昭和医学会雑誌
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68 巻, 5 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 塩沢 英輔, 矢持 淑子, 瀧本 雅文, 太田 秀一
    2008 年 68 巻 5 号 p. 269-271
    発行日: 2008/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • (シロリムス溶出性ステントの有効性について)
    荒木 浩, 落合 正彦, 小原 千明, 山本 明和, 斎藤 重男, 星本 剛一, 御子柴 幸, 磯村 直栄, 芦田 和博
    2008 年 68 巻 5 号 p. 272-279
    発行日: 2008/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    非保護左主幹部 (unprotected left main coronary artery; UPLMCA) 病変に対する経皮的冠動脈インターベンション (percutaneous coronary intervention; PCI) の初期, 長期成績を薬剤溶出性ステントであるシロリムス溶出性ステント (sirolimus-eluting stent; SES) 群と従来のベアメタルステント (bare metal stent; BMS) 群とで比較検討した.対象は2001年1月から2006年3月までに待機的PCIを施行した新規UPLMCA病変連続45例 (SES群24例, BMS群21例) で, 患者背景, 病変形態, PCI手技, 初期および長期成績を両群間にて比較, 検討した.両群とも全例でPCI手技成功が得られ, 死亡, Q波梗塞, target lesion revascularization (TLR) を含めた院内合併症は両群とも認めなかった.6か月から12か月後までに, SES群ではTLRとしての冠動脈大動脈バイパス術 (coronary artery bypass grafting; CABG) が少ない傾向にあった (0%VS.16.7%, p=0.05) .両群間に死亡 (0%vs.2.2%, p=0.34) , 再狭窄 (9.5%vs.20.8%, p=0.29) , TLR (4.8%vs.20.8%, p=0.14) に有意差を認めなかった.定量的冠動脈造影法ではSES群で対照血管径 (3.47vs.3.98, p=0.01) , 術後最小血管径 (3.53mmvs.4.13mm, p<0.01) が有意に小さく, 病変長 (18.7mmvs.14.0mm, p=0.02) が有意に長かった.以上の結果から, UPLMCA病変に対するPCIの初期, 長期成績は良好であり, SESによりTLRとしてのCABGが減少し, 治療対象となる血管径が小さく, 病変長が長くなったことで, 同部へのPCI治療適応の拡大が示唆された.
  • 鈴木 慎太郎, 茂木 健太郎, 家城 光志, 黒川 真嗣, 足立 満
    2008 年 68 巻 5 号 p. 280-284
    発行日: 2008/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    26歳の女性.ライチを食べた後に口腔咽頭の違和感を訴え, 次第に皮膚掻痒感, 四肢のしびれ, 悪心を認め, 救急外来を受診した.来院時, 血圧低下と意識障害も認めた.アナフイラキシーショックと診断し, アドレナリンや副腎皮質ステロイド薬などを投与し改善した.ライチに対する特異的IgE抗体測定および同種のライチを用いた皮膚試験で陽性を示した.アナフイラキシーショックに進展したライチによる口腔アレルギー症候群と診断し, 今後はライチを摂取しないように指導した.また, 本例ではこれまでに種々のパッションフルーツやスパイスでアレルギー症状の既往があり, 花粉による鼻アレルギーもあることから, プロフイリンをアレルゲンとしたpollen-fruit syndromeと呼ばれる病態を有しているのではないかと推測した.
  • 長沢 雅子, 豊島 修, 水間 正澄, 川手 信行, 諸冨 伸夫, 小野 玄, 高崎 幸雄, 谷本 幸洋, 加藤 馨
    2008 年 68 巻 5 号 p. 285-289
    発行日: 2008/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    片麻痺と両側大腿骨頭壊死の重複障害にリハを行った症例を報告する.20年前に皮膚筋炎に対しステロイド内服し大腿骨頭壊死を発症, 腸骨移植術を受け歩行は自立していた.脳卒中による右片麻痺を認めリハを開始.脳卒中発症前は右股関節痛あり跛行を認めたが, 脳卒中後は感覚障害により痛み軽減し右下肢に荷重が可能となった.痛みの増悪が心配されたが安静・感覚障害により出現せず順調に自宅退院となった.その後, 両股関節痛が出現し人工股関節置換術を施行した.股関節疾患と片麻痺の重複障害に対して, 合併症に注意しながら長期的なフォローアップを継続する事が重要であると考えられた.
  • 渡辺 英靖, 笠井 史人, 水間 正澄, 依田 光正, 川手 信行
    2008 年 68 巻 5 号 p. 290-295
    発行日: 2008/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    症例は76歳女性.一人暮らし.腰部脊柱管狭窄症, 右股関節固定術の既往あり.2004年9月6日, 左下肢の第2~4腰髄レベルの帯状疱疹の診断を受け, 9月20日頃より帯状疱疹の髄節レベルに一致した筋力の低下を認めSegmental Zoster Paresis (以下SZP) と診断10月5日, 当院当科転科となる.入院時, 左下肢筋力は腸腰筋・大腿四頭筋を中心にMMT2レベルに低下しており右股関節は屈曲困難であった.在宅での生活のためには階段昇降が必須であり, 予後の予測困難が問題であった.入院後約3か月の経過で筋力およびADLは病前レベルにまで改善し良好な経過をたどった.SZPは稀な疾患であり, その病態や予後については未だ不明な点が多い.今回われわれは, 予後は良好であったが様々な問題によりリハビリテーションマネージメントに難渋した症例を経験したので報告する.
  • ―義手検討を中心に―
    山下 愛茜, 水間 正澄
    2008 年 68 巻 5 号 p. 296-300
    発行日: 2008/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    切断と片麻痺の重複障害に対しての能動義手の適応に関しての報告は多くない.今回, 右前腕切断に重度左片麻痺と高次脳機能障害を合併した症例のリハビリテーション (以下リハ) を経験したので報告する.症例は64歳の男性.50年前に右前腕切断を受傷.平成19年1月14日に左片麻痺を発症保存的加療の後リハ施行され, 3月1日リハ科転科後, 義手検討を中心に訓練継続した.食事・歯磨き動作の自立を目標に装飾用義手から訓練を開始し, 能動および筋電義手を試み, 動作が確実に行える能動義手を本義手とした.食事・歯磨き動作の自立だけでなく, 書字動作も獲得できた.本人に合致した義手検討により意欲ならびにADL能力向上につなげられた.
  • 校條 愛子, 水野 克己, 村瀬 正彦, 西田 嘉子, 滝元 宏, 板橋 家頭夫, 日比野 聡, 伊藤 良子, 北林 耐, 板橋 家頭夫, ...
    2008 年 68 巻 5 号 p. 301-306
    発行日: 2008/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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