色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
Print ISSN : 0010-180X
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96 巻, 11 号
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解説
  • 片桐 一彰
    原稿種別: 研究論文
    2023 年 96 巻 11 号 p. 361-366
    発行日: 2023/11/20
    公開日: 2023/11/28
    ジャーナル 認証あり

    自動車塗装などに用いられる電着塗装技術から着想し,独自のCFRPの製造・成形方法として,電着樹脂含浸法を開発した。炭素繊維を電着液に浸漬し,印加電流を制御することで樹脂を析出含浸する方法である。液中で炭素繊維間に樹脂を含浸するため,従来法と異なり,樹脂の真空吸引や加圧は不要となる。また,電着反応で樹脂と炭素繊維が強固に化学結合すると考えられ,強度特性に優れたCFRPが得られている。また,電着液を用いることにより,非石油由来素材であるセルロースナノファイバーを疎水化処理することなくCFRPと複合化することも可能となった。

解説
塗装技術講座 自動車業界の生産技術(第9講)
太陽電池講座(第6講)
太陽電池講座(第7講)
  • 田中 正人
    2023 年 96 巻 11 号 p. 383-386
    発行日: 2023/11/20
    公開日: 2023/11/28
    ジャーナル 認証あり

    色素増感太陽電池の電解質を固体材料のみで構成することで,簡便な塗布工程で製造できる固体型色素増感太陽電池を開発した。

    適切な電流と抵抗になるようなモジュール設計をすることおよび,モジュール間を接続することにより良好な太陽電池特性を維持した状態で大面積化が可能となった。またリコーの固体型DSSCは,カラフル化とシースルー化の両立が可能であり高い意匠性を付与することができる。上記の特性より,従来の無機系太陽電池では得られない意匠性に富んだ大面積の発電素子を作製することができる。

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