色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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38 巻, 1 号
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  • 佐野 隆一, 町原 亀夫
    1965 年 38 巻 1 号 p. 2-9
    発行日: 1965/01/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    フェナルサジンハライドを用いた有機毒物船底塗料の防汚機構を求めるため各種フェナルサジンハライドの水中における分解反応, フェナルサジンの比色定量による塗膜からの溶出速度, SolubleおよびInsoluble Matrix形における浸海防汚性を検討した。
    その結果フェナルサジンハライド系塗料における事実上の防汚有効成分はハライドの加水分解によって生じたフェナルサジンオキサイドであり, その溶出速度が約15μg/cm2/day以上の場合には生物付着の全くないことが認められた。またフェナルサジンクロライドの加水分解において中間的に生成する赤燈色物質はWieland, Rheinheimerらの報告したトリフェナルサジンクロライドと同一物質であり有機防汚剤としてフェナルサジンクロライドよりさらにすぐれた性能をもつことが認められた。
  • メタクリル酸グリシジル共重合体の熱処理による不溶化
    野間 夬之, 四十宮 竜徳, 福村 正
    1965 年 38 巻 1 号 p. 10-14
    発行日: 1965/01/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    メタクリル酸グリシジル (GMA) とアクリル酸第三ブチル (t-BuA) およびアクリル酸第三アミル (t-AmA) のエマルション共重合体の熱硬化性を検討した。
    (1) 両共重合体ともGMA濃度約50mol%の時, 溶出率は最小値を示し, また10%以下の溶出率を示すためには180℃×30min以上の熱処理が必要であった。熱処理による不溶化の傾向はGMA/t-BuA共重合体の方が大きかった。
    (2) 200℃×30min熱処理した時の赤外線吸収スペクトルによるエポキシ基消失率は, GMA濃度40mol%以下では約50%であるが, GMA濃度60mol%以上になると消失率はコモノマーの種類によりかなりの影響をうけるようになる。
    (3) これら官能基モノマー濃度が20mol%以上になると重合中にゲル化が起こりやすく, 180℃×30min熱処理したGMA/t-BuA (1:1) 20mol/[M] の共重合体皮膜は, かなり良好な物理的, 機械的性質を示した。
  • 細川 研三, 犬飼 鑑
    1965 年 38 巻 1 号 p. 15-20
    発行日: 1965/01/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    含フッ素アゾレーキ顔料における各種金属によるレーキ化およびレーキ化金属の顔料適性におよぼす影響を検討するため, 3種の含フッ素アゾ色素と10種の金属 (Mg, Al, Cr, Mn, Fe, Ni, Zn, Sr, Cd, Pb) 塩化物との反応により対応するレーキ顔料を合成した。
    レーキ化は金属の種類により反応液のpHが2.1-8.0の条件下で行なった。合成した顔料の主波長は595-625mμであり, Mg, Al, Cdレーキは鮮明な赤色の色調を示した。耐光性はMn, Mgレーキが良好であったがAl, Cr, Feレーキはいずれも劣っていた。耐熱性はMg, Sr, Pbが良好であるが, Cr, Fe, Niレーキは比較的低温から徐々に分解する傾向を示した。その他耐水, 耐酸, 耐アルカリ, 耐油および塩化ビニルシートにおける耐熱耐移行性を検討したがこれらの堅ロウ性はSr, Cr,,Alレーキが良好であったがNi, Fe, Mnレーキは劣っていた。
  • 石井 徹
    1965 年 38 巻 1 号 p. 21-30
    発行日: 1965/01/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 柴山 恭一, 児玉 峯一
    1965 年 38 巻 1 号 p. 31-36
    発行日: 1965/01/30
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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