日本透析医学会雑誌
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38 巻, 5 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 第49回日本透析医学会教育講演より
    中山 昌明
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1157-1163
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 西沢 良記, 中西 健
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1165-1166
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    吉栖 正生
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1167-1168
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    井関 邦敏
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1169-1170
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    由谷 親夫, 植田 初江, 中村 敏子, 河野 雄平
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1171-1172
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    庄司 哲雄, 篠原 加代, 田畑 勉, 西沢 良記
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1173-1175
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    中西 健, 小瀧 慶長, 名波 正義, 和泉 雅章
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1176-1177
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    伊苅 裕二
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1178-1180
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    小山 英則, 福本 真也, 田中 新二, 西沢 良記
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1181-1183
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    小林 修三
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1184-1185
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 橋本 修, 小畑 秀登, 大薮 靖彦, 田中 良哉
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1187-1194
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    透析患者に睡眠時呼吸障害の頻度が高いことは報告されているがその治療についての指針は示されていない. 当院の血液透析患者85名に夜間睡眠時パルスオキシメーターを透析日の前後で連続2日装着して, SpO2<90%の時間, SpO2の最低値, ODI (Oxygen Desaturation Index: 1時間あたりの3%以上のSpO2の低下回数) を検討した. その結果13例に対し, 夜間睡眠時酸素療法 (O21-2L/分, 経鼻) を行った. 夜間睡眠中SpO2<90%が20分以上示した患者は17名, SpO2の最低値85%未満は42名, ODI: 15以上は12名であった. 透析日の前後で明らかな差はみられなかった. 心血管疾患を合併する症例に, 非常に高率に睡眠時呼吸障害がみられた. 夜間睡眠時酸素療法を行った13例中11例にデータの改善がみられ, 13例全体でSpO2<90%: 29.1±29.7分→11.2±18.2分 (p<0.05), SpO2の最低値: 72±8%→80±11% (p<0.01), ODI: 16.88±11.58→6.49±5.75 (p<0.01), と有意の改善が認められた.
    透析患者には睡眠時呼吸障害が多くみられ, それに対して睡眠時酸素療法を行ったところ無呼吸低呼吸が減少し, 睡眠時の低酸素血症も改善した.
  • 川端 研治, 中井 滋, 渡辺 竹志, 江崎 真知子, 木村 友佳理, 伊與田 辰一郎, 太田 圭洋, 長屋 敬, 小川 洋史
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1195-1200
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    近年, 透析患者の心血管系の石灰化が患者の予後予測因子となるとの報告や, さらには, カルシウム (Ca) 含有リン (P) 吸着剤の過剰投与自体が透析患者の心血管系の石灰化を促進するとの報告がなされている. 今回, われわれは, Ca・P代謝異常や炭酸Ca処方量などの治療内容が心血管系の石灰化に与える影響を検討するために, 当院血液透析患者の腹部CTにて大動脈石灰化指数 (aortic calcification index: ACI) を, CTと同一日に施行された心臓超音波検査で弁の石灰化の有無を評価した. これらが評価できた患者101名の検査前48週間の炭酸Ca処方量ならびに患者背景, 血清Ca濃度, P濃度, Ca・P積 (Ca×P) などがACIや弁の石灰化に及ぼす影響を検討した. 重回帰分析でACIを上昇させる因子は加齢 (p<0.01), 高Ca血症 (p<0.01), 弁の石灰化を有すること (p<0.05) であり, 弁の石灰化を有する群では有さない群に比較して透析歴が長く (p<0.05), ACI (p<0.01), 血清P濃度 (p<0.05) ならびにCa×P (p<0.05) が高値であった. 炭酸Caの処方量は, ACIならびに弁の石灰化の有無に有意な影響を与えていなかった. しかし, 炭酸Ca処方量は, 血清補正Ca濃度と正の相関 (p<0.05) を示し, 重回帰分析の結果, Ca×Pを上昇させる因子となっていた (p<0.05).
    今回の検討で, Ca・P代謝異常は心血管系の石灰化に関与すること, 炭酸Caの過剰投与は, 高Ca血症を介して透析患者の予後規定因子であるCa×Pを上昇させる危険性が示された. 今後は, 最小限の炭酸Caで高P血症を治療する必要があると考えられた.
  • 渡辺 幸康, 斉藤 浩次, 矢野 新太郎, 三橋 秀基, 清水 幸博, 小野 久米夫, 野島 美久
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1201-1210
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    血液透析患者の心筋ミオシン軽鎖1 (cMLC1) の臨床的意義について検討した. 血液透析患者 (HD群): 67例, 非血液透析患者 (non HD群): 60例について, 心エコー検査で, 左室心筋重量係数 (LVMI), フォルムPWV/ABIで上腕・足首脈波伝播速度 (ba PWV), 上下肢血圧比 (ABI), 頸動脈エコーで頸動脈内膜中膜複合体 (IMT), 胸部X線から心胸郭比 (CTR), 大動脈石灰化係数 (ACI) を測定した. ついで, 血中cMLC1, 心臓脂肪酸結合蛋白 (H-FABP) および心筋トロポニンT (cTnT) 濃度を測定し, 心血管系合併症の有無, 一般検査所見, 腎機能, 左室肥大, 心機能との関係を検討するとともに, 重回帰分析およびROC解析を施行し, 虚血性心疾患 (IHD) を検出する上での有用性について検討した.
    HD群ではnon HD群にくらべて, 有意にcMLC1が高く (p<0.0001), H-FABP/Cr, cTnTと有意に正の相関を示した (r=0.316, p<0.01; r=0.244, p<0.05). HD群では, IHD合併例は非合併例にくらべて, 有意にcMLC1が高かった (p<0.05). HD群のcMLC1はEF, %FSと有意に負の相関を示し (r=-0.300, p<0.05; r=-0.273, p<0.05), EF<50%の心機能低下群はEF≧50%の心機能正常群にくらべ有意に高かった (p<0.001). HD群でcMLC1は, LVMI, CTR, LVDs, LVDd, LVESV, LVEDVと有意に正の相関を示し, 重回帰分析の結果から, cMLC1はIHDに関与する有意な説明因子であった. また, HD群のcMLC1はba PWV, ACIと有意に正の相関を示し (r=0.361, p<0.01; r=0.465, p<0.0001), ba PWVを従属変数とした重回帰分析から, cMLC1, 収縮期血圧が有意な独立した説明因子であった. ROC解析の結果, HD群において, IHDを検出する上で, cMLC1はROC面積 (AUC) 0.692 (p<0.0001), 感度65.0, 特異度70.4と有意であり, IHDを検出する上で有用と考えられた (ベストカットオフ値9.7ng/mL).
    このように血液透析患者では, cMLC1のカットオフ値を上方補正することによって, 虚血性心疾患, 左室機能障害, 左室肥大を評価することが可能であることが明らかとなった.
  • 古谷 泰久, 田邉 信明, 座光寺 秀典, 野村 照久, 武田 正之
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1211-1214
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    わが国の透析患者数は年々増加しており, 2003年には23万人を超え, さらに増加しているが, それに比較して腎移植件数はほとんど増加していない. その原因として, 腎提供者の不足もあるが, 腎移植希望患者数が増えないことも-因と考えられる. 山梨県においても, 腎移植件数および献腎移植希望登録者数はあまり増えていない. そこで, 透析患者に対して腎移植に関する意識調査を施行した. 回答患者は723名で, 移植について考えたことがある者352名, 移植希望者171名, 臓器移植ネットワークに登録している者は70名で, 全体の1割以下であった. 登録しない理由は, 移植の意思がない32.5%, 年齢的なもの28.2%, ネットワークの存在を知らない13.4%, 無駄だから登録しない11.1%であった. 移植希望者が171名もいること, ネットワークの存在を知らない者が93名もいることより, 移植に対する啓蒙活動がさらに必要と思われた.
  • 平野 奈央子, 熊谷 功, 木原 隆司, 河本 浩子, 中口 博, 寺岡 暉
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1215-1219
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    症例は, 慢性腎不全のため外来維持血液透析を行っている74歳男性. 左前腕尺骨神経鞘腫切除術のため入院中であった. 術後8日目, 通常通り血液透析が施行され, その終了約2時間後に突然上腹部に帯状の疼痛が出現した. その後両下肢のしびれを自覚し次第に両下肢筋力低下を呈するようになり数時間後には両下肢弛緩性麻痺となった. 翌日には腹部の疼痛は消失したが, 両下肢弛緩性麻痺は持続しTh8レベル以下の解離性知覚障害, 直腸障害, 腱反射消失を認めた.
    突然の発症, 対麻痺, 解離性知覚障害から脊髄障害が疑われ, MRIでTh8-Th12レベルにT1強調画像 (T1) でiso intensity, T2強調画像 (T2) でhigh intensityの病変を認め脊髄梗塞と診断した. アルガトロバン, グリセリンの投与を開始し, 高気圧酸素療法を行った. 発症後7日よりリハビリを開始したが症状の回復には乏しく, わずかに足尖を伸展できるようになったのみで固定した. 脊髄梗塞は臨床上まれな疾患であるが, 近年MRIの普及によりその画像所見・経時変化などの報告が散見されるようになってきた. しかし, 透析患者における脊髄梗塞の合併の報告は未だ少ない. 今回われわれは, 典型的な発症様式およびMRIの経時的変化を示した脊髄梗塞の1例を経験したので報告する.
  • 吉村 和修, 寺脇 博之, 瀬戸 一彦, 長谷川 俊男, 高橋 創, 早川 洋, 横山 啓太郎, 山本 裕康, 中山 昌明, 重松 隆, 川 ...
    2005 年 38 巻 5 号 p. 1221-1225
    発行日: 2005/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    症例は70歳男性, 原疾患不明の末期腎不全にて平成13年5月血液透析開始となった. 心機能低下による透析困難症にて平成14年6月27日当院に紹介入院となった. 同7月2日, 血液透析療法からCAPD療法へ変更したが除水不全を認め体重コントロールが困難であった. 腹膜平衡検査 (peritoneal equilibration test: PET) では腹膜透過性の亢進 (D/P Cr=0.81) が認められた. トラネキサム酸250mg/日の経口投与を開始したところ透析液処方内容に変更はないにもかかわらず-日除水量は-600mLから+400mLと明らかな改善を認めた. この時腹膜透過性に変化は認められなかった (D/P Cr=0.89) が, トラネキサム酸投与前後で行ったtechnetium-99m-human serum albumin diethylenetriamine: 99mTc-HSADを用いたリンパ吸収量の測定では, 投与前343mL/4hから投与後264mL/4hと減少を認め, トラネキサム酸の投与に伴う除水量増加の主因は経リンパ水分吸収の抑制であることが推察された.
    腹膜透析患者の除水不全症例におけるトラネキサム酸の除水能改善についてはリンパ吸収量の抑制がその機序として考えられている. しかし実際に経リンパ水分吸収量の抑制を直接証明した臨床例の報告はなく, 貴重な症例と考え報告する.
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