1. 高周波プラズマスペクトル分析装置を用いてバリウムの測定を行うための最適条件を選定した.
2. 酸の影響はリン酸, 硫酸の影響が著しく, 塩酸は適当な酸であった.
3. 共存元素の影響については, 食品中に割合含有量の高い鉄, カルシウム, マグネシウム, カリウム, ナトリウムの5種の元素について検討した. カリウム, ナトリウムの2元素が他の3元素と異なった挙動を示した.
4. 回収率, 再現性ともに定量するに十分満足できる結果を得た.
5. 実試料の分析において果実, 果菜類6試料では, 新鮮物含量で 0.38~0.64ppm, 茶1試料, 玄米3試料の市販状態での結果はそれぞれ 44.00, 0.88~1.52ppm であった.
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