カオリンの湿式摩砕を, 水および50% (v/v) ニチルアルコール水溶液中で行ない, 得られた粉体の比表面積, ステンレススチール粉含有量, および比重を測定し, この結果を中心に検討した。
湿式摩砕は, 遠心回転型ボールミルの操作条件の中で, (1) ボールミルの回転数, (2) アルミナボール量, および (3) カオリン粉体量などの条件を変えて行なった.その結果, 以下のことが確かめられた。
(1) 改質粉体の比表面積は, カオリン表面のステンレススチール粉含有量の増加を評価するのに有用であった。
(2) 改質粉体の比重は, ステンレススチール粉含有量に依存して増加し, 直線相関を示した。
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