色材協会誌
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41 巻, 7 号
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  • 釣谷 泰一
    1968 年 41 巻 7 号 p. 317-332
    発行日: 1968/07/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ロジン酸および脂肪酸表面処理を行なった印刷イソキ用超微細炭酸カルシウムと, 重合アマニ油, グリセリン, 流動パラフィンのような極性の異なるビヒクルを用いて, 作ったペーストの流動特性を研究した。ペーストの調整はフーバーマーラーを用い, 測定はスプレッドメーターとラレー粘度計で行なった。
    実験の結果, ずり速度範囲, スプレドメーターの荷重を変えることによって, 各組合せペーストの流動曲線は著しい差異を生じた。表面処理剤の脱着率, 炭酸カルシウム粉体の濃度, ピヒクルの種類によってもはなはだしい特異なフローカーブを描き, そのような材料面の要因と測定上のファクターが, 最も単純な系と思われる炭酸カルシウムペーストでさえ, きわめて留意すべき, 流動特性を示すものであることがわかった。
    そして, それらのフローカーブの特異性と要因との関係につき, 究極においては系の原始状態における粒子~ビヒクル間の界面機作に基づく, 相互作用ポテンシャルの大小に基因し, それらの解明こそペースト系の流動特性を左右するきめ手であることを結論した。
  • 清野 学, 西原 正躬, 太田 豊
    1968 年 41 巻 7 号 p. 333-338
    発行日: 1968/07/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    酸化チタン顔料を電着塗料に使用する場合, 酸化チタソの処理条件によって, 塗料の沈降性・電着性が変わることは現在までいろいろ報告されている。しかし, 同一処理条件の酸化チタン顔料でも電着適性が異なる場合がある。この原因の一つとして, 含有水可溶分の影響を調査した。
    酸化チタン顔料は一般に0.5%以下の水可溶分を含有している。この組成は銘柄によって多少異なるが, 共通的な主成分はアルカリ金属の硫酸塩または塩酸塩である。この実験は市販の水溶性電着ワニスを用いて, 酸化チタンを分散し, 白色塗料とし含有水可溶性塩類の影響を調査した。その結果, 微量のアルカリ金属イオンは電着性に直接影響せず, SO42-が次の障害をもたらすものと思われる。
    (1) 電着量・電着効率の低下
    (2) 塗膜光沢・白色度の低下・耐候性の劣化
    この現象は強酸性陰イオンが電着時陽極において水の電解を促進し, そのためクーロン効率の低下, 塗膜光沢の低下を引き起こしており, かつ, 陽極軟鋼板の酸化溶解を促し, 塗膜中に溶出・固定したFe2+・Fe3+により塗膜の白色度・耐候性の劣化の現象をきたしたものと推察される。
  • 田々楽 伸匡
    1968 年 41 巻 7 号 p. 339-344
    発行日: 1968/07/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ベソガラの粒度分布測定について検討を行ない, 次のような結果を得た。
    懸濁液の分散性は分散剤濃度・懸濁粒子濃度・懸濁液中の不純物などにより大きく左右され, (1) 分散媒に水 (W), 分散剤にヘキサメタリン酸ナトリウム (Na-HMP) を用い, 懸濁粒子濃度1.5%の場合Na-HMP濃度0.005~0.05%で最良の分散状態を示し, 懸濁粒子濃度を0.015%以下にすると, ほとんど分散剤濃度による影響はみられなかった。 (2) 沈降テンビン法での懸濁粒子濃度はNa-HMP濃度0.01%のとき1~3%が最適であった。 (3) 塩酸などの不純物が分散性に及ぼす影響は大であった。
    また測定法には沈降テンビン法・ピペット法・光透過法・電顕法を採用したが, (4) いずれの方法も再現性が良好であり, (5) 最良分散状態の下では, 各測定法間の測定結果はかなり良い一致を示した。
  • 柴山 恭一
    1968 年 41 巻 7 号 p. 345-351
    発行日: 1968/07/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • その他の用途への有機顔料の応用適性
    橋爪 清
    1968 年 41 巻 7 号 p. 352-365
    発行日: 1968/07/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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