日本透析医学会雑誌
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51 巻, 2 号
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特集:AKI
  • 加藤 明彦
    2018 年 51 巻 2 号 p. 115
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/28
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  • 堀野 太郎, 寺田 典生
    2018 年 51 巻 2 号 p. 117-122
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/28
    ジャーナル フリー
  • 山村 雄太, 古市 賢吾, 和田 隆志
    2018 年 51 巻 2 号 p. 123-128
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/28
    ジャーナル フリー

    急性腎障害 (acute kidney injury: AKI) は, 腎予後・生命予後のみならず, 在院日数の延長や医療費の増大から医療経済的にも重要な問題である. 2004年以降, RIFLE分類・AKIN分類・KDIGO分類とAKIの診断基準が提唱された. 統一された基準を用いた解析が可能となり, 先進国における院内発症AKIを中心に多くの報告が集積され, AKI発症前の腎機能障害・蛋白尿が, AKIの発症に関して強いリスク因子となることが明らかとなってきている. 多国間共同研究であるThe 0by25 initiativeもスタートし, 発展途上国を含めた院外発症AKIの情報も集積しており, AKIの過半数は院外発症であることも明らかとなっている. 今後はより一層, 院外発症AKIの早期認識に向けた対策に加え, AKIの重要性について, 一般人口も含めて広く啓蒙していくことが重要である.

  • 安田 日出夫
    2018 年 51 巻 2 号 p. 129-133
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/28
    ジャーナル フリー

    AKIの次世代バイオマーカーのうち, L-FABPとNGALが本邦で保険収載されているが, 臨床現場での利用が限られているのが現状である. AKI治療ガイドとしてのバイオマーカーが確立していないことが最も大きな要因と思われる. 近年, AKIに対する腎代替療法 (RRT) の適切なタイミングでの開始が生命予後を改善することが示されており, RRT導入予測バイオマーカーが確立できれば, 臨床応用が進む可能性がある. 本稿では, 次世代バイオマーカーの概略を解説し, 治療ガイドとしてのバイオマーカーの可能性を検討する.

  • 森 潔, 森 典子
    2018 年 51 巻 2 号 p. 135-139
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/28
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  • 根木 茂雄, 是枝 大輔, 東裏 將己, 矢野 卓郎, 小林 聡, 大矢 昌樹, 重松 隆
    2018 年 51 巻 2 号 p. 141-148
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/28
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    急性腎障害 (AKI) は入院患者においてもよくみられる重篤な合併症のひとつであるが, その予後は最近数十年来改善されたとは言い難い. また, 血液浄化療法を必要とする重症のAKIの死亡率は60%にも達する. AKIに対する根本治療が存在しない現状から, 血液浄化療法 (RRT) が中心的な治療法となる. しかしながら, RRTに関しては開始基準, 中止基準, modality, mode, 血液浄化量, 抗凝固薬, 浄化膜の素材, バスキュラーアクセス, 透析液・補充液などさまざまな因子がAKI患者の予後に影響を及ぼす. 中でも近年, AKIに対するRRTの開始基準が最も注目されている. 早期のRRTの導入が予後改善につながるか? に関していくつかのrandomized controlled trial (RCT) やメタ解析で検討されている. 本稿ではAKIに対する急性血液浄化療法に関して現況, 問題点について概説する.

  • 吉田 輝彦, 宇仁 理恵, 土井 研人
    2018 年 51 巻 2 号 p. 149-152
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/28
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  • 加藤 明彦
    2018 年 51 巻 2 号 p. 153-157
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/28
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  • 高折 光司, 柳田 素子
    2018 年 51 巻 2 号 p. 159-165
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/28
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    従来, 急性腎障害 (acute kidney injury: AKI) は 「治る病気」 と考えられていたが, 近年になり, AKIは致死率が高いのみならず, 末期腎不全や慢性腎臓病 (chronic kidney disease: CKD) に至る予後の悪い病態であることが明らかとなっている. 臨床疫学からはAKIの重症度が強く, また頻度が高いほどCKDへの移行リスクが高いことが示されており, これらのAKI発症後の患者に対しては慎重なフォローを要する. AKIがCKDに進展するメカニズムとして, AKI後の不十分な修復 (maladaptive repair) に伴う, 障害近位尿細管上皮細胞の関与・慢性炎症・微小循環障害・低酸素などが考えられている. 一方でAKI発症にCKDが関与することも示されており, AKIとCKDは双方向的関係を有する病態であることが明らかになっている. 本稿では, 基礎研究・臨床疫学の観点から, AKIとCKDの関連について述べる.

  • 北山 浩嗣
    2018 年 51 巻 2 号 p. 167-173
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/28
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    AKI診療ガイドライン2016の中で, 小児のAKI診断基準については, KDIGOの診断基準を推奨している. 新生児に対しても新生児修正KDIGOの診断基準が考案され, 報告が出始めている. 早期にAKIを診断したら, 急性血液浄化療法の適応を, 絶対・相対適応とともに, 尿中バイオマーカー, %FO (体液過剰率) やrenal angina index, 臨床情報などから総合的に評価して検討する. 新生児・小児に対して, 体外循環による急性血液浄化療法を行うことが, 技術的に可能となっている. 新生児に対してもガイドラインが出版され報告も増えてきている. AKI・急性血液浄化療法の医療を行う際は, チーム医療が必須であり, 重篤な障害や予後不良な新生児・小児症例が存在し, 患者, 家族, 看護師, 複数科の医師, 複数職種で, よく話し合って治療方針を決定していく必要がある.

  • 守山 敏樹
    2018 年 51 巻 2 号 p. 175-179
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/28
    ジャーナル フリー
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