色材協会誌
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48 巻, 9 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 江角 邦男, 目黒 謙次郎
    1975 年48 巻9 号 p. 535-538
    発行日: 1975/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    マグネシアの電子供与性をTCNQ吸着により研究した。ラジカル生成度(TCNQ陰イオンラジカルの相対濃度)を200から800℃まで変化させたマグネシアの焼成温度の関数として測定した。その結果,TCNQを還元しTCNQ陰イオンラジカルにできるようなマグネシアの電子供与点は焼成温度に依存しており,焼成温度500℃で最小濃度を示した。IRスペクトルの測定から,マグネシア表面に3,720,3,640cm-1に吸収をもつ水酸基が存在し,それらの吸収強度は焼成温度により変化していることが認められた。電子供与点である表面水酸基イオンの量とラジカル生成度の量との間によい相関があった。
  • 江角 邦男, 目黒 謙次郎
    1975 年48 巻9 号 p. 539-543
    発行日: 1975/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    マグネシアと酸化亜鉛の表面物性に及ぼす摩砕効果をクロラニル吸着により研究した。クロラニルをそのアセトニトリル溶液から摩砕した酸化物表面に吸着させると, 摩砕した酸化物表面はおのおの特徴的な色を呈した。色のついた酸化物表面にクロラニル陰イオンラジカルの存在が, ESR吸収と電子スペクトルにより確認された。ラジカル生成度をESRにより決定した。マグネシアの場合, ラジカル生成度は摩砕初期で減少し, 摩砕時間20分以後で増加した。一方, 酸化亜鉛のラジカル生成度は摩砕時間に対して変化しなかった。その結果はマグネシアの電子供与点が摩砕時間により影響され, 酸化亜鉛ではほとんど影響されていない事を意味している。
  • 江角 邦男, 目黒 謙次郎
    1975 年48 巻9 号 p. 544-546
    発行日: 1975/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    TiO2に吸着しているTCNQのESRや電子スペクトルを, その表面物性を研究するために用いた。これらの測定により, アナターゼ型は電子供与性をもつが, ルチル型ではもたないことが確認される。
  • 三室 英男, 小島 正名
    1975 年48 巻9 号 p. 547-554
    発行日: 1975/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    表面処理剤, 粒径, 粒度分布が異なり, 耐候性に差があるとされる5種類のチタン白を使用し, 顔料濃度の異なるメラミンアルキド白色塗料を作り, 促進暴露試験機器の種類, 運転条件を変えて暴露を行ない, その結果を自然暴露試験の結果と比較し, 相関性を調べた。
    なお, 自然暴露は四日市, 紀州, フロリダ, 銚子の4カ所でおこなった。試験に用いた促進暴露機器とその運転条件は次の通りである。
    デューサイクルウェザーメーター (以下Dew-WOMと略記する) 点灯/消灯=60min/60min
    サンシャインウェザーメーター (以下Sun-WOMと略記する) 降雨条件 : 120min中18minおよび60min中12min.なお, ブラックパネル温度はすべて63℃±3℃とした。暴露試験の判定はチョーキングの発生状況と60°鏡面光沢についておこなった。
    四日市, フロリダの暴露結果では, 光化学的活性度が低く, しかも粒度分布のシャープなチタン白が良かった。紀州, 銚子の暴露では光化学的活性度の低いチタン白が良い結果を示した。
    一方, Dew-WOMおよびSun-WOM (降雨条件 : 120min中18min) の結果では, 光化学的活性度と関係なく, 粒径の小さいチタン白および粒度分布のシャープなチタン白が良い結果を示した。しかし, Sun-WOMで降雨条件を60min中12minにすると, 光沢保持性の面では, 四日市, フロリダの自然暴露に近い結果となった。白亜化性については, 銚子と紀州に近い結果となった。
    自然暴露では, チタン白の濃度の低いほど光沢保持性の点で良い結果を示したが, Dew-WOMおよびSun-WOM (降雨条件 : 120min中18min) では顔料濃度の高いほど良い結果を示した。しかしSun-WOMの降雨条件を60min中12minにすれば, 顔料濃度が低いほど良い結果が得られた。
    この実験で用いたチタン白を含むメラミンアルキド白色塗膜に関しては, Sun-WOMの降雨条件を60min中12minにすれば, チタン白の種類, チタン白濃度について自然暴露の結果と相関があり, この条件による促進暴露試験を行なうことにより, 迅速に自然暴露結果を推定し得ると考える。
  • 高見 博, 巻内 浩
    1975 年48 巻9 号 p. 555-560
    発行日: 1975/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 馬場 武人
    1975 年48 巻9 号 p. 561-570
    発行日: 1975/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    住宅関連産業の発展の中で, 建築工法の変遷と材料革命による建築資材の展開は, めざましいものがある。
    この中で床面積を占有する床材について, 住宅分野から見た木質系床材の位置づけと, その分類法を述べ, 更に生産量の多い突板貼複合フローリングの製造法と, その特質, そして床用塗装剤の現況と代表的な塗装例について解説する。
  • 守山 景介
    1975 年48 巻9 号 p. 571-581
    発行日: 1975/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 田中 重喜, 鈴木 栄光
    1975 年48 巻9 号 p. 582-586
    発行日: 1975/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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