色材協会誌
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62 巻, 6 号
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  • プライマー用紫外線硬化樹脂のアクリレート希釈剤, 添加剤と物性
    新井 哲三, 大北 雅一, 新井 邦彦
    1989 年 62 巻 6 号 p. 333-340
    発行日: 1989/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    鋼管外面ポリエチレン (PE) 防食被覆のプライマーに適用できる紫外線硬化型樹脂 (UVプライマー) を開発するため, エポキシジアクリレートを主成分とするUVプライマーの材料組成と被膜物性の関係を検討し, 希釈用アクリレートと紫外線非反応性添加剤を最適化した。
    希釈用アクリレートとして, その分子内に水酸基を持つ材料をUVプライマーに適用すると, 無水マレイン酸分岐を持つ接着樹脂との接着性は向上するが, そのUVプライマーを用いたPE被覆の耐陰極電解剥離性は低下する。これは, 希釈用アクリレート中の水酸基が, UVプライマーと接着樹脂との水素結合性を高める一方で, プライマー被膜の吸水性をも高め, その耐アルカリ性を低下させるためである。従って, 接着樹脂との水素結合に必要な水酸基は, エポキシジアクリレートにより付与し, 希釈用アクリレートは水酸基を持たないものを用いるべきである。また, 希釈用アクリレートだけからの重合により得られる樹脂のガラス転移温度 (以下, 希釈用アクリレートのTgという) は, UVプライマーのTgに影響するので, 高温での密着性を得るためには希釈用アクリレートのTgは高い方が望ましい。
    上記の耐アルカリ性はまた, UVプライマーの酸価の影響をも受けている。この酸価は, エポキシジアクリレート中に含まれている未反応のアクリル酸により発現する。これに対して, エポキシ化合物の添加がUVプライマーの酸価低減に有効であり, その中でも分子量380のビスフェノールA型エポキシを2~4wt%添加することが, 最適であると判明した。
  • 鋼管防錆用紫外線硬化樹脂の硬化条件と被膜性能
    新井 哲三, 大北 雅一, 新井 邦彦
    1989 年 62 巻 6 号 p. 341-347
    発行日: 1989/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    鋼管の一時防錆処理被膜用並びにポリエチレン防食被覆のプライマー用に調製した2種の異なる紫外線硬化樹脂を用い, 照射する紫外線 (UV) 光源の種類並びに照射時の加熱が, 硬化樹脂被膜の物性に及ぼす影響について検討した。
    UV光源としては, 高圧水銀灯とメタルハライド灯とを比較検討した。前者は, 樹脂被膜表面の硬化効率が高く, 後者は, 樹脂被膜深部の硬化効率が高いことが認められた。これは, 前者は, 200~320nmの短波長UVエネルギー密度が高く, 後者は, 330nm以上の長波長UVエネルギー密度が高いためである。単色UVが得られるエキシマレーザー発振装置を用いて, UV 波長と硬化性の関係を検討した。その結果, 249nmの短波長UVは, 樹脂被膜表面の硬化に有効であり, 353nmの長波長UVは, 樹脂被膜深部の硬化に有効であることが明らかになった。
    また, 紫外線照射時に加熱を行うと, 加熱による被塗物温度の上昇と共に硬化度が向上することが認められた。これは, 温度の上昇と共に樹脂粘度が低下することの寄与が大きいと判明した。さらに, 粘度が3000cps 以下となる温度では, 硬化度がそれ以上向上しないことが認められた。従って, 常温において粘度が3000cpsを越えるUV樹脂の硬化では, 高温照射により被膜硬化度を高めることは可能である。
  • 伊藤 征司郎, 大中 隆, 椿 隆行
    1989 年 62 巻 6 号 p. 348-351
    発行日: 1989/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    チタンの多孔質陽極酸化皮膜を金属化合物の水溶液中で水熱処理し, 皮膜の表面や孔中に金属酸化物 (水和物) を析出させて固定化し, 皮膜を金属酸化物の色に着色させることを試みた。
    その結果, 150~200℃ の温度で水熱処理することにより, 皮膜に金属酸化物を固定化させることができ, 皮膜は対応する金属酸化物の色に近い色彩を呈した。EPMAの測定結果から, これらの金属酸化物は皮膜の孔の最深部にも入っていることがわかった。
  • 松岡 賢
    1989 年 62 巻 6 号 p. 352-359
    発行日: 1989/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 遠藤 剛
    1989 年 62 巻 6 号 p. 360-368
    発行日: 1989/06/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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