自然落下する塗料粒子を高圧交流電場に入れ, 正弦曲線を描いて落下する場合の, 落下速度, およびその振幅から比電荷を測定し, グリッド式電気塗装に, どのような塗料性質が適しているかについて検討した。
グリッド式として, (A) 直接ノズルに高電圧を加え, 空気流で微粒化した場合, (B) 高電圧を加えた円筒電極の中にノズルを入れ空気流で微粒化した場合, および (C) 高電圧を加えたグリッド放電極を, 空気流で微粒化した粒子が通過した場合について, 塗料の電気的性質と比電荷の関係を調べた。
比電荷を比較すると, 直接高電圧を加え, 空気流によって微粒化した場合が, 最も比電荷が大きく, 比抵抗によって, 比電荷は変化し, 10~50MΩ-cm付近に最高値があり, 電圧の増加によっても, 比電荷の上昇が認められる。
他のグリッド式では, 比電荷は塗料の電気的性質, および電圧によって, ほとんど変化が認められない。
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