セロトニン前駆物質である5-Hydroxytryptophan (5-HTP) について急性ネコ脊髄反射活動電位の立場より検討を行った.L-5HTP並びにDL-5HTPは共にMonosynaptic reflex (MSR) を上昇させPolysynaptic reflex (PSR) を低下させる.L型はDL型に比較し効果発現までの時間が短く, 効果消失までの時間も短かった.L-5HTPの外頸動脈からの投与は, 前腕正中静脈よりの投与に比較し効果発現までの時間が短く, 効果時間は長かった.Decarboxylase inhibitor (Benserazide hydrochloride, R
0 4-4602) は50mg/kg i.v.ではMSR, PSR共に影響を及ぼすが, 25mg/kgi.v.では影響を及ぼさなかった.R
04-4602 25mg/kg i.v.前投与L-5HTP 75mg/kgi.v.ではMSRに変化はなくPSRに低下を認めた.R
0-4-4602 25mg/kg i.v., L-5HTP75mg/kgi-v.の同時投与では, MSRの低下を認め, PSRの変化は少なかった.L-5HTP75mg/kg i.v.前投与R
04-460225mg/kg i.v.では, MSRの上昇はすみやかに抑制され, PSRへの影響は少なかった.
抄録全体を表示