TiO
2微粒子を含むZnSO
4-NiSO
4混合浴からの複合電気めっきにより, 鋼板上にZn-Ni-TiO
2糸複合めっき反膜を形成させた。めっき浴中にNH
4NO
3を添加しておくと, TiO
2共析量 (W) がいちじるしく増加することを見いだした。 W値が浴中のTiO
2濃度 (X) の増加にともなって単調に増加する (0≦X≦200gL
-1) にもかかわらず, アセトアルデヒドの気相光酸化分解反応に対する光触媒活性は x=150gL
-1で最大になった。皮膜断面の組成分析の結果から, W値だけでなく, めっき皮膜の深さ方向におけるTiO
2分布プロフィールが, その光触媒活性に大きな影響をおよぼすことを明らかにした。さらに, 最適組成における複合めっき皮膜中のZn-Ni金属相は, 優れた耐食性を有するγ相からなることを確認した。
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