水面上に展開したペルフルオロアルカン (C
16F
34, C
20F
42, C
24F
50) の表面圧-面積曲線 (π-A曲線) 測定を行った。その結果, 報告されているC
20F
42だけでなく, C
16F
34およびC
24F
50でも単分子膜を形成していることがわかった。また, C
20F
42およびC
24F
50の単分子膜をLangmuir-Blodgett法でガラス, Al, KRS-5, マイカ, 疎水化マイカ表面に累積できることもわかった。疎水化マイカ上の累積膜における水の接触角はC
20F
42で155℃, C
24F
50で152℃とPTFE (108℃) やフッ化グラファイト (143℃) より優れた掻水性を示した。さらに, AlおよびKRS-5に累積した累積膜のIRスペクトル測定 (透過法, 反射吸収法) の結果, 水面上の単分子膜と同様に, 累積膜においてもペルフルオロアルカンが基板表面に垂直に近い状態で配向していることがわかった。
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