色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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46 巻, 12 号
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  • 溝口 益男, 植木 憲二
    1973 年 46 巻 12 号 p. 657-662
    発行日: 1973/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    塗膜の付着に及ぼす顔料効果に知見を得る目的で, NCラッカー・アクリルラッカー・アルキド樹脂塗料についてルチル形チタン白・カーボンブラックを用い種々のPVCの塗膜を調製し, 付着強さ・応力~ヒズミ性・顔料/ビヒクル間相互作用を調べた。
    実験結果をまとめると次のようである。
    (1) 一般に, 付着強さ~PVC関係曲線は極大値をもつ曲線を示し, その極大値は顔料およびビヒクルの種類により異なる。
    (2) 顔料/ビヒクル間相互作用は実験範囲内のビヒクルでは, NCラッカー・アルキド樹脂が良好であった。アクリル樹脂はチタン白に対しては良好であったが, カーボンブラックに対しては良好でなかった。
    (3) これらの結果を考察し, 顔料/ビヒクル間相互作用の大きい系ほど付着向上傾向が大きいようであることを明らかにした。
  • クロムバーミリオンの硫酸による変色とその防止法
    伊藤 征司郎, 桑原 利秀
    1973 年 46 巻 12 号 p. 663-669
    発行日: 1973/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    クロムバーミリオンは硫酸によりpHの低下にともなって黄味が増し, pH1では黄色に変色するが, これはクロムバーミリオンが分解してクロム酸鉛単独の色が現われるためである。この変色を防止する方法につき検討した結果, リグニンスルホン酸ナトリウム, サポニン, 溶性デンプン, アラビアゴムおよびゼインで表面処理することにより変色をほぼ完全に防止することができた。さらに, このような表面処理により硫酸溶液中における顔料の溶解性を著しく低下させることができた。また, ゼインの吸着等温線から単分子層飽和吸着に達する濃度付近で変色の防止が可能であることがわかった。
  • 川島 徳道, 目黒 謙次郎
    1973 年 46 巻 12 号 p. 670-678
    発行日: 1973/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    本研究においては, 有機顔料と無機顔料を様々な混合比 (以下すべて重量比である) で混合し, 摩砕時間による混合粉体の表面物性の変化を, 比表面積, X線回折および電子顕微鏡を用いて研究した。その結果, 2種顔料の混合摩砕に際して, 混合顔料中の有機顔料の混合比が大きい場合には, 無機顔料の表面は有機顔料で覆われ, 有機顔料の潤滑作用のために, 無機顔料の摩砕が妨げられる事が分かった。ところが, 有機顔料の混合比が極端に少なくなった場合には, 有機顔料は, 混合摩砕の際に潤滑効果を示さない事が分かった。
  • 吉田 豊彦
    1973 年 46 巻 12 号 p. 679-687
    発行日: 1973/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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