N-フェニルメラミン (PM) およびN-ブチルメラミン (BM) を対象にブタノール変性樹脂塗料を合成し, 生成樹脂を分析してその組成を求め, これと調製条件および樹脂の諸性状との関係を検討して, 前報までのメラミソ (M) およびグアナミン樹脂塗料の場合と比較した。結果を要約すると次のようである。
(1) 結合ブタノ一ル量は, ホルムアルデヒドおよびブタノールのモル比を大きくすると増加する。 (2) ミネラルスピリット許容性に対しては, M樹脂およびグアナミン樹脂と同じ尺度が適用できる。
(3) アルキド混合ワニスの粘度上昇率は, PMの場合はべソゾグアナミンに近く, 一方BMはMに近い挙動を示す。 (4) PMおよびBM樹脂単独の場合, 塗膜の硬度はオキシメチル基とブトキシ基の影響を受けるが, アルキド樹脂を混合すると樹脂組成の影響は減少する。
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