色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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82 巻, 12 号
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研究論文
  • 福島 宏, 橋野 将親, 酒井 健一, 酒井 秀樹, 近藤 保, 阿部 正彦
    2009 年82 巻12 号 p. 545-548
    発行日: 2009/12/20
    公開日: 2010/04/09
    ジャーナル フリー
    マイクロカプセルはドラッグキャリアとして注目されている。本論文では,生分解性物質である乳酸-グリコール酸共重合体(PLGA)のマイクロカプセルを調製する目的で,W/Oエマルションの利用を試みた。すなわち,あらかじめ調製したW/Oエマルションの水滴表面に,PLGAを油相から析出させることで,PLGAマイクロカプセルを調製した。その結果,5~10 μmのPLGAマイクロカプセルが形成されることを走査電子顕微鏡(SEM)と共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)観察により明らかとし,その形成機構を提案した。
ノート
  • 岳 琪, 清水 紀夫, 藤本 幸子
    2009 年82 巻12 号 p. 549-553
    発行日: 2009/12/20
    公開日: 2010/04/09
    ジャーナル フリー
    本研究ではマイクロアーク酸化法により金属Ti板を酸化し,多孔質な結晶性TiO2膜を作製した。この一体化した金属板を陰極にし,透明導電性ガラス(ITO)板を陽極にすることで,新しい色素増感太陽電池を作製した。このセルは色素増感太陽電池の特性をもっていることが確認された。マイクロアーク酸化法を用いて三種類の電解溶液(NH4H2PO4,(NH4)2HPO4,(NH4)3PO4)中で調製したTiO2膜はXRDによる物質相同定を行い,SEMによる表面状態を観察し,さらにその膜厚を測定した。その結果,得られたすべての酸化膜はアナターゼTiO2の単一相であり,その表面形態は多孔質であり,平均膜厚は約2~5 μmであった。また,各電解溶液が得られたTiO2膜に与える影響を検討した。その結果,(NH4)2HPO4溶液で調製されたTiO2膜は孔径が最も小さく0.5 μmであり,その表面形状も平滑であった。本研究で作製した色素増感太陽電池の最大起電力は394.7 mVであった。
解説
解説
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