着時に塩化アルミニウムまたは塩酸を添加することは, 担体ゲルを低いpHで調製することに相当する効果をもたらすことが明らかにされた。
    本研究で得られたアルミニウムレーキは, 現在の市販品に比べて染料含有量が大きいばかりでなく, NaCl溶液に対する耐溶出性が, 分配係数Kで比較して, 3倍から5倍も優れていた。
  • 佐藤 登
    1986 年 59 巻 8 号 p. 460-467
    発行日: 1986/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    自動車用鋼板の製造プロセスとして普及しつつある連続焼鈍材について, 鋼板組成との観点から, リン酸亜鉛系化成処理性への影響性を検討した。さらに箱焼鈍法で形成されるセメンタイトFe3Cの化成処理性におよぼす影響についても検討した。
    その結果, 金属添加法を用いる極低炭素鋼の連続焼鈍材の場合には, 金属元素の種類と添加量に応じて, 化成処理性に影響が現れることが確認された。Tiを添加する方法は典型的な焼鈍方法であるが, Ti/C原子濃度比が4程度になると, 化成結晶の形成されない部分が発生する。また, Tiの悪影響を回避するため, Nbを添加しTi/C原子濃度比を1.34とし, かつ (Nb+Ti) /C原子濃度比を2程度に制御したものでは, 化成処理性の向上が企られた。また, 箱焼鈍法ではFe3Cの分散を伴なうが, 均質にFe3Cが微細化分散された鋼板では化成処理性が良好であるものの, A1変態点以上で焼鈍し, Fe3Cを大きく成長させた鋼板では, 化成処理性が著しく低下する。これは微細Fe3Cが化成結晶核形成サイトであるものの, それ自体はエッチングを受けにくいことを意味するもので, Fe3Cを均質に制御分布させることが, 化成処理上重要であると考えられた。
  • プラズマ表面処理を中心として
    増岡 登志夫
    1986 年 59 巻 8 号 p. 468-477
    発行日: 1986/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 西條 博之
    1986 年 59 巻 8 号 p. 478-484
    発行日: 1986/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • John GRIFFITHS, 松岡 賢
    1986 年 59 巻 8 号 p. 485-492
    発行日: 1986/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 制振塗料について
    藤谷 俊英
    1986 年 59 巻 8 号 p. 493-501
    発行日: 1986/08/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
feedback
Top