色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
Print ISSN : 0010-180X
ISSN-L : 0010-180X
49 巻, 9 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 宇津木 弘, 三平 浩, 阿子島 明美
    1976 年49 巻9 号 p. 527-537
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    液液界面張力が分子論的観点から検討された。次の仮定が接着に関するFree Energyを求めるのに用いられた。 (i) 分子間が働くポテンシャルは分散力, 双極子間引力及び分極による引力成分その他に分けられ, いずれもγ-6で表わされる (ii) 分子分布は均一である。これからa, b相の界面張力γabはγabab-2kab2ξab√γadγbd (I) で表わされる。γa, γb, kab2及びξabはそれぞれa, bの表面張力, kab2=4dd/da (1+db/da) -2, ξab=1+ (αaμb2bμa2) /Aab+2μa2μb2/3kTAabである。ここにda, dbはa-a分子間あるいはb-b分子間の最近接距離, α, μ, Aはそれぞれ分極率, 双極子能率及び引力定数である。これは従来提出されたγabに関する式の一般形と認められる。種々なアルカン等の無極性液体に対する有極性液体の界面張力が測定され, 水の場合も含めてこられ有極性液体表面張力の分散力成分が (I) 式から求められた。これらの値は多種類の無極性液体を対称液として求められている。これらは接触角法で求められたものと合理的な一致を示し, かつ標準偏差値が後者より小さいことからより合理的な値と認められた。γbd既知の極性液体との界面張力γab及びγa, γbを (I) 式に適応して求められたγadと, 分極による項は他に比し無視し得るとして (I) 式を変形した式γabab-2kab2√γadγbd-2kab2√ (γaad) (γbbd) (II) とから求められたγadとを比較した。 (II) 式で求められるγadはより妥当な値を与えると認められた。
  • ジエチレントリアミン硬化エポキシ樹脂の動的粘弾性
    出雲 孝治
    1976 年49 巻9 号 p. 538-542
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    種々に硬化剤含有量を変えたジエチレントリアミン硬化エポキシ樹脂について, 動的粘弾性の周波数・温度分散を検討した。その結果, 橋カケ反応によって形成された橋カケ点近傍は硬化剤含有量によって様子が異なり, 硬化剤含有量が少ない領域では比較的密な部分を形成し, したがって橋カケ点への束縛の集中度が大である。また硬化剤含有量が増加するにしたがって橋カケ点は次第に疎で剛直な部分を形成し, 橋カケ点への束縛の集中度は低下することが帰結された。また, 占有体積と自由体積の計算結果は当量点以下での占有体積の増大を示しており, この事実は前報での比体積~温度曲線における特異性の推定を支持している。
  • 青木 敬雄, 島田 実
    1976 年49 巻9 号 p. 543-551
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    現在, わが国の電力事業において海水を利用する揚水発電の計画も進められており, 諸設備の建設に当たっては海水を使用するため, その腐食対策は大きな課題の一つに挙げられている。そこで, 水圧鉄管のような大型鋼構造物を想定し, その内面を対象とし海水の流動条件における防食塗膜の耐久性について実験検討を行なった。実験は模擬水路をもつ臨海実験装置および実験室においては回転試験装置を用いた。約16か月間の実験の結果, 4~6m/sの流動海水条件では, 土砂の混入, 生物の付着などがなけれぼ, 流動条件が塗膜の耐久性に影響を及ぼすことはないことが実証できた。常時4m/s以上の流動条件では生物の付着は皆無であった。電気防食との併用による防食塗膜も, 外部電源方式で過防食になった場合には, 流速が重畳し, 塗膜に顕著な損傷を与える恐れがあることがわかった。また, 塗膜の物性面からみた, 塗膜の耐久性に及ぼす流動条件の影響は塗膜の硬度, インピーダンスなどではみられなかったが, 耐摩耗性は砂混入量, 流速に大きく影響された。
  • 芝本 耿, 棟方 明博
    1976 年49 巻9 号 p. 552-558
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 横田 尚, 谷本 文城, 小柳 敏栄
    1976 年49 巻9 号 p. 559-566
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 湯浅 正治, 森田 一二, 金子 晶子
    1976 年49 巻9 号 p. 567-572
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
feedback
Top