塩化アルミニウム六水和物, 食用染料 (黄色4号, 黄色5号および青色1号) および水酸化ナトリウムを出発原料として, 水酸化アルミニウム担体の生成を経ない一段法によってアルミニウムレーキを調製した。
同じ出発原料から担体をまず調製し次いでこれを染着する二段法によるレーキと比較して, 一段法によるレーキは, 組成的には目立った差異はないが, 顔料としての色彩鮮明性および透明性においてはるかに優れていた。また, 黄色4号および黄色5号については, これまでにない耐溶出性の優れたレーキが得られた。
一段法は工程が簡略化され, 製品の品質も優れるばかりでなく, 容積当りのレーキ収量が多く, Al利用率も高いという, きわめて有利な製法であることが明らかにされた。
抄録全体を表示