色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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50 巻, 9 号
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  • 伊藤 得夫, 小石 真純
    1977 年50 巻9 号 p. 488-499
    発行日: 1977/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    本研究では, 付着および浸透ぬれによるポリアミド (ナイロン12) 粉体の接触角測定を行ない, 粉体のぬれ測定に対する比較的簡単な方法を提案した。また, 成形錠剤のぬれへの空隙率効果を検討し, ヤングの式より導出した補正式の適合性を吟味した。
    実験は, 錠剤に圧縮成形したナイロン12粉体を用い, 水およびドデシル硫酸ナトリウム水溶液に対して, その液滴の前進接触角の経時変化を測定した。さらに, 各種の空隙率を有する錠剤を調整し, 同様の測定を行なった。
    その結果, 水およびドデシル硫酸ナトリウム水溶液による接触角は経時と共に直線相関の変化を示したので, 時間ゼロヘ外挿して接触角θ0*を求めた。この外挿接触角θ0*は, 粉体を用いて求められたが, 粗面ナイロン12板を考えたときその板上のみかけの接触角とみなすことができる。また, 補正式
    cosθ0*=cosθ± (1±cosθ) εfχより, 外挿接触角θ0*と空隙率εをプロットすると直線相関を与えることが確かめられ, ε=0における真の接触角θを求めることができた。
  • 近藤 精一, 室谷 正彰, 村尾 正治
    1977 年50 巻9 号 p. 500-504
    発行日: 1977/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    アルミニウムイソプロポキシドの加水分解によって, 透明な厚さ0.03~0.10mmの板状の純アルミナ (a) を合成した。このものと, 金属アルミニウムから得たアルミナ (b) との構造と物性を, X線回折, 熱分析, 比表面積測定などの方法により研究した。 (a) および (b) は結晶度の非常に低いpseudo-boehmite構造であり, 熱処理によってη, δ, θそして最後にα相へと転移する。これらの物質のOH伸縮振動吸収帯の形は互いに違う。 (b) は3,790, 3,730, 3,690cm-1に吸収極大をもつが, (a) はこの波数領域で吸収極大はなく, 3,650cm-1に低波数側がゆるやかに減少する極大がある。重水を用いるH-D交換反応によると, (a) は水分子の侵入できない少しなかった。このことから, 試料aのOH基は少なくとも2種類あり, かなりの部分は重水分子が侵入できない微細孔内にかなりの量のOH基を含有しているとみられる。また, アルミニウムエトキシドを原料とするアルミナ (c) のOH吸収帯は (a) のそれと同様であった。ゆえに (a), (c) と (b) とのOH吸収帯のちがいは, 異なる原料による表面または多孔構造のちがいにもとづくものと考えられる。
  • 岡島 嘉太郎
    1977 年50 巻9 号 p. 505-514
    発行日: 1977/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 池田 五男
    1977 年50 巻9 号 p. 515-527
    発行日: 1977/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 吉田 兼紀
    1977 年50 巻9 号 p. 528-533
    発行日: 1977/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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