色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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87 巻, 3 号
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−小特集 環境配慮型の印刷インキのトピックス−
解説
  • 塚田 昌
    2014 年 87 巻 3 号 p. 82-86
    発行日: 2014/03/20
    公開日: 2014/06/20
    ジャーナル フリー
    日本国内の食品パッケージのほとんどは“油性グラビア印刷”が採用されている。近年の「環境保護条例」「パッケージの残留臭問題」という大きな市場問題を一気に解決する画期的な印刷システム「水性フレキソ印刷」を紹介する。
    このシステムを採用することで,過去から油性グラビア業界での問題点である印刷作業員のVOC吸入による健康問題の解決にもつながる。
    欧米ではパッケージ印刷の主流である“フレキソ印刷”は日本においては,ビジュアル的にグラビア印刷,オフセット印刷に劣るという理由で,全体の5%にも満たない印刷方法であった。近年のフレキソ印刷におけるハード,ソフト面の画期的な技術革新により,ほかの印刷方式と十分,対抗できるようになってきた。もともと,フレキソ印刷がもっている「生産効率の良さ」「省エネ印刷」などがあいまって,未来継続性印刷(Sustainable Printing)のスタンスで普及が大きく進んで行こうとしている。
  • 中間 和彦, 山中 俊雅
    2014 年 87 巻 3 号 p. 87-93
    発行日: 2014/03/20
    公開日: 2014/06/20
    ジャーナル フリー
    油性オフセットインキ中には揮発性有機溶剤(VOC)が含まれている。それはインキ用として精製されたアロマフリー溶剤で,有害性は低い。しかし,オフセットインキは大量に使用されているため,この溶剤の及ぼす環境への負荷は小さくはない。オフセット輪転印刷の場合は,溶剤は乾燥炉で燃焼され炭酸ガスを排出する。枚葉印刷の場合は,溶剤は印刷物中に残留し長期間にわたりVOCを放出する。したがって,環境配慮型のインキでは,この石油系溶剤を減らし植物油成分に置き換えることで環境負荷の低減を図っている。本稿では,この低VOCの環境配慮型インキを中心に,周辺のオフセット印刷技術も含めて紹介する。
解説
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