色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
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52 巻, 2 号
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  • 近藤 精一, 石之 千香子, 小嶋 美恵子
    1979 年 52 巻 2 号 p. 57-60
    発行日: 1979/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    シリカヒドロゲルをethano1, isopropano1, およびtert-butanolでそれらの液体の臨界温度で加熱処理し, 表面シラノール基をアルコキシル基に置換した。これらの試料の熱分析, 吸着等温線, および赤外線吸収スペクトルの研究によって以下の知見が得られた。 (1) 試料の比表面積や細孔容積は, アルコール処理の際のagingにより著しく増大する。 (2) 表面自由シラノール基のアルコキシル基への置換率は0.5以下である. (3) 残存している自由シラノール基は吸着表面に露出している。
  • 篠原 稔雄, 辻 敏幹, 川原 幸雄, 岩部 敬司
    1979 年 52 巻 2 号 p. 61-67
    発行日: 1979/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ウオヅシュプライマーの防食性はク群ム酸亜鉛の防食力に加えて, ポリビニルブチラール樹脂中の水酸基とリソ酸存在下にあるク#ムイオンとの間で錯体形成反応が起こる結果とされている。
    筆者らは, 最近, 社会的に大きくクローズアップされているクロム公害に対し, クロムに代る防食材料について種々検討し, リン酸存在下において, ホウ酸塩化合物とポリビニルブチラール樹脂とが特異に反応し, 防食性のある塗膜の得られることを見いだした。
    ホウ酸塩化合物とポリビニルブチラール樹脂間の特異な反応を究明するため, 赤外線吸収スペクトル, X線マイクPtアナライザー, ケイ光X線回折により検討した結果, これらの間の錯体形成反応および素地との反応性について, 特異な挙動を示すことが認められた。
    また, 自然電極電位, カレントィンタラプト法による塗膜の電気化学的測定からも上記反応が裏付けられた.
  • 小林 陽子
    1979 年 52 巻 2 号 p. 68-73
    発行日: 1979/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    ジビニルベンゼンで橋かけした単分散ポリスチレンラテックスは, テトラブチルアンモニウムブロマイド・ [(C4H9) 4N] Br (TBAB) を仲介として, “フラッシング” により, ベンゼン, 酢酸ブチルなどを分散媒とする有機系ラテックスにすることができた。
    TBABは, 水性ラテックスに入れてから有機溶媒 (展色剤) と接触させても, 逆に有機溶媒中にTBABを溶かしておいて水性ラテックスと接触させても, ラテックス粒子は水分散媒から有機分散媒へと移行した。
    この時のTBABの動きを電導度測定により追跡したところ, 有機溶媒中に溶かされたTBABは, ラテックスと接触後, すぐに, ほとんど全部が水分散媒へと移行してしまい, そこでラテックス粒子表面に吸着され, そして十分にTBABを吸着したラテヅクス粒子は, 水分散媒から有機分散媒へと移行することがわかった。
    TBABは一価のイオンではあるが, 界面活性剤的性質をもつため, ラテックス粒子表面に吸着されることが “フラッシング” を可能にする原因と推定できる。
  • 今井 丈夫
    1979 年 52 巻 2 号 p. 74-83
    発行日: 1979/02/20
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
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