色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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86 巻, 8 号
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解説
  • 石原 麻子
    2013 年86 巻8 号 p. 285-289
    発行日: 2013/08/20
    公開日: 2013/11/20
    ジャーナル フリー
    2005年にわが国で初めての景観に関する法律「景観法」が全面施行された。「景観法」は,都市,農山漁村等における良好な景観の形成を図るために,建築物や構造物の色彩,形態,意匠,高さなどに規制をかける法律である。
    景観法が施行されたことで,自治体が各々の地域性を考慮した景観計画を策定し,美しい景観づくりへの取り組みを始めている。
    本報では,われわれのこれまでの色彩計画の知見を基に,近年の景観法施行後の色彩計画や,景観に大きな影響を与える大規模建築物の色彩の変化について,マンション外装色彩調査結果を中心に述べる。
総説
  • 佐藤 紘士朗, HAQUE Md. Anamul, 紙田 元, 樂 優鳳, 黒川 孝幸, 龔 剣萍
    2013 年86 巻8 号 p. 290-294
    発行日: 2013/08/20
    公開日: 2013/11/20
    ジャーナル フリー
    自然界のさまざまな生き物は秩序構造からなる構造色をもつが,近年この秩序構造を高分子材料に導入し発色をもたせようとする試みが,とくにセンサーの分野から注目されている。われわれは水中で秩序的な二重膜構造を形成するイタコン酸ドデシルグリセリル(DGI)に着目して研究を行ってきた。本稿では,DGIとアクリルアミドにより構成される秩序構造をもったゲルの合成,力学的な異方性,応力変化による構造色の変化などについて紹介する。
  • 廣本 祥子
    2013 年86 巻8 号 p. 295-300
    発行日: 2013/08/20
    公開日: 2013/11/20
    ジャーナル フリー
    Mg合金は生分解性高分子よりも強度に優れた生体吸収性金属材料として注目され,骨折固定材やステントへの適用が検討されている。骨折固定材などの整形外科インプラントを目指したMg合金において,腐食を抑制し,かつ生体適合性を向上するために水酸アパタイト(HAp)などのリン酸カルシウム被覆が検討されている。一方,水溶液中で容易に腐食するMg合金に水溶液浸漬で任意のリン酸カルシウム,とくに水酸アパタイトを被覆するのは困難である。著者らは水溶液浸漬(化学溶液析出法)でMg合金をHAp被覆する方法を開発した。本稿では,著者らが開発したMg合金のHAp被覆法,リン酸カルシウム被覆Mg合金の培養液中でのMgイオン溶出挙動,初期の細胞適合性,引っ張り変形にともなう被膜の剥離挙動および疲労挙動を紹介する。
    Cpol-AZ31,HAp-AZ31およびポリスチレン(PS)表面で24 h培養したヒト骨芽細胞様細胞の(a)-1 細胞密度および(b)培養液中のMgイオン濃度。(a)-2 PS表面,(a)-3 Cpol-AZ31表面および(a)-4 HAp-AZ31表面で培養した細胞の蛍光画像36)。細胞播種密度:10,000 cells/cm2。PS:n=1,Cpol-AZ31およびHap-AZ31:n=3。
最新表面科学講座(第XII講)
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