日本国内の食品パッケージのほとんどは“油性グラビア印刷”が採用されている。近年の「環境保護条例」「パッケージの残留臭問題」という大きな市場問題を一気に解決する画期的な印刷システム「水性フレキソ印刷」を紹介する。
このシステムを採用することで,過去から油性グラビア業界での問題点である印刷作業員のVOC吸入による健康問題の解決にもつながる。
欧米ではパッケージ印刷の主流である“フレキソ印刷”は日本においては,ビジュアル的にグラビア印刷,オフセット印刷に劣るという理由で,全体の5%にも満たない印刷方法であった。近年のフレキソ印刷におけるハード,ソフト面の画期的な技術革新により,ほかの印刷方式と十分,対抗できるようになってきた。もともと,フレキソ印刷がもっている「生産効率の良さ」「省エネ印刷」などがあいまって,未来継続性印刷(Sustainable Printing)のスタンスで普及が大きく進んで行こうとしている。
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