-
八尋 義輝
1989 年 30 巻 5 号 p.
351-358
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
桑原 克義, 松本 比佐志, 村上 保行, 西宗 高弘, 末木 賢二, 田中 凉一, 樫本 隆
1989 年 30 巻 5 号 p.
359-366_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
1976年から87年までに大阪府内一般市場から採取した魚介類135検体中の残留農薬及びPCBを分析した. PCBについては暫定的規制値を超える検体はなかった. DDTとHCHに関しては, イトヨリ, エビ, カレイ, サンマなどは低値を示したが, 高濃度のサワラを見出し, 当該汚染物の摂取量に本魚種が大きく寄与する可能性のあることを明らかにした (サワラの総DDT=ND~780ppb;総HCH=ND~190ppb/n=14検体).
抄録全体を表示
-
小林 正枝, 秋山 茂, 岩下 正人, 鈴木 昭
1989 年 30 巻 5 号 p.
367-374_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
主剤としての亜塩素酸ナトリウム水溶液と活性化剤としての乳酸水溶液からなる亜塩素酸ナトリウム製剤の殺菌効力について, A. O. A. C. 法, 石炭酸係数測定法で検討した. 主剤である亜塩素酸ナトリウム水溶液自体は殺菌力を示さないが, 活性化剤を添加することによって初めて殺菌力を示した. 有機物の共存による殺菌効力の減弱は次亜塩素酸ナトリウムより軽度であった. さらに, 使用書に従って調製した液は, 経時的に有効塩素量は著しく減少したが, 殺菌効力は調製直後よりも1日後でむしろ増強し, 7日後まで増強あるいは保持される傾向がみられた. 現在, 漂白剤としてのみ許可されている亜塩素酸ナトリウムは, 食品工業の製造工程における微生物制御に使用可能なことが示された.
抄録全体を表示
-
永田 知子, 佐伯 政信, 飯田 哲也, 片岡 実, 伊能 林平
1989 年 30 巻 5 号 p.
375-383_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
スルファジメトキシン (SDM) とスルファモノメトキシン (SMM) をそれぞれ25, 50及び100ppm含有する飼料を産卵鶏に3週間給与し, ついで薬剤無添加飼料を給与し, 薬剤の鶏卵への移行及び消失試験を行った.
SDMの卵黄, 卵白中の濃度は投与後速やかに上昇しそれぞれ9~12日, 6~12日で平衡状態に達した. 投与中止後卵黄, 卵白中のSDMは, 完全に消失するのに, それぞれ7~8日, 3~5日を要した. SMMの卵黄, 卵白中の濃度は投与開始後速やかに上昇し, 卵黄においては, 5~6日で平衡状態に達したが, 卵白においては濃度の日間変動が見られた. 投与中止後卵黄, 卵白中のSMMは完全に消失するのに, それぞれ5~8日, 3~4日を要した.
抄録全体を表示
-
宮崎 奉之, 橋本 常生, 丸山 務, 松本 昌雄, 中澤 裕之
1989 年 30 巻 5 号 p.
384-389_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
肉用牛などの成長促進に用いられているホルモン15種について, 柴外部吸収検出器付き高速液体クロマトグラフィー (HPLC) による分析法を検討した. ホルモンを牛肉よりアセトニトリル抽出, ジクロロメタンに転溶後, ヘキサン-90%メタノール分配によりクリーンアップした後, ボンドエルートDEAにより, ケトステロイド類及びそれらのエステル類とエストロゲン類に分画し, さらにそれぞれをLH20カラムでクリーンアップし, HPLCにより測定した. ホルモンを牛肉中各20ppb相当を添加したときの回収率は78.4~100.8%であり, 検出限界は約10ppbであった.
抄録全体を表示
-
合田 幸広, 斉藤 礼子, 佐藤 恭子, 神蔵 美枝子, 義平 邦利
1989 年 30 巻 5 号 p.
390-395_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
食用赤色3号及び同赤色105号 (R3及びR105) 中の不純物であるヨウ化物について, イオンクロマトグラフィーを用いる定量法を検討した. 国立衛生試験所標準品にヨウ化ナトリウム (Nal) を添加した回収実験では, 電気伝導度検出法 (CD法), 柴外部検出法の2法とも, ほぼ100%の良好な回収率を得た. そこでイオンの一般的検出法であるCD法を用い, 実態の明らかにされていない市販食用色素中のヨウ化物量を測定した. その結果, R3では31検体中28検体からNalとして色素総量の0.02~0.26%の, R105では9検体すべてから0.06~0.26%のヨウ化物を検出した. 両色素とも, 各製造業者ごとの定量平均値の偏りが見られたが, 市販品すべての定量平均値は, 0.075% (R3), 0.12% (R105) で, R105の方がやや高い結果を得た.
抄録全体を表示
-
山中 英明, 松本 美鈴
1989 年 30 巻 5 号 p.
396-400_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
蛍光検出高速液体クロマトグラフィーを用い7種のポリアミン類の同時定量法を2液グラジエント溶出によって確立した. ついで, マサバ, サンマ貯蔵中の上記アミン類の消長を調べたところ, ヒスタミン (Hm) とカダベリン (Cad) が主に産生された. サンマを低温に貯蔵すると, まずCadが産生され, 続いてHmが急激に増加してCadを上まわり, アレルギー様食中毒の主要原因物質となるものと考えられた. サンマの鮮度ないしは品質判定指標としてはCad, プトレシン (Put) 及び揮発性塩基窒素 (VBN) が適していた. Cadが10mg/100g, Putが1mg/100gを越え, VBNが24~28mg/100gに達すると食用不適であった. サンマは5°で約1週間, 0°で約2週間, -1° (水温) で約2.5週間のシェルフライフであった.
抄録全体を表示
-
山中 英明, 松本 美鈴, 矢野 幸男
1989 年 30 巻 5 号 p.
401-405_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
豚肉, 牛肉及び鶏肉の化学的鮮度判定方法を開発した. 0°, 5°貯蔵中のポリアミン類及びpH値の変化について調べたところ, プトレシン (Put) が鮮度判定指標として最も適していた. 可食の状態でも微量検出され, 鮮度低下と共に増加し, 初期腐敗時に豚肉で1.9~2.1ppm, 牛肉で1.1~1.3ppm, 鶏肉で2.7~3.7ppm検出された. 腐敗が進むと顕著に増加がみられた. 豚肉ではさらにpH値, 鶏肉ではカダベリン量を補助的に用いると, より正確に鮮度判定のできることが明らかとなった. スペルミジンはこれらの食肉中に生体ポリアミンとして存在するものと考えられた. 豚肉, 牛肉では死後貯蔵中にpHが著しく低下するのに対し, 鶏肉におけるpHの低下はわずかであった.
抄録全体を表示
-
岩間 昌彦, 飯樋 洋二, 高橋 信江, 菅家 祐輔
1989 年 30 巻 5 号 p.
406-410_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
ラットを飼料中に10%の割合でヨウ素強化卵粉を添加して60日間飼育し, 肝臓のS-9画分によるベンゾ [a] ピレン (BP) 代謝活性化能をAmes法で調べると共に, P-450量やグルタチンオンS-トランスフェラーゼなどの抱合酵素の活性を同時にPCBを投与して測定した. その結果, ヨウ素強化卵はPCBで促進されるBPの変異原物質への活性化能を抑制する傾向を示したが, 薬物代謝に対してはわずかにPCBで誘導されるP-450量を低下させただけであった. このことは, 部分的にせよ, ヨウ素強化卵がある種のP-450に依存する薬物代謝酵素活性の低下を介して, BPの変異原性の発現を抑制する可能性のあることを示唆するものと思われる.
抄録全体を表示
-
生ハムの安全性確保に関する微生物学的研究 (第2報)
中島 英夫, 鮫島 隆, 山中 洋之, 竹下 和子, 秋山 茂, 鈴木 昭
1989 年 30 巻 5 号 p.
411-416_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
生ハムの製造工程で制御を必要とされる細菌の中から,
Escherichia coli,
Citrobacter freundii, Salmonella typhimurium,
Staphylococcus aureus を選び, これらの細菌に対する亜硝酸ナトリウムと食塩の抗菌効果をブイヨン及び豚挽肉中で検討した. その結果, 亜硝酸ナトリゥム200ppmと食塩6%以上を添加することにより, 保存温度5゜及び10゜において
E. coli,
C. freundii ,S. typhimurium に対しては殺菌的に, 又
S. aureus に対しては静菌的に作用することが認められた.
抄録全体を表示
-
住本 建夫, 西宗 高弘, 薬師寺 積, 市川 富夫, 児島 三郎, 道口 正雄, 河村 太郎, 河合 信, 神木 照雄, 田中 一成, 川 ...
1989 年 30 巻 5 号 p.
417-424_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
全国56の地方衛生研究所の共同研究として酵素的食物繊維定量法の検討を行った. さらに, この分析法を用いて, 日常比較的多く摂取している食品114品目について食物繊維含量を測定した. 食物繊維量は複数の研究所での分析結果から異常値を棄却した後, 平均値により算出したが, 従来の粗繊維分析法による結果と比べると, すべての食品で測定値が高いことが分かった. この分析法は水溶性の食物繊維も測定が可能であり, 果実や海草類にも適用することができた.
抄録全体を表示
-
住本 建夫, 西宗 高弘, 薬師寺 積, 田口 修三, 小西 良昌, 市川 富夫, 児島 三郎, 道口 正雄, 河村 太郎, 河合 信, 神 ...
1989 年 30 巻 5 号 p.
425-437_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
全国56地方衛生研究所の協力のもと, 食物繊維 (DF) の実態調査を行った. 国民栄養調査の栄養素摂取量を満足させるモデル献立を作り, それをもとに調理し, 主食と副食に分け, それぞれに含まれるDF量を測定する方法と, マーケットバスケット方式に従って購入した食品を9食品群に分け, DFを測定する方法とにより一人一日のDF摂取量調査を行った. モデル献立方式では平均で19.6g, マーケットバスケット方式では18.6gという数値を得た.
抄録全体を表示
-
永山 敏廣, 真木 俊夫, 観 公子, 飯田 真美, 川合 由華, 二島 太一郎
1989 年 30 巻 5 号 p.
438-443_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
小麦, 大麦, トウモロコシ, 大豆及びソバなど計72検体について, 有機リン系農薬35種の残留実態を調査した. マラチオンは痕跡~2.3ppm, フェニトロチオン (MEP) は痕跡~3.0ppm, クロルピリホスメチルは痕跡~0.40ppm及びピリミホスメチルは0.01ppm検出された. これら残留農薬のうち, マラチオンはアメリカ産から, MEPはオーストラリア産から検出される傾向が見られ, また, 1986年度以降はマラチオンとクロルピリホスメチルの同時残留が認められた. 一方, 小麦に残留したマラチオンは, 製粉工程中にふすまなどとして約87%が除去され, 小麦粉への移行率は0.9~4.5%であった.
抄録全体を表示
-
池辺 克彦, 田中 之雄, 西宗 高弘, 田中 凉一
1989 年 30 巻 5 号 p.
444-446_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
大阪府在住の26~54歳の成人女性25名並びに北海道在住の24~50歳の成人女性27名を対象に, 異なる地域によって15金属元素の一日平均摂取量に違いがあるか検討した. その結果15元素中Pb, Se, Cu, Mn, Zn, Mg, K及びNaの8元素に有意差 (
p<0.05) が認められた. 更に陰膳方式とマーケットバスケット方式での金属元素一日平均摂取量の比較を行ったところZn, Fe, Mg, Ca, P及びKの6元素はよく似た値を示した. しかしHg, Cr, Mn及びNaの値は両地区の陰膳方式の値と比ベマーケットバスケット方式の値は約2倍高かった.
抄録全体を表示
-
石崎 睦雄, 上野 清一
1989 年 30 巻 5 号 p.
447-451_1
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
天然及び合成食品添加物21品目のDNA損傷活性をDNA修復試験 (Spore rec-assay) で検討した. その結果, 天然添加物のアーモンド油, スターアニス油, セイボリー油, ディル油及び合成添加物の安息香酸ナトリウム並びに合成添加物のカリウム塩である安息香酸カリウム, クエン酸一カリウムの7品目には, 弱いながらDNA損傷作用が認められた. また, クエン酸三ナトリウム (二水和物) とそのカリウム塩クエン酸三カリウム (一水和物) は明瞭な陰性を示したが, 残り12品目は, 最高用量においてもなおM45, H17両株に増殖阻害が観察されず未確定陰性であった.
抄録全体を表示
-
五島 照和
1989 年 30 巻 5 号 p.
453-454
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
佐々木 広治
1989 年 30 巻 5 号 p.
454-455
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
檜山 明男
1989 年 30 巻 5 号 p.
456-458
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
中村 勉
1989 年 30 巻 5 号 p.
458-459
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
阿部 宣人
1989 年 30 巻 5 号 p.
459-460
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
村上 英明
1989 年 30 巻 5 号 p.
460-462
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
大谷 義孝
1989 年 30 巻 5 号 p.
462-463
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
松浦 元幹, 福岡 逸朗, 山村 勝幸
1989 年 30 巻 5 号 p.
463-465
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
平野 文雄
1989 年 30 巻 5 号 p.
465-466
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
高橋 広夫
1989 年 30 巻 5 号 p.
467-468
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
後藤 判友
1989 年 30 巻 5 号 p.
468-470
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
久保 康典
1989 年 30 巻 5 号 p.
470-471
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
菅井 博文
1989 年 30 巻 5 号 p.
471-472
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー
-
宮城 隆一
1989 年 30 巻 5 号 p.
472
発行日: 1989/10/05
公開日: 2009/12/11
ジャーナル
フリー