色材協会誌
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45 巻, 7 号
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  • シリコーン油の界面活性能とその性質との関連性について
    佐藤 忠明, 高野 直子
    1972 年45 巻7 号 p. 349-355
    発行日: 1972/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ワニスに対するシリコーン油の界面活性能とその性質との関連性を知るために, シリコーン油混合ワニスの表面張力を吊板法および懸滴法により測定し, つぎの結果を得た。
    1.シリコーン油のワニス溶液の濃度-表面張力曲線はS字型となり, 水系界面活性剤ときわめて似ており, シリコーン油濃度が増すにつれて徐々に低下したのち, ある濃度から急激に低下し, 平衡値に達した。
    2.ワニスに対するシリコーン油の界面活性能*1は, シリコーン油の表面張力, ワニスへの溶解性および分子量によって異なり, 表面張力が小さく, 分子量が大きく, ワニスへの溶解度の小さいものほど強くなった。
    *1シリコーン油の界面活性能はシリコーン油のワニス溶液の濃度一表面張力曲線から求められる, 飽和表面吸着量, 飽和吸着濃度, 平衡表面張力で表わされる。
  • シリコーン油の色むら防止機構に関する研究
    佐藤 忠明, 高野 直子
    1972 年45 巻7 号 p. 356-361
    発行日: 1972/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    塗料のシリコーン油による色むら防止機構を明らかにするために, シリコーン油の色むら防止濃度*1と飽和吸着濃度*2および, シリコーン油特性と色むら防止能との関連性について検討し, 以下の結果より, シリコーン油の色むら防止機構は表面粘弾性 (シリコーン油が塗液表面に吸着して生じる) に基づく, 機械的な抑止作用であると推定した。
    1.シリゴーン油の色むら防止濃度と飽和吸着濃度には密接な関連があった。
    2.シリコーン油のキシレン溶液で, シリコーン油の濃度が臨界点を越えると, 表面粘弾性に急激な増加が認められた。
    3.J. C. Bergの理論に従えば, 飽和吸着濃度でシリコーン油溶液の表面粘弾性は急激に増大した。
    4.飽和吸着濃度でのシリコーン油の色むら防止能はシリコーン油の分子量が大きく, 溶媒に対する溶解性の良好なほど強い。
    *1色むら防止濃度, 塗膜乾燥過程での塗液の流動を阻止するに必要なシリコーン油の最少濃度を塗料のワニス中での濃度に換算した値。
    *2飽和吸着濃度。シリコーン油溶液で, シリコーン油が表面に飽和吸着するときの, 溶液中のシリコーン油濃度の最少値。
  • 曲げ試験における伸び率の測定
    牧島 博, 豊田 常彦, 岡村 憲昭
    1972 年45 巻7 号 p. 362-366
    発行日: 1972/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    塗膜の加工性, すなわち素材が変形した際の塗膜の耐久性と塗膜物性との関係を検討するための前段として, 加工時の微視的変形量の測定を試みた。その測定法の一つは鋼板表面に幾何模様パターンを銅メッキしたのち曲げ試験を行ない, 試験片断面の顕微鏡拡大像において幾何模様パターンの変形率を測定する方法であり, 他の測定法の一つは, ポリアミド硬化形エポキシ樹脂が延伸によって光学異性を示すことを利用して, 変形部の複屈析値の測定から, 曲げ試験における最大伸び率を求める方法である。
    この結果, 曲げ試験における伸び率は, 理論計算によって求められている値より著しく小さい値を示し, 0.3 mm鋼板の場合0T (密着曲げ) で最大110%, 1T (1枚はさみ1800曲げ) で最大90%, 2T (2枚はさみ曲げ) で最大75%程度であった。
  • 井本 立也
    1972 年45 巻7 号 p. 367-369
    発行日: 1972/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 南 誠佑
    1972 年45 巻7 号 p. 370-376
    発行日: 1972/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 中尾 一宗
    1972 年45 巻7 号 p. 377-385
    発行日: 1972/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
  • 井本 立也, 中尾 一宗, 南 誠佑, 新保 正樹, 植木 憲二
    1972 年45 巻7 号 p. 386-387
    発行日: 1972/07/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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