色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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62 巻, 9 号
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  • 小林 敏勝, 寺田 剛, 池田 承治
    1989 年 62 巻 9 号 p. 524-528
    発行日: 1989/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    水溶性アクリル樹脂塗料系における親水性顔料 (酸化チタン) および疎水性顔料 (銅フタロシアニンブルー) の分散性について検討した。
    疎水性顔料の場合には, より親水性の方が, 親水性顔料の場合には, より疎水性の方が光沢の高い塗膜が得られた。
    このことから疎水性顔料の場合にはぬれが, 親水性顔料の場合には分散の安定化が, それぞれ分散進行の律速過程であり, 分散の安定化は疎水性相互作用による樹脂の顔料への吸着によってはかられていると考えられる。
    顔料の選択においては, 分散の安定化とぬれの2つの過程は相反する事象であり, 水に対する湿潤熱が0.1~0.2J/m2程度の親水性度を持つ顔料で最も良好な分散性を得ることができると考えられる。
  • 冨永 宏, 伊藤 征司郎, 吉原 正邦
    1989 年 62 巻 9 号 p. 529-535
    発行日: 1989/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    湿式法による金属コバルト超微粒子の合成を目的として, コバルト化合物の液中還元を試みた。
    コバルト化合物としては塩化コバルト (II) およびトリス (アセチルアセトナト) コバルト (III) (以下, [Co(acac)3] と略す) を, 溶媒としては水, アソニールおよびジフェニルエーテルを, 還元剤としてはヒドラジン, ヒドロキノンおよび水素化ホウ素ナトリウムを使用した。
    水やアニソールを溶媒とした場合は, 金属コバルトを得ることはできなかったが, [Co(acac)3] のジフェニルエーテル溶液に水素化ホウ素ナトリウムを加えて沸点の温度で加熱還流したのち, 冷却し, メタノールを加えて水素化ホウ素ナトリウムを分解し, ろ過すると, 黒色の強い磁性を持つ金属コバルトが得られた。しかし, この粒子はいちじるしく凝集していた。そこで, この凝集を防ぐため, N2ガスを流しながら還流を行ってみたところ, 凝集をかなり抑えることができた。しかも, N2ガスを流さずに表面水和酸化物層の薄いコバルトを得るには, 水素化ホウ素ナトリウムがモル比で [Co(acac)3] の20倍量必要であったが, N2ガス雰囲気下で還流すると, その約半分の量で得られた。この方法で得られたコバルト粒子は5~10nm程度の一次粒子が凝集したものであった。また, このものの純度は93.0%くらいであった。
  • 伊藤 征司郎
    1989 年 62 巻 9 号 p. 536-542
    発行日: 1989/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 高村 久雄
    1989 年 62 巻 9 号 p. 543-547
    発行日: 1989/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 松枝 明, 伊藤 邦宏, 徳田 純一
    1989 年 62 巻 9 号 p. 548-558
    発行日: 1989/09/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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