昭和医学会雑誌
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54 巻 , 2 号
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  • 飯野 史郎
    1994 年 54 巻 2 号 p. 81-88
    発行日: 1994/04/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 育男, 川瀬 紀夫, 九島 巳樹, 塩川 章, 太田 秀一, 松井 成明
    1994 年 54 巻 2 号 p. 89-97
    発行日: 1994/04/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    近年, NORs (核小体形成部位) の研究が盛んで, 増殖性病変との関連が明らかになってきているが, 子宮頸部細胞診へのAgNORs染色法の臨床応用は現状ではまだなされていない.今回我々はその臨床応用を目的として, 子宮癌検診受診者100例を対象として細胞採取法, 細胞塗抹法, 細胞染色法およびAgNORs顆粒の計測法を検討した.さらに扁平上皮細胞を無作為に100個鏡検観察し, 以下のような知見を得た.1) 子宮頸部扁平上皮細胞1つの平均AgNORs数 (2.60個) と中層細胞1つの平均AgNORs数 (2.66個) とは極めて相関が強かった.2) 子宮頸部扁平上皮細胞のAgNORsは加齢や炎症, エストロゲン投与, 月経の分泌期で数や大きさを増し, 妊娠では変化しなかった.3) 子宮頸部扁平上皮癌細胞では非癌細胞にくらべ著明にAgNORs数が増加した.また頸癌では非癌傍基底細胞のAgNORs数が増加する可能性があると推測された.
  • 木村 一彦, 猫田 泰敏
    1994 年 54 巻 2 号 p. 98-110
    発行日: 1994/04/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本研究は, 大学入学時の学生を対象として, 生活習慣と健康知識及び高等学校に於ける保健授業の実態を調査し, 健康知識と生活習慣との関連について検討したものである.岡山県所在の二大学の平成4年度入学生のうち, 4, 月1日現在18歳でかつ性別の判明している629人を対象とした.自己記入方式による質問紙法をもちい, 性別, 年齢, 高等学校における「保健」の授業実態, 「保健」の知識程度及び生活習慣 (運動実施, 睡眠時間, 食事回数) を調査した.1.高校時代の「保健」の履修単位数は1単位以下のものが12.7%であった.「保健」の項目別受講率は心身の機能が88.7%, 健康と環境が61.5%, 職業と健康が55.2%, 集団の健康が52.4%であった.授業形態は教師が独自に作成したプリントを使用した授業が42.3%と最も多く, 最近提案された先生との対話ないし討論を含む授業は5.7%と少なかった.2.「保健」の知識は27問の質問の正答率で表した.平均は55.8%, 心身の機能は47.4%, 健康と環境は66.9%, 集団の健康は51.3%であった.受講率も高く, 生徒の関心もあるといわれる心身の機能の正答率が全般的に低調であったことは基本的知識を習得させる授業の必要性を示唆するものであった.3.知識の程度と教育実態との関連を重回帰分析でみた.性別と項目内容受講数が有意に関連していた.すなわち授業で多くの項目内容に触れることの重要性を示唆するものであった.4.運動睡眠, 食事を総合した生活習慣尺度の作成をPOSAの手法で行い, 健康生活行動パターンに二次元の順序尺度構造を認めた.すなわち最も健康的な生活習慣であると解釈できるものから (17.0%) , 運動ないし睡眠の一方が不健康的となり (42.2%) , 次いで運動と睡眠の両方が不健康的で食事のみが健康的であり (23.2%) , 最後に全てが不健康的となる (5.0%) という順序性のある構造であった.これは食事の習慣が最も重要な要因となり, 次いで運動ないし睡眠の要因となることを示しており, これは個人の健康習慣の変容過程の一定のパターンを示唆するものであった.5.健康習慣尺度と知識の程度の間に有意な関連が認められ, 正答数が多いものほど生活習慣尺度値が高かった.すなわち保健行動の変容のためには保健に関する知識を持たせることの重要性を示唆するものであった.
  • 簡 亦淇, 劉 滬隆, 冨士 幸蔵, 斉藤 豊彦, 吉田 英機
    1994 年 54 巻 2 号 p. 111-117
    発行日: 1994/04/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    高齢化社会において, 排尿障害を訴え泌尿器科外来を受診する患者数が年々増加傾向を示し, その中でも, 前立腺肥大症がかなりの数を占めている.近年, 前立腺疾患に対する画像診断には, 超音波, CT, MRIなどが用いられているが, 現在のところ超音波が最も信頼のおけるものといわれている.この機器を用い, 以前我々は61例の剖検例を用い, 肥大した前立腺の組織型と超音波画像とを比較し, Glandular typeとHypoechoic pattern, Fibromyomatous typeとHyperechoic pattern, Mixed typeとIsoechoic patternとで各typeともsensitivityが70%以上の読影が可能であった.しかし, 今までに臨床例での検討はほとんど行われておらず, 臨床症状と組織型との関係についての報告もほとんどなされていない.今回, この結果をもとに52例の臨床症例に同様の検索を試みた.G-typeとHypoechoic patternでsensitivity 65.0%, specificity 84.4%, F-typeとHyperechoic patternでsensitivity 16.7%, specificity 76.9%, M-typeとIsoechoic patternでsensiitivity 76.9%, specificity 53.8%との結果を得た. G-type, M-typeに関してはsensitivityが70%前後の結果を得たのに対し, F-typeではsensitivityが16.7%と低値を示したが, ほとんどがMtypeとの読影上の困難がめだち, この原因として, 病理所見から慢性およびビ慢性のリンパ球や形質細胞の浸潤, 前立腺上皮の内腔への増生などが認められ, 今後の検討が必要であると思われた.また, 52例の臨床症状をsymptom scoreとして数値化し, 組織型および前立腺重量との比較検討を行ったところ, G-typeとF-type, F-typeとM-type, M-typeとG-typeとも有意差は認められず, また, symptom scoreと前立腺重量との比較検討においても, 両者間での相関関係が認められず, 以前からいわれている様に, 症状と大きさは比例しないと云う事以外に組織型と症状とも比例しないことが判明した.
  • 小川 竜平, 真鍋 厚史, 中山 貞男, 小口 勝司
    1994 年 54 巻 2 号 p. 118-127
    発行日: 1994/04/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    カルシウム (Ca) とリン (P) の吸収, 排泄ならびに実験的骨粗鬆症の骨代謝に対するシュウ酸 (OA) , 酒石酸 (TA) の影響をWistar系雌性ラットを用いて検討した.1または3%のOAあるいはTAを含む飲料水を1~3週間自由に摂取させCa, Pの糞中, 尿中排泄量を測定した.OAおよびTAともCaの糞中排泄をいずれの摂取期間においても明らかに増加させた.Pの糞中排泄もOAおよびTA摂取により増加あるいは増加傾向を示した.一方, CaおよびPの尿中排泄には明らかな変化は認められなかった.すなわちOAおよびTAはCa, Pの腸管からの吸収阻害により糞中排泄を増加させたと考えられる.卵巣摘出 (OVX) による実験的骨粗鬆症に対する影響は, 1%OA (OVX・OA) , 1%TA (OVX・TA) を6カ月間自由摂取させ検討した.大腿骨と脛骨の灰分重量と乾燥重量の比は灰分重量の減少によってShamに比較しOVX, OVX・OA, OVX・TAにおいても低下したが, 3群問に差は認められなかった.大腿骨, 脛骨のCaはOVXで減少を示し, OVX・OAとOVX・TAではこの減少が著明に促進された.骨中PはOVXで有意な減少を示さなかったが, OVX・OAとOVX・TAではSham, OVXに比べて減少を示した.組織学的にはOVX・OA, OVX・TAで脛骨骨幹端部の骨梁の減少および単位骨量の減少を認めた.以上の結果より, OAとTAは腸管からのCaとPの吸収を阻害し骨粗鬆症を悪化させる可能性が示唆された.
  • 湯本 邦子, 猫田 泰敏, 長塚 正晃, 河合 清文, 斎藤 裕, 矢内原 巧
    1994 年 54 巻 2 号 p. 128-141
    発行日: 1994/04/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    乳幼児期および児童期は食習慣を形成する重要な時期であると考えられているが, 個人によって食習慣が安定・固定する時期は必ずしも一定していないことが指摘されている.本研究は, 特に児童を対象として, 児童期における食習慣の学年推移および食習慣パターンの形成についてを検討したものである.調査対象は山形県Y町立Y小学校に昭和58~60年度入学の児童計226人 (男子109人, 女子117人) とし, 入学後 (小2, 小4, 小6) の食習慣 (6群の基礎食品の摂取頻度, 食生活実態および食生活意識) をアンケート調査票で把握した. (1) 項目別に入学後の食習慣の学年推移を数量化III類によって解析した結果, 児童の個人ごとの食習慣はほぼ安定・固定していた.また, 学年別の基礎食品摂取頻度パターンは3学年に共通してよく類似しており, 項目別解析の結果と同様にほぼ安定・固定していた.すなわち, 食習慣は既に小学校入学前にほぼ形成されており, 入学後は安定・固定し, ほとんど変化しないことがわかった. (2) また, 6群の基礎食品摂取頻度パターンに基づいて児童一人一人の基礎食品摂取特性を類型化しうることを示し, この摂取特性には家庭における食生活バランスを考慮した食生活意識が有意 (p<0.001) に関連していた.
  • 川手 信行, 森 義明, 水間 正澄, 笠井 史人, 真野 英寿, 依田 光正, 神宮 俊哉, 新垣 成子, 高橋 里佳
    1994 年 54 巻 2 号 p. 142-147
    発行日: 1994/04/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    我々は, 1988年~92年まで当科依頼患者1480名, うち脳血管障害 (以下CVD) 患者631名を対象に, 疾患, 居住地, 転帰について調査した.CVDの割合は減少し, 神経筋疾患などの割合が増加した.居住地は75~80%が都内に集中し, 約65%が品川区, 目黒区, 大田区であった.当院から半径3km以内の居住患者は, 三区居住患者の約80%であった.三区CVD患者の転帰は, 自宅退院は約半数, 地域外病院転院は5年間で66名あった.地理的条件, 患者居住地の条件, 教育機関としての大学病院の役割などから, 当院には, 地域リハを含めた包括・総合リハの必要性が望まれ, 当科の地域リハ活動, 地域ネットワークづくりを含めて報告した.
  • 古荘 純一, 野嵜 善郎, 石川 自然, 瀧田 誠司, 奥山 和男, 相沢 共樹, 神田 実喜男, 高橋 啓, 直江 史郎, 熊野 雄一, ...
    1994 年 54 巻 2 号 p. 148-152
    発行日: 1994/04/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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