色材協会誌
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73 巻, 12 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 林 一之, 岩崎 敬介, 田中 泰幸, 森井 弘子
    2000 年73 巻12 号 p. 575-579
    発行日: 2000/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    Black pigments with finer size, higher blackness, greater tinting strength, and better weathering resistance are required for the production of better coloring materials. In this paper, we prepared black iron oxide particles by coating carbon black with the assist of methyltriethoxysilane as an adhesive agent on magnetite and Mn modified hematite. The blackness, tinting strength, and weathering resistance of the iron oxide particles were largely improved by the carbon coating. TEM photographs indicated that the carbon black is firmly bound to the surface of the black iron oxide particles as a distinct layer.
  • 三好 正大, 井原 辰彦, 安藤 正純, 杉原 慎一
    2000 年73 巻12 号 p. 580-586
    発行日: 2000/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    プラズマ処理によってアナターゼ型酸化チタン (ST-01) に付与された可視活性とルチル型酸化チタンの可視活性との比較を行った。また, プラズマ処理による可視活性発現の原因を調べるために, 硫酸チタンの加水分解物を, 種種の温度で焼成して調製した結晶度が異なる酸化チタンを対象に実験を行った。
    2-プロパノールからCO2への分解反応によって可視活性の評価を行ったところ, プラズマ処理ST-01は, 比較として用いたルチル型酸化チタン (JRC-TIO-3 : 日本触媒学会参照触媒) の2倍の活性を示した。TEMの観察結果より, ST-01およびプラズマ処理ST-01粒子には10nm前後の結晶子が観測されるとともに, 結晶子の配列の乱れや非晶質部分が確認された。一方, 同じアナターゼ型酸化チタンでも可視活性が付与されない酸化チタン (JRC-TIO-4) の場合は, 粒子中の結晶配列がきれいに整っているようすが確認され, この結晶状態の違いが可視活性発現に関係していると考察した。
  • 倉木 淳, 渡辺 伸男, 岩崎 光伸, 多田 弘明, 伊藤 征司郎
    2000 年73 巻12 号 p. 587-593
    発行日: 2000/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    厚膜型チタン陽極酸化皮膜の光触媒活性をより一層向上させることを目的として, H3PO4-H2SO4-H2O2浴にTiO2微粉体を添加して一次陽極酸化したのち, これをNH4HF2-H2O2の混合浴中で再 (二次) 陽極酸化する方法について検討するとともに, 得られた皮膜の光触媒活性を評価した。
    その結果, TiO2微粉体の添加によって皮膜のL*値 (明度) は大幅に増加し, それに対応してアセトアルデヒドの気相光酸化分解反応における見かけの分解速度定数も大幅に増大することがわかった。これは, TiO2微粉体が一次陽極酸化時に皮膜中に副生する低次酸化チタンの生成を抑制するとともに, 二次陽極酸化時にも皮膜中の低次酸化チタンが溶出して減少し, さらに, 添加した微粒子が皮膜表面に固着し, これらが, 相まって光触媒活性の飛躍的な向上に寄与したものと結論づけた。
  • 光照射時のラジカル発生量と力学的特性変化
    瓦家 正英, 矢部 政実, 坪内 健治郎
    2000 年73 巻12 号 p. 594-600
    発行日: 2000/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    椰子油変性アルキド樹脂またはスチレン共重合アクリル樹脂をブチル化メラミン樹脂で硬化させたフィルムについて, 促進耐候性試験 (DPW) 前後の表面状態変化および組成変化, 力学的特性変化をしらべた。また, DPWにおける照射エネルギーに相当する時間キセノン光を試料に照射したときに発生するラジカル量をESRにより測定することで, フィルムからのラジカル発生量と各物性変化との関連性について評価した。さらに紫外線吸収剤がそれらの特性変化に及ぼす影響を評価した。
    試料の表面状態は, DPW400時間までは大きな変化がなかったが, 組成変化と力学的特性変化が250時問以降に見られた。とくに試料フィルムの引張り伸び率は大きく変化し, 紫外線吸収剤の影響も明らかになった。これらの特性変化が光によるラジカル発生量と概ね相関していること, また光照射後短期間で, ラジカル発生にともなう化学的・物理的変化が試料内部で起こっていることがわかった。
  • 兼松 秀行, 井上 哲雄, 沖 猛雄
    2000 年73 巻12 号 p. 601-606
    発行日: 2000/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    メッキされた表面が人の感性に与える影響を定量的に計測する方法が光沢ニッケルめっきについて検討された。SD (semantic differential) 法がその定量的な方法として用いられた。ワット浴中において, 添加剤としてのサッカリンナトリウム, クマリンの量を調節し, 9種類の光沢度の異なる試料 (コンセプト) を作成した。この試料をボード上に配列し, 数人の被験者に見せながら, 形容語対からなるいくつかの質問 (美しい-汚いなど4種類の質問) を数人の被験者に提示し, 被験者の印象を0から10までの11段階のスコアとして解答させた。その結果をセントロイド法による因子解析を用いて一定の手順で1次因子, 2次因子を算出した。最終的に, 感性指数を定義し, コンセプトごとにその数値をヒストグラムとして表わし, 各コンセプトが人に与えた感性の傾向を解析した。
  • 多留 康矩
    2000 年73 巻12 号 p. 607-614
    発行日: 2000/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 矢部 信良, 佐藤 次雄
    2000 年73 巻12 号 p. 615-623
    発行日: 2000/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 鳥羽 泰正
    2000 年73 巻12 号 p. 624-630
    発行日: 2000/12/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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