色材協会誌
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76 巻, 11 号
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  • 鈴木 茂, 牧 均, 浜田 直樹
    2003 年 76 巻 11 号 p. 413-420
    発行日: 2003/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    銅フタロシアニン (CuPc) の塩素化法として塩化アルミニウム/食塩の共融塩中で塩素化する方法 (AlCl3法) とトリクロルベンゼンの中で塩素化する方法 (TCB法) がある。前報ではAlCl3法で得られた塩素化CuPcは着色プラスチック材の成型収縮を顕著に抑制するのに対し, TCB法のものには効果が見られなかった。本研究では2つの方法によるに生成物と成形収縮との相関関係を検討した。まず, 両塩素化の反応過程で採取した生成物の質量分析を行い, 前者の生成物は塩素数の広がりが狭い塩素化CuPcの組成物であるのに対し, 後者はその広がりがきわめて広い組成物であることがわかった。次いで, 同じ生成物を分解して塩素化無水フタル酸とし, その分析結果から反応過程を解析し, 両塩素化法の生成物の違いと関連付けた。さらに, 組成物が構成する顔料結晶と成形収縮との関連性を考察し, AlCl3法の生成物においてはポリマーの核形成を促進する効果 (核剤効果) を阻害する表面構造を有する結晶が出現していると結論された。
  • 江角 邦男, 礒野 涼子, 吉村 倫一
    2003 年 76 巻 11 号 p. 421-427
    発行日: 2003/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    金属 (銀, 白金ならびにパラジウム) -デンドリマーナノコンポジットを末端官能基がカルボキシル基またはアミノ基のポリアミドデンドリマー (世代;1.5, 3.0, 3.5, 4.0, 5.0ならびに5.5) を用いて調製した。平均粒子直径は銀粒子で5-7nm, 白金で1-2nm, パラジウムで約2nmとなり, デンドリマーの濃度に依存したが世代の影響は小さかった。とくに, 末端官能基としてカルボキシル基を有するデンドリマーを用いたときに安定な金属-デンドリマーナノコンポジットがより低いデンドリマー濃度で得られた。また, 金属-デンドリマーナノコンポジットは金属粒子表面をデンドリマー分子が被うことにより生成することが示唆された。金属-デンドリマーナノコンポジットによる4-ニトロフェノールの還元反応の速度定数はデンドリマーの世代, 濃度または末端官能基の種類に依存した。三種類の金属-デンドリマーナノコンポジットにおいてパラジウムーデンドリマーナノコンポジットがもっとも高い触媒活性を示した。
  • 国安 諭司, 吉村 倫一, 江角 邦男
    2003 年 76 巻 11 号 p. 428-433
    発行日: 2003/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    メルカプト酢酸で表面修飾した金ナノ粒子と陽イオン性高分子であるポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド (PDC) との相互作用を調べた。比較として界面活性剤ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド (HTAB) を用いて修飾した金ナノ粒子との相互作用も検討した。二つの修飾した金ナノ粒子の平均直径は5.7と12.9nmであった。大部分の実験は修飾した金ナノ粒子の濃度を固定し, PDCの濃度を変化させpH3と8で行った。可視紫外分光ならびに透過電子顕微鏡測定から, pH8において修飾した金ナノ粒子 (5.7nm) はPDCの添加濃度の増加にともない徐々に凝集する。一方, 修飾した金ナノ粒子 (12.9nm) はPDCの低い濃度で凝集するが, PDC濃度が高くなると金ナノ粒子はよく分散した。pH3では二つの金ナノ粒子ともPDCの濃度増加にともない分散-凝集-再分散を示した。これらの相互作用はおもに負電荷を帯びた金ナノ粒子と正電荷を帯びたPDCとの静電的な引力によるものと考えられ, また, pHにも影響される。修飾した金ナノ粒子とHTABとの系においては金ナノ粒子はHTAB濃度の増加にともない分散-凝集-再分散を示した。再分散は金ナノ粒子表面でのHTABの二層吸着層の形成によるものsと考えられる。
  • 山辺 秀敏
    2003 年 76 巻 11 号 p. 434-438
    発行日: 2003/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 小田喜 勉, 橋本 和明, 吉田 克己, 戸田 善朝
    2003 年 76 巻 11 号 p. 439-444
    発行日: 2003/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 前嶋 満洲彦
    2003 年 76 巻 11 号 p. 445-451
    発行日: 2003/11/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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